2023年3月26日　マーチS 出走馬出走馬適性チェック✔︎

2023年3月26日（日）　中山競馬場　ダート1800m マーチステークス　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事はマーチステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

マーチステークス 2023 血統適性評価基準

中山ダート1800mの小回りパワーの必要なダート重賞。

機動力とパワーに優れたロベルト持ちが強く、かなりの確率で馬券内に入ってきます。昨年はパイロのワンツーでエーピーインディも注意が必要でしょうか。

マーチステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎

ウィリアムバローズ

　父：ミッキーアイル
　母：ダイアナバローズ
母父：シンボリクリスエス

母はJRA3勝。イチブンの甥にあたる血統。父のミッキーアイルはディープ産駒のマイラーで、ロックオブジブラルタル内包でパワー型。メイケイエールやナムラクレアの父。母系がミルリーフのクロスを持つので重厚感があり、シンボリクリスエスが母父なので中山向きの機動力パワーを持つのは魅力。自分のペースで走れれば渋といし、軽い馬場でも重い馬場でも大きくパフォーマンスが変わらない安定感があります。中山1800mはベストですから自分の競馬に徹すれば勝ち負けでしょう。

血統：A 距離：A コース：A ローテ：B

カテドラル

　父：ハーツクライ
　母：アビラ
母父：ロックオブジブラルタル

エルムS勝ち馬ジェベルムーサの半弟で、祖母のアニマトリスは仏GIIの12Fマルレ賞、GIIIの10Fノネット賞勝ち馬。父ハーツクライ×母父ロックオブジブラルタルで中距離以下に適性。パワー型マイラーで小回りで雪崩込む様な競馬が合います。前走は重馬場の小倉大賞典で2着。ダートは初ですが、面白い挑戦だと思います。砂を被らない展開が理想だと思いますから外枠が欲しいところ。直線急坂が味方になれば。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：B

カフジオクタゴン

　父：モーリス
　母：メジロマリアン
母父：メジロベイリー

母のメジロマリアンはJRA3勝。ノーザンクリス、ヤップヤップヤップ、アルメイダミノルと兄弟は複数勝利と優秀な繁殖。父のモーリスはロベルト系でマイル中心に国内外でGIを5勝。メジロ牝系にメジロ牝系を掛け合わせたタフな構成で、サドラーのクロスなど重厚感のある血統で距離はもう少しあった方が安定すると思います。馬格があるので小回りでも外枠でストライドを効かせた走りをするのが能力発揮しやすいですから外枠が希望か。消耗戦になった方がいいと思うのである程度流れてくれれば。

血統：C 距離：C コース：C ローテ：B

キタノヴィジョン

　父：メイショウボーラー
　母：グリーンオリーヴ
母父：サンデーサイレンス

クイーンS勝ち馬のメイショウスザンナの半弟で、メイショウホムラの甥。父のメイショウボーラーはタイキシャトルの後継でストームキャット持ちの芝ダート兼用のスピード馬。母父サンデーでニジンスキーのクロスを持つ構成なのでハマった時の切れ味は鋭く上がりがとても堅実に使えるタイプです。現状は1800mが合いますし、展開の助けは必要ですが時計勝負になっても問題ないと思っていますから前が止まる展開になれば面白い1頭でしょう。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：B

ケンシンコウ

　父：パイロ
　母：マトゥリアルカ
母父：クリプティックラスカル

母のマトゥリアルカはNAR10勝。兄弟や近親は地方で勝ち星を挙げるダートファミリーで、父もパイロとダート向き種牡馬ですから、この馬自身もダート馬に出ていて、エーピーインディ系らしく時計が速くなったり、スピードで押し切るローカル1700mで結果を残してきています。外枠向きで中山1800mはこなせる方ですし、軽いダートになれば昨年2着のように上位争い可能でしょう。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：A

ゲンパチルシファー

　父：トゥザグローリー
　母：ラブリイステラ
母父：クロフネ

母はJRAで2勝。祖母のタイキステラは6勝を挙げています。近親にはタイキトレジャーやタイキエルドラドがいる血統で、父のトゥザグローリーは重賞5勝のキングカメハメハの後継で、カラテの父。母父クロフネに母系にブラッシンググルームがいるのでタフな展開に強い血統。プロキオンSのように速い流れになればタフさが活きるしチャンスはありそうです。前走は外枠も響いた印象ですから機動力を活かせる内枠を所望。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：B

サンライズホープ

　父：マジェスティックウォリアー
　母：オーパスクイーン
母父：スペシャルウィーク

母のオーパスクイーンはJRA3勝。オーパスメイカーの半弟で、サンライズベガの甥にあたる血統です。母父スペシャルウィークにヌレイエフが母系に入るのでスタミナ色強い血にマジェスティックウォリアーが父でシアトルスルーのクロスを持ちます。その影響もあって持続力が強いので、前目で持続力を活かして成績を出してきました。昨年のみやこSで出遅れからの捲りがハマって1年振りに勝利。チャンピオンSは展開ハマらず、東京大賞典は途中で動かされて4着でしたが外を回って長く脚を使える渋とさは健在。中山で捲りが効くかは難しいところもありますが、タフな展開になれば持続力が活きますし揉まれない位置で競馬が出来れば上位争いでしょう。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

ダノンスプレンダー

　父：ロードカナロア
　母：メジロスプレンダー
母父：シンボリクリスエス

シホノスペランツァやシホノレジーナの半兄で、サトノノブレスの甥にあたる血統。父のロードカナロアは短距離志向の強いキングカメハメハの後継で、ストームキャットの影響かダート向きの馬もよく出す種牡馬。母父シンボリクリスエスなのでレッドガランやサブライムアンセムと同じ掛け合わせ。スピードと機動力パワー、トニービンのスタミナでバランスは取れていて、中山1800mはポルックスS連覇など相性は良い舞台。近走は不振も時計の掛かる馬場になったら侮れない1頭。スムーズに先行出来れば。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：C

ダノンファラオ

　父：American Pharoah
　母：クリスプ
母父：El Corredor

母のクリスプはサンタアニタオークス勝ち馬で、父のアメリカンファラオは米国3冠馬。ストームキャットのクロスや父系のアンブライドルドからもスピード適性が高く、軽いダートの方が合う血統。2年前の日本テレビ盃2着以来不振で、今回はエルムSから半年以上振りのレース。1800mは忙しい印象もあるので道中の運びがポイントでしょう。

血統：C 距離：D コース：C ローテ：D

デルマルーヴル

　父：パイロ
　母：カリビアンロマンス
母父：コマンズ

カリビアンゴールドの甥で、母はダンジグ3×4とパワー型。パイロが父で持続力も更に強化された血統で、母父のコマンズは豪の短距離を中心に活躍。スマイルウィの母父でもあります。前走の佐賀記念で久しぶりに2着と結果を残しました。展開次第な面もありますが、中山1800mは合う条件だと思います。この距離なら時計が掛かった方が良さそうです。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

ハピ

　父：キズナ
　母：クイーンパイレーツ
母父：キングカメハメハ

ダノンアイリスやダノンフォワードの甥で、祖母のカルフォニアネクターは米ダート7FのサンタイネスS勝ち。父キズナにキングカメハメハが母父でパワーが強く、時計がかかる馬場向きの血統で、ストームキャットのクロスで持続力を強化しているので長く脚を使えます。成長力があり、追い込み一辺倒だったのが好位付けでも粘り込める馬に。機動力を兼ね備えてきているし、競馬に幅があるのでどんな展開でも対応可能。ワンパンチ足りない面もありますが、中山の急坂もプラスになるし好勝負を。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：A

ハヤブサナンデクン

　父：ゴールドアリュール
　母：ホワイトクルーザー
母父：クロフネ

母はJRA2勝で、祖母はフェアリーSを制したホワイトカーニバル。チャンピオンズCを制したサンビスタの甥にあたる血統で、父ゴールドアリュールのヌレイエフの血と、母系のヴァイスリージェントのクロスで持続力とスタミナの強い血統。先行し気分よく行ければかなり強いタイプですが、ベスト舞台は中京コースと見ます。時計が掛かるタフな馬場になった方が良さが出るタイプだと思いますし、出来れば良馬場で。外枠の方がいいタイプでしょう。

血統：C 距離：B コース：C ローテ：C

プリティーチャンス

　父：シンボリクリスエス
　母：フューチャサンデー
母父：サンデーサイレンス

母のフューチャサンデーはクイーンC勝ち馬で、ジョーダンキングの半妹。父のシンボリクリスエスはエピファネイアなど芝馬も出しますが、ロベルト×ボールドルーラーでパワー型が多くダート馬も多く出す種牡馬。母系にもリアルシャダイがいてロベルトのクロスを持ちます。後方から差し込む脚質で、軽いダートは歓迎できませんが、展開がハマれば面白い1頭。中央ならベストは中京や阪神のようなタフなコースだと思うので時計が掛かって欲しい。

血統：A 距離：B コース：C ローテ：C

ホウオウルバン

　父：キズナ
　母：フサイチジェット
母父：Gilded Time

ビスカリアやホウオウジャッジの半弟で、父のキズナはディープ産駒のダービー馬でパワーが強い血統に母父はダマスカスの系譜のギルデッドタイム。2走前のアルデバランSでは途中から動いて長く脚を使う競馬で2着に粘りました。前走も外から差し切ったので、外を伸び伸びと走らせた方がいいのかなと思います。勢いはありますし、この条件は5勝とピッタリなので一発あってもいい馬でしょう。

血統：C 距離：A コース：A ローテ：B

ロードヴァレンチ

　父：エスポワールシチー
　母：アンダルシア
母父：アルカセット

スマートプラネットやメスキータの半弟で、父のエスポワールシチーはダートGIを9勝。マーチSも勝っている種牡馬で、ロベルトを持つので機動力に富み中山で産駒はよく走ります。母系がアルカセットにアリダーだから中長距離向きのダート馬で上がりが掛かる展開に持ち込めればかなり渋とく粘り込めます。中山1800mは3勝と相性もいいですし、マークが厳しくなければ思い切って行った方が味が出ると思います。警戒が必要な1頭。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：C

ヴァルツァーシャル

　父：マクフィ
　母：バイカターキン
母父：エンパイアメーカー

ラナチャンスの半弟で、ソルプレーサやオーヴァルエースの甥で、ミズノコキュウのイトコにあたる血統。父のマクフィはドバウィの後継で、欧州マイラー。母父のエンパイアメーカーはアンブライドルドの後継で、ヒストリーメイカーなどの父。母系にグラスワンダーを持ちダンジグのクロスと機動力と持続力に富む構成。前で受けて粘り込む形が合うのと、短いところでも勝ち負け出来るスピードがあるので、軽いダートで先行して押し切りを狙いたい。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：B