2023年4月2日(日) 阪神競馬場 芝2000m 大阪杯 出走馬全頭の適性診断の記事になります。
この記事は大阪杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
大阪杯 2023 血統適性評価基準
阪神内回り2000mで行われる春の中距離G1レースの大阪杯。
3年連続でヴァイスリージェントの小回り持続力が馬券内に。同じく米国ノーザンダンサー系のストームキャットの血も侮れず馬券内になりやすい血統。内回りコースらしく機動力に富む血統を評価していきたいと思います。
大阪杯 2023 出走馬適性チェック✔︎
キラーアビリティ
父:ディープインパクト
母:キラーグレイシス
母父:Congaree
母は米GIのハリウッドスターレットSを勝ったキラーグレイシスで、キラービューティやグロンフォールの半弟。父がディープインパクトで母父が米国ダート8.5FのシガーマイルHを連覇したコンガリー。母系にはエーピーインディを持ち、ディープ×米国血統の成功例の多い配合。阪神内回り向きというよりは広い直線を伸び伸びと走らせた方が味が出るタイプ。距離短縮は魅力ですが、立ち回りが1つ鍵になると思います。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
ジェラルディーナ
父:モーリス
母:ジェンティルドンナ
母父:ディープインパクト
名牝ジェンティルドンナの娘で、祖母ドナブリーニからはドナウブルーなどが出る名血。近親にはダービー馬ロジャーバローズも出るファミリーで、父のモーリスはマイルGIを中心に勝ちまくった名馬。ダンジグのクロスを持ち力のいる阪神内回りのエリザベス女王杯で初GI勝ち。前走の有馬記念はスタートで後手を踏むも最後は差し込んで3着まで来るポテンシャルの高さがあります。折り合い面が課題の分時計の掛るタフな馬場の方がいいのと、距離が一気に短縮するのはプラスに。外差しの効きにくいレースですから展開に左右される可能性がありますが、実績は上位。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
ジャックドール
父:モーリス
母:ラヴァリーノ
母父:Unbridled’s Song
ディナースタの半弟にあたる血統で、イトコにあたるアルヴァータは豪GIのSTCクールモアクラシック勝ち馬。曾祖母からはストーミングホームもこの牝系から出ます。父のモーリスはロベルト系のマイルGIを中心に国内外で活躍。母父アンブライドルドソングはスワーヴリチャードやコントレイルなどの母父。2000mに拘ったローテですが、左回りの方が合うタイプ。苦しくなるとラチに頼った方がいいタイプなので逃げて内ラチに付けたレースをしたい。香港はゲート不発で逃げれず凡退も自分の形に持ち込めれば侮れない1頭。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
スターズオンアース
父:ドゥラメンテ
母:サザンスターズ
母父:Smart Strike
祖母のスタセリタは仏オークスやヴェルメイユ賞などを制した名牝で、ソウルスターリングやシェーングランツの姪。父のドゥラメンテはキングカメハメハの後継でクラシック2冠馬。タイトルホルダーやアリーヴォの父。母父スマートストライクは北米ダートマイラーでスピードとスタミナのバランスがよく取れた血統。昨年の牝馬クラシック2冠馬で、秋華賞も手遅れて後方からも直線だけで一気に追い込んだ3着。怪我明けですがポテンシャルの高さは随一でまともに走れれば勝ち負け。ただ大箱向きだし、今回もスタートが課題になりそうです。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ダノンザキッド
父:ジャスタウェイ
母:エピックラヴ
母父:Dansili
母のエピックラヴは仏9FGIIIのヴァントー賞勝ち馬。ダノンタッチダウンやミッキーブリランテの兄弟。父のジャスタウェイは天皇賞・秋、安田記念、ドバイDF勝ち馬。母父のダンジリはデインヒル経由のダンジグ系でハービンジャーの父。気性に難しいところもあって折り合い面が課題。香港Cのようにハマれば2000mもこなせるも揉まれていいタイプでもないのでスムースに運べるかが鍵になるかと思います。根本は大箱向きだと思うのでポテンシャルでどこまでこなせるか。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
ノースザワールド
父:ディープインパクト
母:パスオブドリームズ
母父:Giant’s Causeway
クラヴァシュドールの半弟で、曾祖母からはBCディスタフ勝ち馬のスペインが出る血統。ディープ×ストームキャット系のジャイアンツコーズウェイで相性の良い血統構成で、ジャイアンツコーズウェイにロベルトが入り機動力も持つのは魅力。3勝クラスでなかなか勝ちきれずのレースが続いていましたが、前走のスピカSで勝利しオープン入り。距離的には問題ないと思いますが、理想は2000m以下で持続力を活かすレースでしょうか。先行出来れば安定はしますし、スタートを決めて立ち回りたい。内回りの阪神もこなすタイプでしょう。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
ノースブリッジ
父:モーリス
母:アメージングムーン
母父:アドマイヤムーン
母はファンタジーS3着で、ローレルゲレイロの甥にあたる血統。父モーリスはマイルから中距離で活躍した歴史的名馬でロベルト系。母父アドマイヤムーン自身はジャパンCや、宝塚記念を制した中距離馬ですが、フォーティナイナーの影響もあり血を引く馬達は短距離に適性が向きます。前走のAJCCは折り合いの不安もありながらも道中折り合って空いたウチからするりと抜け快勝。距離は2000mの方が合うし、前走のような競馬が出来るなら内回りもこなせるか。モーリス産駒らしく覚醒していればここでも脅威。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:A
ヒシイグアス
父:ハーツクライ
母:ラリズ
母父:Bernstein
母のラリズは亜5Fスプリント重賞勝ち馬。スミレの半弟で、父のハーツクライはサンデーサイレンスの後継で長距離適性が高い血統で、ドウデュースやリスグラシュー、サリオスなどの父。母父はストームキャット系のバーンスタインで母系のスプリント色からも中距離より短い所に適性が高い血統構成。昨年の大阪杯は4着、宝塚記念で2着と阪神内での良績もあり、前走の中山記念は馬体増と余裕がありながらも快勝と勢いがあります。内枠からも上手く立ち回れるし距離も当然問題ないので勝ち負けになれる1頭でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
ヒンドゥタイムズ
父:ハービンジャー
母:マハーバーラタ
母父:ディープインパクト
母のマハーバーラタは1勝馬で、リアンクールの半兄。デイトユアドリームの甥なのでタイセイドレフォンがイトコにいる血統。父のハービンジャーはデインヒル経由のダンジグ系で、小倉の様なスピードで押し切るタフな流れは合う種牡馬。母父がディープインパクトなのでケイティクレバーやプレサージュリフトと同じ配合。前走の小倉大賞典はここ最近の中ではある程度中団に付けて競馬を接戦をものにしました。ハービンジャー産駒で元々小倉自体が得意なのはありますが、小倉1800mからの阪神2000mは直結しやすいし、前走のような競馬が出来るなら侮れない1頭でしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:A
ポタジェ
父:ディープインパクト
母:ジンジャーパンチ
母父:Awesome Again
ルージュバックの半弟で、母のジンジャーパンチは米BCディスタフなどGIを6勝した名牝。父ディープインパクト×デピュティミニスター系のオーサムアゲインだから瞬発力よりも持続力の方が富み小回り向きの血統で、昨年の大阪杯ウイナー。前走の金鯱賞は開幕週で内が有利の中外から渋とく頑張ったし、目標はここという仕上げ。昨年と同じローテで今年も機動力を活かした競馬が出来れば面白い1頭でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:A
マテンロウレオ
父:ハーツクライ
母:サラトガヴィーナス
母父:ブライアンズタイム
サウスビクトルやインスピレーションの下で、マイスタイルのイトコにあたる血統。母のJRA3勝はダート1000m、1200mで、それに父が長距離志向のハーツクライだから中距離馬に出るのは順当で、母系がブライアンズタイムとダンジグで機動力パワーを備えています。関西圏は崩れないし、直線急坂も苦にはしないのは魅力。前走の京都記念は開幕週内枠を上手く立ち回った2着。ここも器用に立ち回れる枠に入れれば怖い1頭でしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
マリアエレーナ
父:クロフネ
母:テンダリーヴォイス
母父:ディープインパクト
母のテンダリーヴォイスはワグネリアンの同血で、曾祖母ブロードアピールは芝ダート兼用でマイル以下で活躍。父のクロフネで持続力が高い血統で、産駒の牝馬はよく走ります。先行して器用に立ち回る小回り向きの血統構成で、小倉記念は内枠からスムーズ立ち回り5馬身差の快勝。前走の金鯱賞は直線前が開かず不発に終わりました。クロフネ産駒らしく機動力はあります。高速決着向きなので出来れば良馬場で。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
モズベッロ
父:ディープブリランテ
母:ハーランズルビー
母父:Harlan’s Holiday
母のハーランズルビーは米ダ8.5FGIアルシバイアディーズS2着馬で、ヒルノアトラーニの半弟にあたる血統。父ディープブリランテはネヴァーベンドのラインを持つディープ産駒で、ダービー勝ち馬。母父ハーランズホリデーはストームキャットの系譜でアルビアーノの父で、アリーヴォの母父。ヘイローのクロスを持ち、前向きな気性が重馬場の大阪杯、直前に大雨の降った宝塚記念など重い馬場に適性を示しています。前走は久しぶりの実戦で後方からの競馬になり10着。ゆったりしたストライドだし1800mから距離が伸びるのは歓迎でしょう。叩き2戦目でどこまで上昇しているか注目。
血統:A 距離:C コース:B ローテ:C
ラーグルフ
父:モーリス
母:アバンドーネ
母父:ファルブラヴ
スーパーアキラの甥で、4代母まで遡ると皐月賞馬のノーリーズンやシンザン記念を制したグレイトジャーニーが出る牝系。父モーリスは日本と香港でマイル〜中距離GIを勝ちまくった名馬。母父ファルブラヴは中山で行われたジャパンCを制しています。ロベルトのクロスと、サドラーズウェルズ≒フェアリーキング同血クロスを持つ血統で、モーリス産駒らしく昨秋から本格化し今年の中山金杯を制覇。前走の中山記念も開幕週を後方から外を回しての2着なら力を確実に付けています。距離も2000mの方が追走が楽だし内回り向きである程度流れて前が止まる展開になれば十分差し込めると思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ワンダフルタウン
父:ルーラーシップ
母:シーオブラブ
母父:ディープインパクト
ビッシュやホウオウサーベル、ホウオウバニラの甥で、ライトウォーリアのイトコにあたる血統。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやドルチェモアと同じで、持続力の高い血統構成。母系にアカテナンゴも入るので、スタミナに少し寄っては居ますから時計が掛かった方がいいと思います。前走の金鯱賞はスローで上がりが必要になった分伸びきれませんでした。若駒時代に重賞2勝と素質はあるし、復帰してからチグハグな競馬が続きますが、上がりの掛かる競馬になればもう少し頑張れてもいいのかなと思います。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
ヴェルトライゼンデ
父:ドリームジャーニー
母:マンデラ
母父:Acatenango
ワールドプレミアやワールドエースの半弟で、ジャック・ル・マロワ賞など欧州GIを3勝と活躍したマンデュロの甥にあたる血統です。父ドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄でグランプリを連覇した名馬。昨年長欠から復帰しいきなり鳴尾記念を制し、ジャパンCでも3着に。今年初戦は日経新春杯を鮮やかに勝ち切り勢いがあります。父とは逆で左回り巧者なので阪神は疑問。ジャパンCの時のような内目先行で上手く立ち回れるかがポイントになりそうです。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:B
大阪杯 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎ポタジェ
✔︎ヒシイグアス
✔︎マテンロウレオ
✔︎マリアエレーナ
✔︎ラーグルフ
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末おこなれる重賞レース適性チェック✔︎
4月1日(土)中山11R ダービー卿チャレンジトロフィー
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