2024年2月4日(日) 京都競馬場 芝1800m きさらぎ賞 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はきさらぎ賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
きさらぎ賞 2024 血統適性評価基準
4年ぶりとなる京都開催のきさらぎ賞。芝1800m外回りで行われます。
かつては京都開催らしくディープなどの血が活躍はしていましたが、新京都ではどうか。毎度ながら今年はタフな馬場だし重厚感のある欧州志向が強めな方がいいかも。
きさらぎ賞 2024 出走馬適性チェック✔︎
インザモーメント
父:キズナ
母:ディルガ
母父:Curlin
リビアングラスの全弟にあたり、近親にシャックルフォードやレディジョアンのいる血統。母のディルガは忘れな草賞勝ち馬。父のキズナはディープ産駒のダービー馬で牡駒はパワー型になりやすい種牡馬。母父カーリンはドバイWCやBCクラシックなどを勝ったダートの世界的名馬。血統らしく斬れるというよりは持続力があるタイプで、広いコースが向くタイプでしょう。この血統らしくガッチリとした作りですが京都の平坦は合う印象。ここも前々で運んで粘りこみたい。距離は悪くないでしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
ヴェロキラプトル
父:スワーヴリチャード
母:ルーヴインペリアル
母父:Giant’s Causeway
インペリアルラインの半弟で、祖母ルーヴトリーはヴァントー賞勝ち馬。叔父に仏グランクリテリウム勝ち馬のルーソリテールやイスパーン賞を制したルーソヴァージュなどがいます。父のスワーヴリチャードは初年度産駒から好調で、レガレイラやコラソンビート、アーバンシックなどの父。母父ジャイアンツコーズウェイはストームキャットの後継にあたります。野路菊S勝ち馬で、跳びも大きく長い直線の方が向くと思います。中山のホープフルよりは京都ワンターンはプラスでしょうし、スローの前付けで巻き返しを。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ウォーターリヒト
父:ドレフォン
母:ウォータービオニー
母父:ヴィクトワールピサ
母のウォーターピオニーはJRAの1400m戦で3勝。クイーンSを制したレッドアネモスの甥にあたり、近親に天皇賞・秋2着のアグネスアークがいる血統。父のドレフォンは芝ダート共に活躍馬を出すストームキャット系種牡馬で、ジオグリフやデシエルト、カルネアサーダなどの父。母系にサクラバクシンオーを持つので血統的には短いところは歓迎に感じます。京都の外回りで今の馬場は好条件ですし、距離も許容範囲だと思うのでここも差し届く流れ次第では上位を飲み込める。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:B
シヴァース
父:モーリス
母:ヴィブロス
母父:ディープインパクト
秋華賞とドバイターフを制したヴィブロスを母に持ち、叔父母にヴィルシーナやシュヴァルグラン、いとこにブラヴァスやディヴィーナの居る名血。父モーリスは中距離〜マイルで世界を制した名馬で、ジャックドールやジェラルディーナなどを輩出。450kg程の纏まりのある馬体でしなやかな走りをするし、京都自体は合うのかなと思いますが今の馬場と相性が合うかどうか。好素材だと思いますし、いいレースを。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
ジャスティンアース
父:キズナ
母:ユーヴェットシー
母父:Bodemeister
母はランチョベルナルドH(米GIIIダート6.5F)勝ち馬のユーヴェットシー。父のキズナはディープ産駒のダービー馬。母父ボーディマイスターはエンパイアメーカーの後継でアーカンソーダービー馬。ストームキャットの3×4×5や、母系がゴーンウエストやアンブライドルド、エーピーインディとスピード持続力に特化した血で、前走未勝利戦は同舞台の京都1800mを番手から押し切り。同じような競馬が出来るのが理想ですが、行きっぷりから今後はマイラー寄りになるかもしれません。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
テイエムリステット
父:モーリス
母:シーズアウーマン
母父:ネオユニヴァース
スズカコーズウェイやカデナの甥にあたる血統。父のモーリスは日本と香港のマイル〜2000mで活躍した世界的名馬で、ジェラルディーナやジャックドールなどの父。母父ネオユニヴァースや母系にフレンチデピュティ、シアトルスルーとダート向きの馬力が入った血統で、ダート1400mで勝ち上がり。前走シンザン記念からも距離はもう少し短い方がいいだろうとは思います。ただ、今の馬場は歓迎でその点は魅力。時計が掛かってほしい。
血統:B 距離:D コース:C ローテ:C
ナムラエイハブ
父:リアルスティール
母:ナムラアン
母父:エンパイアメーカー
母のナムラアンは芝1800~2000mで5勝で、曾祖母のアイリッシュダンスはハーツクライの母として有名。父のリアルスティールはドバイターフを制したディープ系種牡馬。レーベンスティールやオールパルフェの父。今までの競馬からも内回りよりは外回りの方がいいと思いますからワンターンの京都1800mは都合はいいと思います。折り合い付けばいい脚を使えますし、内で我慢を利かせる競馬が出来れば。今の馬場も悪くないでしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ピエナオルフェ
父:オルフェーヴル
母:ピエナブラウニー
母父:フジキセキ
祖母のユノブラウニーはJRA5勝馬で、近親に米国と英国の芝中距離重賞2勝をしたサンドロップのいる血統。父オルフェーヴルはステイゴールドの後継で、ラッキーライラックやウシュバテソーロなどを輩出。母系にロベルト系のブライアンズタイムも入ったことで未勝利戦は重馬場を捲って鮮やかな勝利。長丁場向きな雰囲気は漂いますし、ワンターン向きかと言われると微妙なところなのですが、タフな馬場はプラスで、時計が掛かってどこまで。
血統:B 距離:D コース:D ローテ:D
ビザンチンドリーム
父:エピファネイア
母:ジャポニカーラ
母父:ジャングルポケット
母ジャポニカーラはJRA3勝。曾祖母フサイチエアデールは重賞4勝の名牝で、近親にフサイチリシャールやビーチサンバなど。父エピファネイアと母父ジャングルポケットの長距離血統ですが、牝系のスピードもあって締まりはあります。新馬戦は開幕週の馬場+スローペースを後方から一気に差し切り3馬身突き抜け。大器ではあると思いますが、成長的にも本格化はまだ先で距離的にもう少し欲しいところ。京都外回りは問題ないと思いますし能力でどこまでやれるか。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ファーヴェント
父:ハーツクライ
母:トータルヒート
母父:Street Cry
母のトータルヒートはJRA5勝。ダートで躍進中のサーマルソアリングの半弟にあたります。父がハーツクライで母系にシアトルスルーを持つのはドウデュースやハーツコンチェルトなどよく走る配合。夏の新馬戦の馬を見た感じは競走馬としてはまだこれからと言った感じの中で、ドスローを馬群でしっかり我慢させ、直線半ばで前が空くとスパッと斬れる脚を披露し快勝。東スポ杯ではベストポジションで競馬は出来たものの案外伸びず3着。完成はまだ先だと思いますが2ヶ月半間隔が空いてどこまで成長しているか。京都外回りは歓迎でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ブエナオンダ
父:リオンディーズ
母:オーサムウインド
母父:ディープインパクト
祖母はBCジュヴェナイルフィリーズ勝ち馬オーサムフェザーなので、スーパーフェザーの甥で、ショウナンバシットのいとこにあたります。父のリオンディーズはキングカメハメハの後継で、朝日杯FS勝ち馬。母父ディープのしなやかさが売りで京都外回りは歓迎でしょう。距離短縮も悪くは無いと思いますが、良馬場でやりたいし今のタフな馬場はどうか。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
レガーロデルシエロ
父:ロードカナロア
母:デアレガーロ
母父:マンハッタンカフェ
母のデアレガーロは京都牝馬S勝ち馬で、シュプリームギフトの甥でオールアットワンスやプレサージュリフトのいとこにあたります。ロードカナロア×マンハッタンカフェの配合はレイハリアやメイショウゲンセン、シャザーン、クロミナンスなど走っている掛け合わせ。1400mベターな感じはするので距離は疑問も現時点では誤魔化しは利きますし、パワーは十分なので今の京都の馬場は悪くないのかなと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
きさらぎ賞 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ナムラエイハブ
✔︎シヴァース
✔︎ジャスティンアース
✔︎ファーヴェント
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
2月4日(日)東京11R 東京新聞杯
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