2023年9月2日(土) 札幌競馬場 芝1800m 札幌2歳ステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は札幌2歳ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
札幌2歳ステークス 2023 血統適性評価基準
札幌最終週に行われる2歳重賞。芝の1800mで行われます。
キングカメハメハやステイゴールド血統が強い舞台。ミルリーフなどネヴァーベンドを持つ馬を狙うのがいいかもしれません。
札幌2歳ステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
ウールデュボヌール
父:キタサンブラック
母:サンクボヌール
母父:ハービンジャー
ストキャスティークの半弟で、メタルゴッドのイトコにあたる血統。父キタサンブラックは中長距離GI7勝のブラックタイドの後継で、イクイノックスやソールオリエンス、ガイアフォースなどの父。母父ハービンジャーはキングジョージを制したデインヒルの系譜。前走は超ドスローの札幌新馬戦を接戦で勝利。今回流石にペースもガラッと変わるのでそこの対応が課題にはなると思いますが、行きっぷりをみても距離短縮は歓迎でしょう。道悪はこなせるタイプだと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ガイアメンテ
父:ドゥラメンテ
母:ミュージカルロマンス
母父:Concorde’s Tune
母ミュージカルロマンスは米BCフィリー&メアスプリント(GI・ダ7F)勝ち馬で、キラーコンテンツやセリユーズ、ソリダリティの半弟にあたります。父ドゥラメンテはキングカメハメハの後継種牡馬で、タイトルホルダーやリバティアイランド、スターズオンアースなど活躍馬多数。母父はボールドルーラー系のコンコルドズチューン。父の中長距離志向と、母の短距離志向のバランスの取れた配合で、新馬戦は同コースで快勝。フットワーク的にも軽い馬場の大箱で見てみたいレベルの馬ですが、スケール感はかなりのものを感じます。適性は若干ズレていても能力で何処までやってのけるか楽しみな1頭です。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
カイコウ
父:スクリーンヒーロー
母:トウカイクルーク
母父:エンパイアメーカー
曾祖母トウカイナチュラルはトウカイテイオーを輩出。近親は大きく目立った存在は居ませんがコンスタントに勝ち上がっています。ハルクンノテソーロのイトコにあたる血統。父のスクリーンヒーローはジャパンCを制したグラスワンダーの後継。モーリスやゴールドアクターなどの父。母父エンパイアメーカーはアンブライドルドの後継のダート志向の強い種牡馬。身体の造りを見ても脚抜きのいいダートやタフな馬場の方がいいタイプですから札幌洋芝は問題ないと思います。距離は少し長いかも。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:C
ギャンブルルーム
父:キズナ
母:シャンデリアハウス
母父:ヴァーミリアン
母シャンデリアハウスはJRA4勝。オレハマッテルゼやエガオヲミセテの甥で、曾祖母はダイナカールだから女傑エアグルーヴも同牝系にあたります。父のキズナはディープ産駒のダービー馬。ソングラインやアカイイトなどの父。母父ヴァーミリアンはエルコンドルパサーの後継種牡馬で、現役時代ダートで活躍。キズナの牡馬らしい身体付きですが、一瞬の脚もかなりいいモノがあり、機敏性にも長けたタイプに感じます。札幌洋芝もこなせますが、本質は大箱に向くと思います。頭数も若干増える今回、どのような競馬が出来るか注目の1頭です。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
グランルーチェ
父:ダンカーク
母:グランシェリー
母父:アルデバランⅡ
母のグランシェリーはJRA2勝馬で、近親からは目立った活躍馬は出ていません。父のダンカークはアンブライドルドソングの後継でエーピーインディ内包の種牡馬。メイショウテンスイやシークレットランなどの父。母父アルデバランⅡはミスタープロスペクターの直仔で、ダンスディレクターの父でスピード能力を遺伝させます。その奥がサクラバクシンオーなので全体的にスピード血統でしょう。フットワーク的には芝は悪くないと思います。数字の割に馬体は大きくみせますし、そこそこやれてもいいかもしれません。
血統:D 距離:B コース:B ローテ:C
セットアップ
父:デクラレーションオブウォー
母:スリーアロー
母父:アルデバランⅡ
母のスリーアローはJRA3勝。サトノパンサーやアーサーテソーロの甥で、父のデクラレーションオブウォーはウォーフロントの後継で、クイーンアンSや英国際Sを制した欧州の名馬。トップナイフやタマモブラックタイなどの父。母父アルデバランⅡはミスタープロスペクターの直仔で、ダンスディレクターの父。母系の奥はストームキャットを持ちますし、距離は2000m以下が適性でしょう。2戦目で勝ち上がりましたが、使い詰めていいタイプかと言われると疑問はあります。ただ、スピードはかなりいいモノを持っていますし、レース間隔だけが不安要素に感じます。素質は十分通用するレベルでしょう。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:D
トレミニョン
父:リアルインパクト
母:トレラピッド
母父:Anabaa Blue
ケヴィンやハートオブアシティ、リヤンドメテオールの半妹で、欧州で活躍するプリティタイガーの叔母にあたります。父のリアルインパクトはディープの後継種牡馬で、安田記念制覇などマイルを中心に活躍。モズメイメイやラウダシオンの父。母父アナバーブルーはダンジグのラインの仏ダービー馬。母系にネヴァーベンドを持ちますし、タフな馬場は合うのかなと思います。器用に競馬するタイプですし、小回りの適性は高い方かと思います。新馬は辛勝でしたが、歩きがまだ非力に映りましたし約2ヶ月の間隔で何処まで成長しているかが課題。立ち回りでどこまでやれるかでしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
パワーホール
父:スワーヴリチャード
母:ストロベリーズ
母父:コマンズ
ネイキッドハートの半弟で、ミッドサマーフェアやソフトフルート、フィアスプライドの甥にあたります。曾祖母ストームソングからはオーダーオブセントジョージやアイスストームなどが出る牝系です。父のスワーヴリチャードはハーツクライの後継種牡馬で、ジャパンCと大阪杯の勝ち馬。母父コマンズはデインヒルの後継の豪州トップサイヤー。母系はスピード志向が強く、距離的には中距離までというイメージの構成でしょう。新馬戦はスローペースでの逃げ切りでしたが、スタートしてからの脚力が目立ちました。今回も先行出来れば有力に。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
マーゴットソラーレ
父:ノヴェリスト
母:インクレセント
母父:アグネスタキオン
ルナエクリプスの半弟で、母のインクレセントはJRA2勝馬。近親にシックスセンス、4代母まで遡るとシルヴァースカヤが出ますからシルバーステートも同牝系になります。父のノヴェリストは欧州で大活躍したドイツ血統種牡馬。ブレークアップやラストドラフトなどの父。母系の影響を強く受けている印象で、かなり重心の低いフォームで走りますからスピード志向の強さを感じます。洋芝はこなせますし、距離も持つので、新馬同様マイペースで運べれば、上位に残れる1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ロジルーラー
父:ルーラーシップ
母:シェリール
母父:サンデーサイレンス
ムスカテールの半弟でグロンディオーズの全弟。近親にはダイワカーリアンや愛ダービー馬のウイングドラヴなどが居ます。父のルーラーシップはキングカメハメハの後継でトニービン内包の種牡馬。母系が中距離志向が強く、兄弟も長距離で活躍。本馬も胴が長く映るので適性は長距離にありそうです。札幌は悪くないと思いますが、あまりに道悪になったりするのは良くないかも。行き脚はあまり着く方では無いので道中のポジションが課題に。現状は時計が掛かった方がいいと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
札幌2歳ステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ウールデュボヌール
✔︎パワーホール
✔︎ギャンブルルーム
✔︎トレミニョン
✔︎マーゴットソラーレ
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
9月3日(日)新潟11R 新潟記念
9月3日(日)小倉11R 小倉2歳S
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