秋の大一番である天皇賞秋が10月30日の東京競馬場で行われました!
僕は現地にて観戦したのですが、人が多くて盛り上がりが凄かったです!
早速、天皇賞秋を振り返っていきましょう!!
前日に行われたスワンSの回顧分析はこちらから見れます🔽
前日に行われたアルテミスSの回顧分析はこちらから見れます🔽
天皇賞・秋 結果
1着 | 4枠7番 | イクイノックス | C.ルメール | 1:57.5 |
2着 | 2枠3番 | パンサラッサ | 吉田豊 | 1 |
3着 | 3枠5番 | ダノンベルーガ | 川田将雅 | クビ |
4着 | 5枠9番 | ジャックドール | 藤岡佑介 | 1/2 |
5着 | 5枠8番 | シャフリヤール | C.デムーロ | 2 |
1番人気のイクイノックスが目の醒めるような末脚を繰り出し1着!1番人気連敗にストップを掛けました!2着は大逃げをし粘り込んだパンサラッサ!3着は後方内から追い込んだダノンベルーガが入りました!
2番人気のシャフリヤールは5着。3番人気のジャックドールは4着。皐月賞馬のジオグリフは9着に敗れました。
天皇賞・秋 レース回顧分析
1着馬が赤、2着馬が青、3着馬が緑、その他が黒
注目のスタートですが、パンサラッサがしっかりとスタートを決めました。ジャックドールもまずまずスタートを決めて、イクイノックスもダービーの時は出遅れましたが五分くらいにはスタートを決めました。
パンサラッサはゲートをしっかり決めて先手を主張し、ジャックドールもそれについていく形。しかし外からノースブリッジとバビットが一気にいきましたからそのせいもあってイクイノックスとシャフリヤールは若干狭くなってしまい引く形に。
ジャックドールも内に入ろうとしてジオグリフが引く動作で更にイクイノックスは位置が下がることになってしまいました。
やはり最初のコーナーの攻防はシビアでしたね。
ここが問題のシーンなんですが、一気にノースブリッジが内ラチを取りに行って、後ろのマリアエレーナが前のラチに接触しそうな事案がありました。馬も勢いがついていたのもあると思いますがかなり危険な騎乗でした。
本当にタイミングが少しでも悪かったら大事故になっていたと思います。岩田康騎手は再来週から騎乗停止になりました。
3コーナー手前。パンサラッサは淡々とペースを刻みます。2番手のバビットは案外行かずでしたからパンサラッサ以外のペースは結構緩くなりました。
1000m通過が57.4秒。パンサラッサは速いですが、バビットが60秒切るか切らないかくらいで通過しているので後続の馬群はゆったりめ。
パンサラッサは画面から外れるくらい逃げていますが、イクイノックスが良かったのは馬群に包まれなかったことかもしれません。自分のタイミングで動けると思いますし、おそらく前のパンサラッサとの距離感はこのポジションからだと見えていないと思います。じっくり構えられたのも逆に良かったのかなと思います。
ダノンベルーガもリズム良く運べていますが、理想はイクイノックスやジオグリフの位置だったのかなと思っています。結局は位置取りの差も影響が大きかったのかなと。
2番手、3番手、4番手のバビット、ノースブリッジ、ジャックドールも前を捕まえに行きませんでしたからとにかく上がり勝負。この画像地点は残り800mのハロン棒を通過しています。
直線向いてこれだけ離れています。ジャックドールも直線向いても追い出しはしてないので後ろを警戒しすぎた感じはありますね。先に動くと決め手のある馬に食われるという意識が働いたのかもしれません。
イクイノックスはここでパンサラッサの位置を正確に知ることになったと思うんですが、もうここから一気に動いて捕まえる競馬をするしかありません。ダノンベルーガももう少し前で外目で進めてたら…という感じ。結局は前のパンサラッサは置いといての直線だけの決め手比べのレースです。
しかしこれはパンサラッサにとってはシメシメな展開だったと思います。
ダノンベルーガは結局内から捌いて追い出し、イクイノックスは外から一気に末脚に賭けます。この後続スローのペースの決め手勝負だとジャックドールにはどう考えても分が悪くなってしまいます。これが結局後ろを警戒しすぎた結果なのかもしれません。
ただこれに関しては早めに動いたとしてもというのもありますから結果論でしかないのかなと思います。
ただ、前のパンサラッサを捕まえられず、イクイノックスとダノンベルーガにキッチリ差されているというのはあまりいい負け方ではないなと思います。今回はパンサラッサの戦略と勝ち馬と3着馬の決め手が上手だったということでしょう。
各馬の細かいレース評価は以下に続きます。
天皇賞・秋後の各馬の評価
レース前の適性チェックの記事をあわせて読むとより面白いと思いますので是非どうぞ!
1着 イクイノックス
枠も大外じゃなかった分位置はダービーよりも取れました。2コーナーでポジションが下がらなければもう少し楽だったと思いますが、後続のゆったりしたペースを差し切るんだから大したもの。上がりも32.7秒でしたし、瞬発力はとんでもないですね。ダービーもかなりの脚力を見せていましたし東京が1番合うのかなと思います。使い詰めできるタイプではないので間隔開けてになると思いますが、どんな競馬場でもきっちり仕事をするタイプだと思います。
2着 パンサラッサ
馬もそうですが、陣営の修正力が凄いなと思いました。ゲートと出脚が不安でしたからしっかり矯正できたことがこの結果に繋がったと思います。夏場よりも涼しい方がいいみたいですね。ラップを見ても、
12.6-10.9-11.2-11.3-11.4-11.6-11.8-11.6-12.4-12.7
最後の2ハロンは流石にですが、それでも大きく減速していないです。1800mがベストだと思いますがかなり頑張ったと思います。周回コースになればもっといいでしょう。
3着 ダノンベルーガ
ポテンシャルはあるけど調整の過程が課題になると適性チェックにも書きましたが、パドックを見た限りはやはりまだ右トモの不安は解消されていないなという印象。最終追い切りは軽めだったのが良かったのかもしれません。その中でもイクイノックスに引けを取らない走りでしたし、ポテンシャルは高いです。左回りの東京が現状は1番合うでしょう。賞金加算出来なかったのが今後影響しそうですが。
4着 ジャックドール
ここはベストな条件でしたが、メンバー構成や枠の並びなどは少し運が無かったかなという印象。バビットやノースブリッジのポジションで競馬ができればとも思いますし、決め手勝負に持ち込まないようになど色々あると思いますが、正直1番立ち回りが難しい立場になってしまったなと思います。ただ、どう乗ってもイクイノックスの決め手には…という感じもします。次は香港ですが、札幌記念とは合うレースですから順調なら面白いのかなと思います。
5着 シャフリヤール
休み明け、海外帰り、ジャパンカップを視野というのを考えたら余裕がある作りになるのはわかりますが、そもそも決め手勝負だと分が悪いです。もう少し全体的に淀みなく流れればというのは感じました。ただ上位4頭との差は正直少し感じてしまったなと思います。ここを使って良くなるとは思いますから逆転を。
6着 カラテ
前走から具合はいいのでしょう。もう少し位置が取れたら上位にもという感じはありますし、2000mが現状は合いますね。高速決着は少し向かないと思いますから中山とかの方が良さがでるのかなという印象です。
7着 マリアエレーナ
2コーナー明けが危なかったですが、それでも立て直してしっかり走り切っていますから立派な馬だなと思います。このような瞬発力勝負は向かないのでやはり小回り向きなんだろうなとは思いました。ただ力は付けていますし、条件が合えばG1でもやれる馬だと思います。
8着 ユーバーレーベン
札幌記念の状態が最悪でしたから、今回スッキリしていましたし、確実に良化しているなという印象。このような上がり勝負は分が悪いですし、根本的に距離が少し短くてという印象。2400mならもう少しやれても。
9着 ジオグリフ
根本的に中山のように4つコーナーの小回りで機動力活かす競馬が合いますし、だんだんと筋肉がついてきて、ドレフォンの仔なんだなという印象が強くなってきました。もう少し流れる展開がいいですし、なんならマイルくらいに今後はシフトすると思います。今回は展開が全てだと思いますから大きく悲観することはないでしょう。
13着 ポタジェ
前走の流れもありますし、内枠で結構引っ張りながらになりました。根本的には上がり勝負は不向きですし、中2週がいいかなと思いましたが、1ヶ月に2度関東に持ってくるのはなかなか難しいですね。そういうことを踏まえると大阪杯がベスト舞台なのは納得いきます。
天皇賞・秋 適性チェック 結果
✔︎ジャックドール | 4着 |
✔︎イクイノックス | 1着 |
✔︎ダノンベルーガ | 3着 |
✔︎ポタジェ | 13着 |
適性抜群だったジャックドールは4着。2番手タイの3歳馬イクイノックスが1着でダノンベルーガが3着という結果になりました!このレースを見て3歳世代のレベルの高さは証明されたのかなと思います。ジャパンカップにドウデュースが出て来る予定だと思いますが、楽しみになります。末恐ろしい3歳世代には今後も注目ですね!
さて、来週はG1はお休みですが重賞が4つ待っています。
全ての適性チェックと回顧分析を出す予定ですので今後ともよろしくお願いします!!
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