2023年11月19日(日) 京都競馬場 芝1600m マイルチャンピオンシップ 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はマイルチャンピオンシップへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
マイルチャンピオンシップ 2023 血統適性評価基準
4年振りに京都で行われる秋のマイルGⅠです。
下りのスピードも求められるのでプリンスリーギフトは警戒必要か。あとはハービンジャーなどのデインヒルは注意。
マイルチャンピオンシップ 2023 出走馬適性チェック✔︎
イルーシヴパンサー
父:ハーツクライ
母:イルーシヴキャット
母父:キングカメハメハ
ステラロッサやダイレクトキャッチの甥で母のイルーシヴキャットはキングカメハメハ×ストームキャットの繁殖。父のハーツクライはトニービンを持ち。構成的にも東京コースに合うタイプで、京都はそこまでかなという印象。前走は4番手から追走し、案外な4着。極端な競馬をした方がいいのかもしれませんが、時計が掛かってどこまでやれるかでしょう。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
エエヤン
父:シルバーステート
母:シルクヴィーナス
母父:ティンバーカントリー
プレイアンドリアルの半弟で、4代母は名牝系のケイティーズ。シルバーステート産駒で、ロベルトの特徴が良く出た機動力が武器。母系にダンジグを持つのでパワー面も強化されていて、戦績通り中山ベターな馬でしょう。前走の毎日王冠を見ていても遅かったとはいえだいぶの掛かり具合だったのでマイルに短縮は歓迎。京都の平坦向きとは言い難いですが、内からせこく立ち回った競馬をしたいところでしょう。道悪は歓迎。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
エルトンバローズ
父:ディープブリランテ
母:ショウナンカラット
母父:ブライアンズタイム
カバーガールやドグマの半弟で、近親に名牝ベガのいる血統。ディープブリランテ×ブライアンズタイムの機動力パワーに適性高い血統構成で、広いコースでも実績はありますが、立ち回りを活かしやすい小回りコースの方が本質的には合うタイプでしょう。未勝利から4連勝でGIに挑戦。一戦ごとに馬は成長している感じはしますが、マイラーかと言われると疑問。ここも立ち回りを活かした競馬で抜け出して押し切りたい。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
ジャスティンカフェ
父:エピファネイア
母:カジノブギ
母父:ワークフォース
メイクザビートの半兄で、近親にペインテドブラック。4代母のアンバーシャダイはオークス馬で、エアジハードなどもこの牝系から出ます。エピファネイア×ワークフォースのサドラーズウェルズのクロスが入る欧州色強めの血統にサンデーの4×3の入りバランスは取れています。マイルもこなせますがどちらかというと中距離に向くタイプで、東京1800mがベスト舞台。使える脚が一瞬なので団子の展開でついていければまとめて差し切れるくらいのポテンシャルはあると思います。難しい馬ですし展開次第でしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:C
シュネルマイスター
父:Kingman
母:セリエンホルデ
母父:Soldier Hollow
独オークス勝ち馬セリエンホルデの初仔で、ナヴォーナの半兄にあたります。曾祖母からはサロミナが出るので、サリオスら兄弟も同牝系。キングマンにソルジャーホロウの配合からもマイルあたりに適性が出るのは順当。3歳時からトップクラスのポテンシャルでマイル路線の常連として君臨しています。前走の毎日王冠は毎度ながら太めな感じでしたし、前が壁になる展開の不利もありながら最後の末脚は凄まじいものがありました。やはり1800mがいいなという印象はありますが、春は同舞台のマイラーズCで豪快な差し切り。下りを使った競馬が出来れば当然ここも勝ち負けに。良馬場で。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
セリフォス
父:ダイワメジャー
母:シーフロント
母父:Le Havre
フォルテデイマルミの半弟で、昨年阪神開催のマイルCS勝ち馬で、今年の安田記念2着馬。父はダイワメジャーで、母父ルアーヴルは仏ダービー馬でデゼルなどの母父。ダイワメジャー産駒らしくマイルでは高いレベルで安定しています。後方から差し切った昨年のマイルCSに前走の安田記念はある程度前で受けての2着と競馬の幅が広がった印象。展開不問で弱点が少なくなったと思いますし、京都でも十分対応可能でしょう。夏負けの影響でぶっつけにはなるのがどうかも有力候補の1頭です。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
セルバーグ
父:エピファネイア
母:エナチャン
母父:キンシャサノキセキ
ギーロカスタムの半兄で、父エピファネイアに母父がキンシャサノキセキとスピードとスタミナのバランスの取れた血統構成。気性がとにかく荒く、マイペースで行かせればかなりしぶとく粘る走りをします。中京記念での逃げっぷりは圧巻でしたし、らしい走りが出来れば相手関係なく上位には来れるタイプでしょう。高速決着よりは多少時計が掛かった方がいいか。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ソウルラッシュ
父:ルーラーシップ
母:エターナルブーケ
母父:マンハッタンカフェ
ヒラボクディープの甥で、ディオの半兄にあたる血統。ルーラーシップ×マンハッタンカフェと欧州志向の強い配合に、母系にストームキャットのスピードが入る血統構成。マイルでは常に安定していましたが、安田記念では9着とマイルのスピード勝負では若干劣る印象。秋初戦の京成杯AHはトップハンデ59kgに開幕週と厳しい条件の中、先行しゴール前差し切る内容で地力の高さを証明。5歳秋でいよいよ完成した感じはしますし、時計が掛かった方がいいものの、この時期の京都ならチャンスは十分。母父マンハッタンカフェも京都開催では魅力で、道悪なら尚良いでしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
ソーヴァリアント
父:オルフェーヴル
母:ソーマジック
母父:シンボリクリスエス
マジックキャッスルやソーダズリング、ソーグリッタリングなど兄弟で、チャレンジCを昨年、一昨年と連覇。父オルフェーヴルに母父シンボリクリスエスというパワーに寄った配合で、馬格はありますが、機動力に富む小回り巧者。初マイルの富士Sは後方からでしたが、ジリジリと脚を伸ばして3着。純粋なマイラーという感じはしなく、1800mがベターだとは思いますがこの距離を1度使って追走は楽にはなるでしょう。持ち味の機動力を活かして早めに抜け出す競馬が出来れば面白いかもしれません。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:B
ダノンザキッド
父:ジャスタウェイ
母:エピックラヴ
母父:Dansili
母のエピックラヴは仏9FGIIIのヴァントー賞勝ち馬。ダノンタッチダウンやミッキーブリランテの兄弟。父のジャスタウェイは天皇賞・秋、安田記念、ドバイDF勝ち馬。母父のダンジリはデインヒル経由のダンジグ系でハービンジャーの父。リファールのクロスと父がハーツクライの系譜ということを考えても大箱に向く血統。昨年は2着に好走。守備範囲はマイル〜2000mでベストディスタンスは1800mという感じだと思います。阪神巧者ではありますが、京都の下りも悪くは無いと思います。昨年のようにスローの展開になった方がマイルなら味は出るかも。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ダノンスコーピオン
父:ロードカナロア
母:レキシールー
母父:Sligo Bay
ダノンキラウェアの全兄で、ダノンバリジアの半弟。母のレキシールーは加ナッソーSなど8〜9Fの重賞を3勝。ロードカナロア×サドラーズウェルズ系のスライゴベイだからパンサラッサのようなイメージで血統的には距離延長も可能な配合。昨年のNHKマイルC勝ち馬ですが、それ以降は成績不振。京都外回り1600mは問題なく走れると思いますが、成長力なのか、精神面なのか…。初戦向きではないのもどうかですが、地力はあるはずなので、何かキッカケを。揉まれない競馬が理想でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:D
ナミュール
父:ハービンジャー
母:サンブルエミューズ
母父:ダイワメジャー
ヴェスターヴァルトやラヴェルの半兄妹で、マルシュロレーヌやバーデンヴァイラーの姪。曾祖母キョウエイマーチは桜花賞勝ち馬です。ハービンジャー×ダイワメジャーの血統で完成度は元々高く、3歳秋にはある程度出来上がった感じを受けます。マイラーと言うよりは中距離志向の方が強い印象ですが、前走の富士Sは完勝。休み明けにハイパフォーマンスを叩き出して、本番で案外の競馬が続いていますが、そこはそこまで気にしなくてもいいのかなと思います。京都は悪くなさそうです。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
バスラットレオン
父:キズナ
母:バスラットレオン
母父:New Approach
シリアスアティテュードの甥なので、スティッフェリオの従兄弟にあたる血統になります。父のキズナはディープ産駒のダービー馬で、牡馬はパワー型になりやすくダートでも活躍する馬が多いです。母父ニューアプローチはサドラーズウェルズ系で英ダービーや、愛チャンピオンS、英チャンピオンSなどを制しています。母系がケープクロスを持ち重厚感のあるパワー馬に。マイルでも勝ちはありますが、1400mベターな感じはありますし、外回り向きかと言われると微妙かもしれません。積極的に前で運んで持ち味活かす競馬が出来るかが鍵でしょう。
血統:B 距離:C コース:D ローテ:C
ビーアストニッシド
父:アメリカンペイトリオット
母:マオリオ
母父:ネオユニヴァース
ライジングリーズンやゴライアスの甥で、近親にブルーコンコルドのいる血統。父アメリカンペイトリオットはウォーフロントの後継。母系がネオユニヴァース×キングカメハメハ×ブライアンズタイムのパワー型でダートに転んでも良さそうな血統構成。春の安土城Sで後方から追い込んだ2着はありますご、溜めて斬れるというよりは持続力を活かす競馬なのでペースが速くなった方がいいでしょう。その点外回り向きかと言われると微妙で、マイルは守備範囲も展開にかなり左右はされると思います。相手に合わさず自分のペースで。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
マテンロウオリオン
父:ダイワメジャー
母:パルテノン
母父:キングカメハメハ
昨年のシンザン記念の勝ち馬で、母はキングカメハメハ×トニービンという血統のパルテノン。祖母にあたるレディパステルはオークス馬。ダイワメジャー産駒のマイラーで、この距離の重賞戦線に出てきて勝ち切れないもののそこそこ走っています。GIのステージだと時計が掛かって来ないと厳しい印象ですが、京都はマイラーズCでもある程度台頭できた舞台ですし、スムーズに立ち回れればある程度の着には。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
レッドモンレーヴ
父:ロードカナロア
母:ラストグルーヴ
母父:ディープインパクト
ランフォザローゼスの半弟で、母はエアグルーヴの仔でグルヴェイグと同血のラストグルーヴ。父はロードカナロアで、この一族にキングカメハメハ系統の組み合わせは鉄板配合。京王杯SC勝ちからもマイラーというよりはスプリンター適性が高いのかなという印象ですが、ハイレベルの安田記念で6着とポテンシャルは上位。前走の富士Sもそこまで状態が上がって来てない中での2着なら優秀。スピードはあるので速い決着になればまとめて差し切れるポテンシャルはあると思います。京都もいいでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:A
マイルチャンピオンシップ 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎シュネルマイスター
✔︎ソウルラッシュ
✔︎セルバーグ
✔︎ダノンザキッド
✔︎レッドモンレーヴ
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
11月18日(土)東京11R 東スポ杯2歳S
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