2023年11月11日　武蔵野S 出走馬適性チェック✔︎

2023年11月11日（土）　東京競馬場　ダート1600m 武蔵野ステークス　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事は武蔵野ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

武蔵野ステークス 2023 血統適性評価基準

東京ダート1600mで行われるダートマイル重賞。

昨年はダンジグ持ちが上位を独占。その他ならシアトルスルーの持続力は警戒が必要か。

武蔵野ステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎

ヴァルツァーシャル

　父：マクフィ
　母：バイカターキン
母父：エンパイアメーカー

ラナチャンスやレイズカイザーの半兄弟で、父のマクフィはドバウィの後継の欧州マイラー。オールアットワンスなどの短距離志向の強い産駒を輩出。母父エンパイアメーカーはアンブライドルドの後継でこちらもスピード志向が強く、本馬もベストディスタンスは短いところでしょう。マイルなら時計が速くなった方がチャンスは出てくると思います。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：C

カテドラル

　父：ハーツクライ
　母：アビラ
母父：ロックオブジブラルタル

エルムSを制したジェベルムーサの半弟。父ハーツクライに母父はダンジグ系のロックオブジブラルタルとパワー型マイラーの血統構成で、本馬は元々芝の京成杯AHを勝ったり、NHKマイルCで3着などの実績を持っています。力の要する馬場でも結果が出ているとはいえ、やはり芝の方がいいとは思います。時計が掛かって上がりの掛かる展開は前提になるとは思いますからワンターンよりは周回向きかも。

血統：B 距離：B コース：D ローテ：D

ケイアイシェルビー

　父：ディープインパクト
　母：ケイアイガーベラ
母父：Smarty Jones

母はプロキオンSなどを制したケイアイガーベラで、フィアスインパクトやケーアイノーテックの全弟にあたる血統。父ディープインパクトで母父がゴーンウエスト系のスマーティジョーンズは米国2冠馬。母系はダンジグも持つスピードとパワーが強い血統。軽いダートに向くので、一雨欲しいところでしょう。東京ダートマイルは合うと思いますから、後は同型や相手関係次第でしょう。楽に先行出来れば案外やれてもいいと思います。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

ステラヴェローチェ

　父：バゴ
　母：オーマイベイビー
母父：ディープインパクト

ゴスホークケンの甥で、21年神戸新聞杯勝ち馬。前走の富士Sで復帰し7着からの参戦です。バゴ×ディープインパクトの配合に母系はゴーンウエストやクリスエスを持つバランスの取れた血統構成。前走は久々でマイルでも掛かり気味。ガス抜きが出来ていれば現状はこのくらいの距離が合うのかも知れません。ダートが全くダメってことはないとは思いますが、芝の方が合うとは思います。外枠の方がいいでしょう。

血統：C 距離：B コース：D ローテ：C

セキフウ

　父：ヘニーヒューズ
　母：シヤボナ
母父：Kingmambo

高松宮記念勝ち馬のビッグアーサーの半弟。父のヘニーヒューズはストームキャット系のダート種牡馬。母系はキングマンボとサドラーズウェルズの欧州の重厚血統でパワー型に。北海道は滞在の効果がかなり出ていて、エルムSも展開噛み合ったとはいえ快勝。続く日本テレビ盃はなかなかの馬体減で出てきて4着。東京ダートマイルは元々走る条件ですし、気持ち次第だとは思いますが、後方から脚を伸ばす競馬が出来れば面白いのかなと思います。軽いダートの方が合うので雨が降ればなお良さそうです。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：C

タイセイサムソン

　父：メイショウサムソン
　母：マイユクール
母父：バゴ

母はダート1400mで3勝を挙げたマイユクール。父のメイショウサムソンはサドラーズウェルズ系のオペラハウスの後継で、ダービーや皐月、天皇賞春秋制覇などGIを勝ちまくった名馬。母系もバゴやリヴァーマンなど欧州の重厚さを持つ血統で、芝でのスピードよりもダート向きに出ました。気性的にマイルくらいがちょうど良く、逃げてしぶとい競馬が武器。同コースのアハルテケSは逃げてかなり強い競馬で快勝。その時の再現が出来れば面白いと思います。アクション大きめなので揉まれない競馬をするのが大事になりそうです。

血統：C 距離：B コース：A ローテ：B

タガノビューティー

　父：ヘニーヒューズ
　母：スペシャルディナー
母父：スペシャルウィーク

半兄のタガノブルグはNHKマイルC2着馬で、母はJRA1勝馬。父ヘニーヒューズはストームキャット系でダート志向の強い種牡馬。モーニンやニューモニュメントなどの父。母父スペシャルウィークだから母系にニジンスキーを持ち、大型馬でも斬れる脚を持ちます。元々1400mくらいが良かった印象はありますが、年齢を重ねズブさが出てきたので今はマイルくらいがちょうどいいかもしれません。この血統ですし揉まれない競馬をするのが理想で、東京ワンターンは1番合う舞台でしょう。実績的にもここでも上位で。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：B

ドライスタウト

　父：シニスターミニスター
　母：マストバイアイテム
母父：アフリート

母はダート短距離で3勝。半兄のヨハンやノーリスもダートのマイル以下で実績を持ちます。父のシニスターミニスターはエーピーインディ系で今1番ノッているダート種牡馬。母父も北米の名血のアフリートでスピード志向はかなり高いです。大型で、如何にも大箱が合うタイプ。東京ワンターンは持ってこいですが、マイル自体はギリギリな印象も。軽いダートでスピード勝負に持ち込んだ方が確実性は増しそうです。フェブラリーS4着の実績もありますしここでも勝ち負け必至。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：C

ペリエール

　父：ヘニーヒューズ
　母：ソフトライム
母父：フジキセキ

祖母のアスピリンスノーはフローラS3着。曾祖母がスキーパラダイスだからエアトゥーレやキャプテントゥーレ、シルヴァーソニック、ゴールデンチケット、ロワジャルダンなど活躍馬が多く出る牝系です。父ヘニーヒューズはストームキャット系のダート馬を多く出す種牡馬。母系がエルコンドルパサーを持ちキングマンボ×サドラーズウェルズのパワーも持ちます。ユニコーンS勝ちでコース適性は問題ないですが、仕上がり早いタイプだとは思うので成長力はひとつ課題にはなりそうです。おそらくその分時計が掛かった方がいいのかも。良馬場で。

血統：B 距離：A コース：A ローテ：C

ヘリオス

　父：オルフェーヴル
　母：アンジュシュエット
母父：フレンチデピュティ

ウォーターアンクの半兄で、近親にショウナンアルバやショウナンタレントなどがいる血統。父のオルフェーヴルはステイゴールド系で、ダートで活躍する産駒だとウシュバテソーロが代表。母父フレンチデピュティでスピード志向が強く、本馬のベストディスタンスは1400mに。ワンターンの方がいい走りをしますし、前走のように逃げれれば見せ場は作れると思います。1ハロン長いとは思いますが、乱ペースに巻き込まれなければ面白い存在です。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：C

ベルダーイメル

　父：オルフェーヴル
　母：ルリニガナ
母父：スニッツェル

母のルリニガナは芝1000~1200mで4勝のスプリンター。父のオルフェーヴルはステイゴールド系で、ウシュバテソーロや上にも書いたヘリオスなどダートでも活躍する産駒を輩出。母父スニッツェルはダンジグ系豪州スプリンター。本馬もスプリント適性は高く東京マイルなら軽いダートが希望でしょう。ここもそう悪くない条件ですし、そこそこの着には来るのでは。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：B

ペースセッティング

　父：Showcasing
　母：ジェットセッティング
母父：Fast Company

母のジェットセッティングは愛1000ギニー勝ち馬。父のショーケーシングは英6FGII勝ち馬。母父はデインヒル経由のファストカンパ二ー。ダンジグクロスとミルリーフのクロス、ザフォニックのクロスとスピードパワー、タフさとバランスが取れている血統。割と脚長にも映る体型で大箱は歓迎だと思います。初ダートの前走は出脚付かない感じながらもすんなり番手をキープし直線突き抜けました。マイルという距離は疑問ですが、ダートで新味が出ましたし、速い決着になるのであれば警戒は必要でしょう。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：B

マルモリスペシャル

　父：バトルプラン
　母：サリール
母父：スペシャルウィーク

トップコマンダーの甥で、父のバトルプランはエンパイアメーカーの後継で米GIIダ9FのニューオーリンズH勝ち馬。ライオンボスやブレスジャーニー、モジアナフレイバーなどの父。母系のミルリーフからも粘り強い走りをする先行馬で、距離は1400mでも若干長く映ります。1200m寄りですし、マイルは疑問も軽いダートになってどこまでやれるかでしょう。

血統：C 距離：D コース：B ローテ：D

メイショウウズマサ

　父：ロードカナロア
　母：ホーマンフリップ
母父：フジキセキ

母のホーマンフリップはファンタジーS2着馬。アニメイトバイオやレインボーラインの甥。父ロードカナロアのスプリント性能と母系のスピードを引き継いだダートスプリンター。戦績以上には距離は持たないし、一雨降った軽いダートが理想でしょう。東京の真っ向勝負よりも小回りで持続力を活かす競馬が合うのではないかと思います。

血統：C 距離：C コース：C ローテ：C

ライラボンド

　父：キズナ
　母：ベガグレシヤス
母父：アドマイヤドン

テイエムオオタカの甥で、父のキズナはディープ系ダービー馬。牡馬産駒はパワー型に出る馬が多い種牡馬。母系もアドマイヤドンやネヴァーベンドとパワーやタフさに振れてる構成で本馬も馬格大きめなパワータイプに出ました。東京マイルは悪くはないと思いますが、2走前に勝っているような小回りコースの方が案外合うのかなと思います。ペースが流れた方がチャンスはあるでしょう。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

レッドルゼル

　父：ロードカナロア
　母：フレンチノワール
母父：フレンチデピュティ

母のフレンチノワールはJRAダートで4勝。レッドヴァンクールの甥にあたる血統。父のロードカナロアは世界で活躍したスプリンター。母系がフレンチデピュティにフジキセキとダートのスプリント適性は高めの血統構成でしょう。本質は短いところがいいとは思いますが、今年のフェブラリーSで2着の内容からもマイペースで動いていければマイルまでは圏内なのかなと思います。ドバイ以来ですし、長期休養明けでどこまでやれるかは課題ですが、実績は上位で軽視は禁物の存在でしょう。

血統：C 距離：B コース：A ローテ：C