2023年4月15日　アーリントンC 出走馬適性チェック✔︎

2023年4月15日（土）　阪神競馬場　芝1600m アーリントンカップ　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事はアーリントンカップへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

アーリントンカップ 2023 血統適性評価基準

阪神外1600mで行われる3歳マイル重賞でNHKマイルCのトライアルレースとしての位置付けでもあります。

ロードカナロア産駒が強く、サドラーズウェルズ持ちも好走傾向。大箱マイルらしくニジンスキーの血も良さが出やすいレースなのでその点を評価していこうと思います。

アーリントンカップ 2023 出走馬適性チェック✔︎

アイルシャイン

　父：ヴィクトワールピサ
　母：ベストオブミー
母父：ブライアンズタイム

母はフィリーズレビュー2着のベストオブミー。祖母はJRA4勝で父のヴィクトワールピサはドバイWCや皐月賞、有馬記念を制した名馬。母父ブライアンズタイムはロベルト系だから血統的には中山のような機動力を活かす競馬場向き。新馬戦は阪神外1800mを大外から豪快に差し切り勝ち。京都2歳Sは4角の不利が痛かった。ストライド的には広いコースの方が良さそうですが距離短縮がどうでるか。展開の助けは必要になると思いますが前目に付けられれば面白い1頭のように感じます。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：C

オーシャントライブ

　父：ルーラーシップ
　母：パープルセイル
母父：フジキセキ

母はJRA2勝で祖母は英オークス2着馬。イトコにエルデュクラージュや、アドマイヤテンクウのいる血統。父のルーラーシップはキングカメハメハの後継で持続力に富む血統。キセキやドルチェモア、エヒトの父。母父がフジキセキですが奥にミルリーフを持つので時計の掛かる馬場に向くのかなと思います。こぶしSは出遅れて後方からになりましたが前残り馬場のスローを外から脚を伸ばし2着まで詰め寄りました。能力は高いと思うのでスムーズにレースを運べれば上位に来れてもいいのかなと思います。阪神外コースは歓迎でしょう。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：C

オオバンブルマイ

　父：ディスクリートキャット
　母：ピンクガーベラ
母父：ディープインパクト

母はエントシャイデンの全姉で、ビアンフェやブランボヌールの甥にあたる血統。曾祖母アジアンミーティアはアンブライドルドソングと同血統。父のディスクリートキャットはストームキャットの系譜でシガーマイルH勝ち馬。エアハリファやワールドバローズなどの父。母系からもスピード色が強く、仕上がりが早さが目立ち、京王杯2歳Sを人気薄で勝利。マイルは少し長いですがこなせる範囲ですし、スムーズに先行出来ればというところでしょう。競馬は上手なので内枠が欲しい。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：B

キョウエイブリッサ

　父：グレーターロンドン
　母：キョウエイポズナン
母父：ルーラーシップ

祖母のエバーシャイニングはJRA2勝で、ペイシャエヴァーの甥にあたる血統。父のグレーターロンドンはディープ産駒で中京記念勝ち馬。母系はルーラーシップにゼンノロブロイだから中距離志向が強い構成。アルザオのクロスが活きる分大箱の方が良くて、同コースの阪神FSで4着。あの時のようにある程度流れて上がりが掛かるのが理想でしょう。道悪でも問題は無さそうです。

血統：C 距離：B コース：A ローテ：C

ショーモン

　父：マインドユアビスケッツ
　母：エポキシ
母父：ディープインパクト

キャルレイの半弟で、祖母のシーズアンはチヴァリーパークS勝ち馬。シーズンズギフトの従兄弟にあたる血統。父のマインドユアビスケッツはデピュティミニスターのクロスを持つ血統で、デルマソトガケの父。母系がディープ×ダンジグでパワーに寄ります。フットワークが豪快なので本馬は広いコースの方が向きますが時計勝負になるとどうでしょうか。力の要る馬場になれば面白い1頭でしょう。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：C

シルヴァーデューク

　父：シルバーステート
　母：ヴァバディーズ
母父：ロックオブジブラルタル

母はJRA1勝。ラインクラフトやアドマイヤロイヤルの甥にあたる血統。父のシルバーステートはロベルト内包のディープの直仔。母父がロックオブジブラルタルなのでデインヒル経由のダンジグ系でパワーが強い血統。マイルは理想ですがパンパンの良馬場だと時計負けするタイプだから多少渋った方が良さそうです。とはいえ大箱真っ向勝負でどこまでやれるか。

血統：B 距離：A コース：D ローテ：C

スカイロケット

　父：ジャスタウェイ
　母：ティッカーテープ
母父：Royal Applause

母のティッカーテープはアメリカンオークスやクイーンエリザベス2世チャレンジCS勝ち馬。イトコに欧州スプリンターのレックレスアバンダンがいる血統。父のジャスタウェイはハーツクライの後継でドバイDFレコードホルダー。ダノンザキッドの父。母父がロイヤルアプローズなので適性的には短いところか。ジャスタウェイ産駒らしく気で走るタイプだし道悪になった方が良さが出そう。距離延長は歓迎出来ませんが連勝の勢いでどこまでやれるか。

血統：C 距離：C コース：C ローテ：C

セッション

　父：シルバーステート
　母：ミスドバウィ
母父：Dubawi

母のミスドバウィはJRA4勝。ソウテンの半弟で、父のシルバーステートはロベルト内包のディープ系種牡馬。母父ドバウィは英2000ギニーやジャック・ル・マロワ賞などマイルあたりの距離で活躍。英ダービーでも3着。母系のスピードからも2000m以下の方が合いそうで、距離短縮に強い血統かなと思います。前走の弥生賞は先行しましたが勝負所で反応出来ず7着。距離は短くなる方がいいですし、上がりが掛かる展開になってくれれば粘り込めるチャンスは出来そうです。澱みない流れを希望。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：A

タイセイクラージュ

　父：サトノクラウン
　母：シェリール
母父：サンデーサイレンス

母のシェリールはJRA4勝。ムスカテールやグロンディオーズの半弟で、愛ダービー勝ちのウイングドラヴや札幌記念勝ちのダイワカーリアンの甥で、父のサトノクラウンは香港やタフ馬場でG1を勝った種牡馬で自身もこのレースを勝っています。母父サンデーサイレンスですが母母父がトップヴィルで重厚感があり距離的には中距離以上が合う血統ですが、だいぶ行きっぷりがいいので距離短縮は歓迎。気性的にも馬場が渋った方がチャンスは出そうです。阪神コースは問題ないと思います。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：B

タリエシン

　父：キンシャサノキセキ
　母：エヴァディングタンペット
母父：Dubai Destination

母は伊1000ギニー勝ち馬で、ストロベリームーンの全弟にあたる血統。父のキンシャサノキセキは高松宮記念を連覇した馬で、産駒にもスピードが遺伝。母父ドバイディスティネーションは欧州マイラー。距離的にはマイルもこなせる血統ですが中山ダート1200mで連勝。前走は展開も向いたし芝の溜めの必要なこの舞台でどう戦うか。力の要る馬場になった方がいいと思います。

血統：C 距離：C コース：C ローテ：D

ティニア

　父：Frankel
　母：フォローアドリーム
母父：Giant’s Causeway

祖母が8.5F米G1のアップルブロッサムH勝ち馬のドリームオブサマーで、クリエイティヴコースやヴェクセイシャスなどの甥にあたる血統。父のフランケルはこのレースを勝ったグレナディアガースなどの父でデインヒルを内包。母父はストームキャットの系譜のジャイアンツコーズウェイだからスピード適性が高く本質は1400m向きかと思います。前走のフローラルウォーク賞はスローに持ち込み逃げ切り。今回もそのような競馬が理想か。揉まれずに競馬を出来ればハナに拘らなくても。

血統：A 距離：C コース：B ローテ：B

トーホウガレオン

　父：リアルスティール
　母：デビルズコーナー
母父：Songandaprayer

母はJRAで3勝、ディープリッチの半弟にあたる血統。父はリアルスティールでオールパルフェの父。母父はソングアンドアプレイヤーはアンブライドルドソングの後継でラウダシオンの母父。母系にデビルズバッグので気性は前向きで先行してしっかりと未勝利戦を勝ち切り。前走のシンザン記念は速い流れでも最後までしっかりと脚を使った3着なら悲観することはないと思います。1度重賞を使った経験に勝ち上がりまでのキャリアで不安はあまりないのであとは相手関係次第だと思います。競馬は上手いので色々な立ち回りが出来るのは強みでしょう。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：B

ドクタードリトル

　父：デクラレーションオブウォー
　母：ブルックデイル
母父：キングカメハメハ

母のブルックデイルはJRA4勝で、ロスカボスの甥にあたります。曾祖母はサドルチェンジなのでマンハッタンカフェの近親です。父のデクラレーションオブウォーはダンジグ系ウォーフロントの後継。様々なタイプの馬を出しますが、日本ではトップナイフやデュードヴァン、タマモブラックタイの父。パワー型で阪神急坂は問題ありませんが、エンジンの掛かりが遅いタイプだからマイルは若干忙しい印象も。良馬場で時計が掛かる方がいいタイプでしょう。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：C

ナヴォーナ

　父：ロードカナロア
　母：セリエンホルデ
母父：Soldier Hollow

NHKマイルC勝ち馬のシュネルマイスターの半弟で、母のセリエンホルデは独オークス勝ち馬。曾祖母からはサロミナも出るのでサリオス、サラキアなどとも繋がる血統です。父ロードカナロアは名スプリンターですが、アーモンドアイやパンサラッサ、サートゥルナーリア、ダノンスコーピオンなどの父。母系のサドラーズウェルズとカナロアは相性が良く、距離が伸びても活躍馬が出ます。新馬戦は東京マイル戦を外から切れ味鋭く差し切り勝ち。脚先が軽いので綺麗な馬場が理想も血統的には重賞でやれる力はあるし、ここを勝てれば本番も楽しみ。

血統：A 距離：A コース：B ローテ：B

マルチャン

　父：ラブリーデイ
　母：ミオリチャン
母父：スウェプトオーヴァーボード

母のミオリチャンはJRA4勝。曾祖母からはダービー馬タヤスツヨシの出る牝系。父のラブリーデイは宝塚記念と天皇賞・秋を制したキングカメハメハの後継。母父はスウェプトオーヴァーボードだからパワーとスピードの血統といえそうです。距離はマイルも持ちますし、大箱コースもプラスに。多少時計が掛かった方が良さそうですが素材は良いので大駆け警戒。

血統：C 距離：C コース：B ローテ：C

ヤクシマ

　父：Havana Grey
　母：Satsuma
母父：Compton Place

姉に英国5FのG3コーンウォリスS勝ち馬のグッドヴァイブスがいる血統で、父のハヴァナグレイはサドラーズウェルズ系の欧州スプリンター。母父コンプトンプレイスも欧州スプリンターですから短距離のスペシャリスト。マイルは少し長いのでロスなくレースは運びたい。広いコースは歓迎出来るので如何に温存して直線に向けるか。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：D

ユリーシャ

　父：グレーターロンドン
　母：アンジェリカス
母父：ハービンジャー

セントライト記念勝ち馬のユールシンギングの姪で、父のグレーターロンドンは中京記念勝ち馬のディープ産駒。母父ハービンジャーだからダンジグのクロスを持ち、パワーと持続力に長けます。母系の奥がスペシャルウィークを持つので大箱で良さが活きます。逃げれれば負けていないので揉まれない競馬が理想でしょう。マイルもいいし時計が掛かっても対応出来るパワー型の血統構成だからここもスムーズに走れれば渋とく粘れる。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：B

ランスオブサウンド

　父：ディープブリランテ
　母：アンジェラスキッス
母父：Gone West

全日本2歳優駿勝ち馬のサウンドスカイの半弟で、父のディープブリランテはディープ産駒のダービー馬でネヴァーベンド内包。母父はゴーンウエストでスピード面はありますが、リヴァーマンのクロスで重たさのある血統構成。とはいえリファールのクロスも持つので切れる脚も使えるしバランスは良くて、新馬戦は先行して勝ち、君子蘭賞は逃げ粘って2着と競馬の幅は広い。マイルよりは距離が伸びた方がいいタイプだとは思いますが、相手なりに走れるし時計が掛かってくれば楽しめる1頭のように感じます。

血統：C 距離：C コース：A ローテ：C