2023年5月7日(日) 東京競馬場 芝1600m NHKマイルカップ 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はNHKマイルカップへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
NHKマイルカップ 2023 血統適性評価基準
東京芝1600mで行われる3歳マイル王決定戦。
大箱マイルということもありスピードだけでは押し切り難い舞台で父のスピードに母の中距離志向の掛け合わせが強い。ダイワメジャーはこのレースに強く、米国ノーザンダンサーのストームキャットやヴァイスリージェントもそれなりに走るのでその点を注意して評価していこうと思います。
NHKマイルカップ 2023 出走馬適性チェック✔︎
ウンブライル
父:ロードカナロア
母:ラルケット
母父:ファルブラヴ
ステルヴィオ、ステルナティーアの全妹で、母のラルケットはクイーンC3着。父ロードカナロアはストームキャット内包のキングカメハメハ産駒で短距離戦を中心に活躍。ロードカナロア×フェアリーキング≒サドラーズウェルズの配合はパンサラッサやサートゥルナーリアなど中距離まで距離が伸びても活躍出来る血統。行き脚つかないタイプでしたが、前走NZTは初ブリンカーで前進。距離はもう少しあっても良さそうですが、本質は東京のような広いコース向きだとは思うので流れ次第で上位に。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
エエヤン
父:シルバーステート
母:シルクヴィーナス
母父:ティンバーカントリー
京成杯勝ち馬のプレイアンドリアルの半弟で、4代母はケイティーズなのでヒシアマゾン、エフフォーリア、アドマイヤムーンなどと同じ牝系。シルバーステートはロベルト内包のディープ系種牡馬。母父ティンバーカントリー米国ダートGI2勝。中山で3連勝。NZTも血統らしく機動力とパワーを活かした競馬で勝ち切りました。戦歴通り舞台は中山向きだも思いますが、勢いはありますしここでも有力候補でしょう。多少時計が掛かる馬場でも問題ありません。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
オールパルフェ
父:リアルスティール
母:クイーングラス
母父:ルーラーシップ
米芝12Fラプレヴォワイヤントハンデ勝ち馬のアルヴァーダが曾祖母に居て、アルピリズムの甥にあたる血統。父リアルスティールはドバイターフを制した種牡馬で、ラヴズオンリーユーの全兄。母父ルーラーシップはトニービンを内包したキングマンボ系で長くいい脚を使います。父のスピードに母系の中距離志向でバランスは良く、このレースに向く構成では無いでしょうか。スローで逃げてデイリー杯2歳Sを勝ったように緩んだペースでこそのタイプでしょう。距離はマイルくらいの方が合いますし、マイペースに落とし込めれば逆転があってもいい1頭ではないでしょうか。良馬場でやりたいところ。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:C
オオバンブルマイ
父:ディスクリートキャット
母:ピンクガーベラ
母父:ディープインパクト
母はエントシャイデンの全姉で、ビアンフェやブランボヌールの甥にあたる血統。曾祖母アジアンミーティアはアンブライドルドソングと同血統。父のディスクリートキャットはストームキャットの系譜でシガーマイルH勝ち馬。エアハリファやワールドバローズなどの父。母系からもスピード色が強く、仕上がりが早さが目立ち、京王杯2歳Sを人気薄で勝利。前走のアーリントンCも思ったより行き脚が悪かったですが最後まで渋とく伸びて差し切りました。あの競馬が出来るならマイルの方がいいですし、道悪も問題のないのがハッキリしましたから弱点が少なくここでも勝ち負け筆頭では。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
カルロヴェローチェ
父:シルバーステート
母:スサーナトウショウ
母父:ロックオブジブラルタル
祖母のシーイズトウショウは1200m重賞5勝。ヴェルテックスの甥にあたります。父シルバーステートはロベルト内包のディープ産駒。母父ロックオブジブラルタルはデインヒル経由のダンジグ系。母系のスピードも強いし気性的にも1400mでも行きたがるのでマイルでどうなるか。前走のような道悪の方が幾分マシになると思うので雨が降って欲しいところ。東京コースは問題ないと思いますがある程度流れて欲しい。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
クルゼイロドスル
父:ファインニードル
母:スタリア
母父:アルカセット
エオリア、アメリカンスターの半弟で、母はJRAで1勝。ローゼンクリーガーのイトコにあたります。父のファインニードルはスプリンターズS、高松宮記念と短距離GIを制した馬。母父アルカセットはキングマンボの直仔でジャパンCをレコードで制した欧州馬。母系がダルシャーンやサドラーとタフさがあって、父のスピードと重なりこのレース向きのバランスの取れた血統構成のように感じます。新馬はリバティアイランドの2着。勝ち上がりは同コースで2勝目は中山マイルのジュニアCと競馬場は特に問いません。先行して粘るのがいいので淡々と流れるペースが良いのかなと思います。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:C
シャンパンカラー
父:ドゥラメンテ
母:メモリアルライフ
母父:Reckless Abandon
曾祖母のバルドウィナは仏芝10.5FのGIIIペネロープ賞勝ち馬で、ワンカラットやサンシャインが近親にいる血統。父のドゥラメンテはキングカメハメハの後継で皐月賞、ダービーの2冠馬。母父は欧州6FのGIを2勝したレックレスアバンダンでダンジグのライン。母系にストームキャットを持ちスピード志向がかなり強く、父の中距離適性とバランスのとれたマイラーと言ったところでしょう。良馬場の東京マイルで2勝はしていますが、どちらかというと中山向きな気も。前走NZTで3着の時のように多少時計が掛かった方が母系からも合いそうです。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ショーモン
父:マインドユアビスケッツ
母:エポキシ
母父:ディープインパクト
キャルレイの半弟で、祖母のシーズアンはチヴァリーパークS勝ち馬。シーズンズギフトの従兄弟にあたる血統。父のマインドユアビスケッツはデピュティミニスターのクロスを持つ血統で、デルマソトガケの父。母系がディープ×ダンジグでパワーに寄ります。フットワークが豪快なので本馬は広いコースの方が向きますが時計勝負になるとどうでしょうか。前走のアーリントンCは大逃げの2番手でスムーズに立ち回れたように揉まれない競馬で本領発揮でしょう。少々タフな展開、馬場の方がいいと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
シングザットソング
父:ドゥラメンテ
母:ザガールインザットソング
母父:My Golden Song
母のザガールインザットソングは米ダ8.5FGII勝ち馬で、マチカネキンノホシやサトノティターンの近親にあたる血統。父ドゥラメンテに母父マイゴールデンソングはマイラーだから血統的にはもう少し距離があった方が良さそうです。前走は完璧な立ち回りでの決め手及ばず7着。完璧すぎる競馬をすると案外なのかもしれないので大箱マイルならじっと我慢させて脚を溜める競馬が合うのかも。フィリーズレビューのように内回りで流れた方が良さが出そうです。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:B
セッション
父:シルバーステート
母:ミスドバウィ
母父:Dubawi
母のミスドバウィはJRA4勝。ソウテンの半弟で、父のシルバーステートはロベルト内包のディープ系種牡馬。母父ドバウィは英2000ギニーやジャック・ル・マロワ賞などマイルあたりの距離で活躍。英ダービーでも3着。母系のスピードからも2000m以下の方が合い、距離短縮で挑んだアーリントンCで2着に好走。パンパンの良馬場もいいですが上位に来るなら時計が掛かる馬場の方が良さそう。東京マイルも適性は十分なので相手関係次第になるかと思います。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:B
タマモブラックタイ
父:デクラレーションオブウォー
母:タマモイヤリング
母父:ブラックタイド
母はJRA2勝で、近親に京阪杯勝ち馬のアースソニックがいる血統。父のデクラレーションオブウォーはダンジグ系でデュードヴァンやトップナイフやジャスパージャックなどの父。母父ブラックタイドはディープの全兄弟で、母系にサクラユタカオーだから馬力に富みます。前走のファルコンSは道悪を苦にせず抜け出して粘り込み優勝。マイラーというイメージでは無いだけに道悪になった方が良いでしょう。東京寄りもタフな舞台向きでは。
血統:C 距離:D コース:C ローテ:C
ダノンタッチダウン
父:ロードカナロア
母:エピックラヴ
母父:Dansili
ダノンザキッドやミッキーブリランテの半弟で、母のエピックラヴは仏G3のヴァンドー賞勝ち馬。父はロードカナロアでストームキャット内包の種牡馬。母父のダンジリはハービンジャーの父でデインヒルの系譜。前走の皐月賞は中山2000m、道悪と不向きな条件で度外視でいいと思います。ポテンシャルの高さは間違いないですが、馬格もあるし器用な競馬は出来ないので極端な競馬をせざる得ないか。その点東京はプラスですし展開次第では勝ち負けになれる1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ドルチェモア
父:ルーラーシップ
母:アユサン
母父:ディープインパクト
母のアユサンは桜花賞馬で、アップストリームやエンギダルマの下にあたり、マウレアの甥にあたる血統。父はルーラーシップで中距離志向が強いキングカメハメハ系種牡馬ですが、母系のスピードからマイラーに。母系のストームキャットからもこのレースに適性は高い方だと思いますが、前受けの持続力が強い分大箱よりも小回り適性は高そうで、前走負けはしましたが中山のようなコース向きかもしれません。前走の速いペースで逃げてしまった影響が気になりますが、力的には当然上位。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:C
ナヴォーナ
父:ロードカナロア
母:セリエンホルデ
母父:Soldier Hollow
NHKマイルC勝ち馬のシュネルマイスターの半弟で、母のセリエンホルデは独オークス勝ち馬。曾祖母からはサロミナも出るのでサリオス、サラキアなどとも繋がる血統です。父ロードカナロアは名スプリンターですが、アーモンドアイやパンサラッサ、サートゥルナーリア、ダノンスコーピオンなどの父。母系のサドラーズウェルズとカナロアは相性が良く、距離が伸びても活躍馬が出ます。前走のアーリントンCでは道悪も響き斬れ味削がれて7着。それでもジリジリ伸びてましたから地力はあるは確かです。新馬戦の時のように良馬場の方が良さが活きるので雨は懸念。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
フロムダスク
父:Bolt d’Oro
母:Foolish Cause
母父:Giant’s Causeway
米芝8F〜9FのG1勝ちのゲットストーミーの甥で、父はボールトドーロでサドラー系でも米国血統。母父はストームキャット系のジャイアンツコーズウェイだから2歳戦に強いスピードを伝えます。スピード志向が強く、先行して押し切るスタイルが合うので東京マイルだと少し劣るかもしれません。ゲートも賭けなところがありますからしっかりと決めてマイペースで運んでどこまで粘れるか。
血統:B 距離:D コース:C ローテ:C
ミシシッピテソーロ
父:ダノンバラード
母:ハピネスフォーユー
母父:A.P. Indy
母のハピネスフォーユーはJRA1勝。ミエノサクシードの半妹。父のダノンバラードはディープの初年度産駒で、重賞2勝。母父エーピーインディですが、デインヒルやミルリーフを母系に持つので全体的にパワー型。ある程度流れるペースが良くて本質は1400mベスト。コース的にも大箱よりも中山などの小回り向きだし展開には左右されるタイプでしょう。うんと溜めてどこまで弾ける走りが出来るかでは。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
モリアーナ
父:エピファネイア
母:ガルデルスリール
母父:ダイワメジャー
母のガルデルスリールはJRA2勝。ヒストリアノワールやカズポメラニアンの半妹で、ダノンフェニックスの姪。父エピファネイアは菊花賞やジャパンC勝ち馬で、ロベルト系の長距離志向の強い血統。母系がダイワメジャーにチーフズクラウンだからパワー型で、距離的にはマイルよりも中距離向きの血統。どうにも使える脚が長くないので理想的に運んだクイーンCでも最後甘くなったのが気になります。前走のNZTでもゴール前で2着3着馬に交わされていますし、仕掛け所が鍵になる1頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ユリーシャ
父:グレーターロンドン
母:アンジェリカス
母父:ハービンジャー
セントライト記念勝ち馬のユールシンギングの姪で、父のグレーターロンドンは中京記念勝ち馬のディープ産駒。母父ハービンジャーだからダンジグのクロスを持ち、パワーと持続力に長けます。母系の奥がスペシャルウィークを持つので大箱で良さが活きるタイプでしょう。前走は道悪ハイラップで逃げてしまい流石に失速。揉まれたくないタイプなだけに同型次第にはなりますが出来れば息を入れれるラップで走らせたい。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
NHKマイルカップ 2023 適性チェック✔︎上位馬6頭
✔︎オオバンブルマイ
✔︎ナヴォーナ
✔︎ウンブライル
✔︎クルゼイロドスル
✔︎ショーモン
✔︎セッション
以上の6頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
5月6日(土)京都11R 京都新聞杯
5月7日(日)新潟11R 新潟大賞典
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