2022年12月18日(日)阪神競馬場で行われる2歳マイルG1の朝日杯フューチュリティステークス。
昨年はドウデュースが勝ち、その後ダービー馬に。その他にもアドマイヤマーズなどマイル戦線で活躍した馬もこの舞台を勝っています。
この記事は朝日杯フューチュリティステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
前日に行われるターコイズSの適性チェックの記事はこちらから見れます🔽
朝日杯フューチュリティステークス2022 血統適性評価基準
先週の阪神JFと同じく阪神外1600mの舞台で行われる2歳G1です。
昨年はドウデュースが勝ちましたが、従来はクラシック路線よりもマイル戦線で活躍する馬がこの舞台に適性が高いです。
ノーザンテーストや、デインヒル、ストームキャットなどの2歳戦に強く前向きでスピードを持続させる血統を評価したいと思います。
朝日杯フューチュリティステークス2022 出走馬適性チェック
ウメムスビ
父 ファインニードル
母 ヴィオレッタ
母父 シンボリクリスエス
このレース(中山開催)を制したアルフレードや、フェアリーS勝ちのフィリアプーラの甥。父のファインニードルはアドマイヤムーン産駒らしい時計の掛かる馬場向きのスプリンター。牝祖3代母のラトラヴィアータはサクラバクシンオーの同血。母父はシンボリクリスエスなのでパワーが強く、ファミリー同様中山向きに感じます。ここまで1200mのみの出走で前目で押し切る競馬で勝ち上がってきています。一気の距離延長と外回りコースを押し切るのは至難の業に感じますが、スピードはあるのでどこまで踏ん張れるかでしょう。
血統:D 距離:D コース:C ローテ:D
エンファサイズ
父 リアルスティール
母 ファビュラスセンス
母父 グラスワンダー
シャドウゲイトの甥で、3代母のカッティングエッジは重賞2勝。父のリアルスティールはストームキャット内包のディープ産駒でクラシック向き。母系はグラスワンダーや、ノーザンテーストを持ちますから血統的には適性は高いと思います。競馬センスは高そうで、新馬戦は道中で上手く内に進路を取り、直線も内から切れる脚を使って抜け出し押し切り勝ち。スローペースではない新馬戦だったのでその中でも差し切るレースが出来たのは評価したいところ。スムーズに新馬戦のようなロスのない競馬が出来るならここでも十分やれそうと思っています。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
オールパルフェ
父 リアルスティール
母 クイーングラス
母父 ルーラーシップ
母はJRAで2勝、アルピリズムの甥で、3代母のアルヴァーダは米G3を2勝。父はドバイターフを勝ったリアルスティールでストームキャット内包。母父はルーラーシップなのでノーザンテーストを持ちます。母母父もアグネスタキオンなので成長仕上がりについては問題ないと思います。新馬戦はノッキングポイントに敗れたものの、未勝利、デイリー杯2歳Sと逃げて連勝。ハナにこだわる必要はないタイプだと思いますから枠で出たなりで競馬出来ればと思います。同コースの重賞勝ちは強みでしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
オオバンブルマイ
父 ディスクリートキャット
母 ピンクガーベラ
母父 ディープインパクト
ブランボヌールやエントシャイデン、ビアンフェの甥。牝祖3代母のアジアンミーティアはアンブライドルドソングと同血。父はディスクリートキャットでストームキャットの系譜。母父ディープインパクトでこの配合はワールドバローズと同じ。母系にサクラバクシンオーを持ちますからノーザンテーストのラインも入るのは魅力に感じます。スピードが強い血統ですからベストは1400mくらいと見ますが、前走の京王杯2歳Sの走りだとなんとかマイルまでは保つのではと思わせるレースセンスですから内枠引いて上手く立ち回ることが出来ればここでも上位は可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
キョウエイブリッサ
父 グレーターロンドン
母 キョウエイポズナン
母父 ルーラーシップ
ペイシャエヴァーの甥で、祖母はJRAで2勝。3代母のルヴァーガールは英7FのG2勝ち馬。父のグレーターロンドンは初年度産駒でロンドンプランが小倉2歳Sを制した種牡馬で、ディープ産駒の中でもパワーや馬力が強いタイプ。母系がルーラーシップにゼンノロブロイで持続力が強いですが、本馬はアルザオのクロスを持っていて加速力も持つ血統構成と言えます。新馬戦はダートで快勝。砂を被るのがあまり良くなさそうで芝の方が合うと思います。2戦目の1勝クラスではワンペースな感じで3着でしたからマイルへの距離延長よりも外回りコース向きじゃないかもしれません。溜めて切れるタイプではないのである程度位置が欲しいところでしょう。
血統:C 距離:C コース:D ローテ:D
グラニット
父 ダノンバラード
母 インティワタナ
母父 フサイチコンコルド
母はJRAで1勝。叔父に障害重賞2着のスナークペインがいる血統で、父のダノンバラードは2歳戦から活躍し皐月賞で3着。母系は重厚感ある血統ですから大箱向きではなく小回り向きでしぶとさを活かす競馬が合いそうです。前走のサウジアラビアRCでは自分のペースで淡々と大逃げ。最後まで粘り通して2着ですから競馬としてはこのスタイルが合うのでしょう。自分のペースに持ち込めば面白いと思いますから積極的に。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:B
コーパスクリスティ
父 エピファネイア
母 レッドソンブレロ
母父 キングカメハメハ
祖母のスカーレットレディはサカラートやヴァーミリアンなどを出した母で、兄にレッドブロンクスやレッドソルダードがいる血統。父のエピファネイアはクラシック向きの馬を輩出する種牡馬で、母系にはノーザンテーストを持ちます。パワーが強い血統ですし、過去の2レースを見る限りは1400mに向くタイプだと思います。距離延長で外回りに変わるのはプラスにはならなさそうですが溜めて最後どこまで差し込めるかという競馬に徹した方がいいのかなと思います。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:C
スズカダブル
父 バゴ
母 ダブルファンタジー
母父 ジャイアントレッカー
母のダブルファンタジーはマリーンCで3着。祖母のカーテンローズはJRAで2勝を挙げています。父のバゴはクロノジェネシスやステラヴェローチェの父で仕上がり面に関しても早くて重馬場に強い血統。母父がジャイアンツコーズウェイの後継のジャイアントレッカーなのでストームキャットの血を引きます。トニービンが母系に入るので距離は中距離以上ではないのかなと思いますが、実際の走りを見ると折り合い的にはマイルくらいがちょうど良さそうです。頭が高い走りをするのでバゴ産駒らしく雨が降ったら面白いのではと思います。前目につけてとこまで粘れるかでしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
ダノンタッチダウン
父 ロードカナロア
母 エピックラヴ
母父 Dansili
ダノンザキッドやミッキーブリランテの半弟で、母のエピックラヴは仏G3のヴァンドー賞勝ち馬。父はロードカナロアでストームキャット内包の種牡馬。母父のダンジリはハービンジャーの父でデインヒルの系譜。血統的には申し分なくて、前走のデイリー杯は負けはしたものの後方から一気に伸びてきたのはこの馬だけでした。まだ成長途上でレースセンスがあるとはお世辞にも言えない感じですがポテンシャルは高いです。前走のようにスローで前を捉えきれない可能性もありますが確実に差し込んでくるタイプだと思います。現状はマイルくらいが合いますがゆくゆくはもう少し伸びても良さそうです。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:A
ティニア
父 Frankel
母 フォローアドリーム
母父 Giant‘s Causeway
祖母が8.5F米G1のアップルブロッサムH勝ち馬のドリームオブサマーで、クリエイティヴコースやヴェクセイシャスなどの甥にあたる血統。父のフランケルはこのレースを勝ったグレナディアガースなどの父でデインヒルを内包。母父はストームキャットの系譜のジャイアンツコーズウェイだから血統適性は高いと思います。過去2走は1400mを使っていますが、もう1ハロンの距離延長なら競馬はしやすくなって位置は取れそうです。マイル外回りと条件は好転しそうですから不利なく立ち回れれば結果はついてきそうです。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
ドルチェモア
父 ルーラーシップ
母 アユサン
母父 ディープインパクト
母のアユサンは桜花賞勝ちで、エンギダルマやアップストロームの母。ディープ×ストームキャットの母に、父がルーラーシップだから持続力の高い中距離馬という印象で、大箱コースは向きます。前走のサウジアラビアRCは大逃げしたグラニットの2番手で競馬をしてキッチリ差し切り勝ち。スタートのセンスも高いですから先行して前走のように積極的に押し切りを狙えば面白いと思います。札幌新馬勝ちですから多少力がいる馬場になれば追い風になるかもしれません。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
ドンデンガエシ
父 ドレフォン
母 トゥザハピネス
母父 シンボリクリスエス
祖母はトゥザヴィクトリーなのでトゥザグローリーやトゥザワールド、トーセンビクトリーの甥で、リオンリオンやメドウラークがイトコにあたります。父のドレフォンはジオグリフやデシエルトの父でストームキャット系。母父にシンボリクリスエスですからパワーも強く、シャーペンアップの5×5のクロスを持つので粘り強さも持ちます。追われて渋とく伸びるタイプで阪神外は合いそうです。逃げなくても大丈夫ですから番手でストレスなく運べれば面白いのではないでしょうか。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:C
ニシノベストワン
父 エピファネイア
母 ニシノワン
母父 ウォーエンブレム
日経新春杯勝ちのカポーティスターの甥で、父のエピファネイアはエフフォーリアやデアリングタクトなどの父で長距離志向が強く、母父がウォーエンブレムだからスピードも持ちバランス的には丁度いいです。シアトルスルーのクロスを持つので持続力が高く、中距離よりもマイルに向く血統でしょう。スタートセンスは高く先行もできますが溜めた方が決め手が鋭いので内枠でジッと我慢した方がいいのかなと思います。時計との兼ね合いが鍵になりそうです。
血統:C 距離:B コース:A ローテ:D
バグラダス
父 マジェスティックウォリアー
母 メジェルダ
母父 ディープインパクト
母のメジェルダはファンタジーSで2着。祖母はJRAで3勝。メディーヴァルの半弟で、父のマジェスティックウォリアーはベストウォーリアやエアアルマスの父でエーピーインディ由来の持続力を伝えます。母系もフレンチデピュティやストームキャットを持ちますからスピードの持続力に長けていて、距離は1600m以下の方が合いそうです。戦績からも1200〜1400で全開でしょう。マイルでも臆することなく前で受けて自分の競馬に徹すれば多頭数で紛れてチャンスは出るかもしれません。
血統:D 距離:E コース:C ローテ:C
フロムダスク
父 Bolt d’Oro
母 Foolish Cause
母父 Giant’s Causeway
米芝8F〜9FのG1勝ちのゲットストーミーの甥で、父はボールトドーロでサドラー系でも米国血統。母父はストームキャット系のジャイアンツコーズウェイだから2歳戦に強いスピードを伝えます。新馬時に坂路の動きが凄まじくて話題になった馬で、スピードとパワーが強くマイルよりは短距離志向が強そうです。前走は逃げて渋とく粘った2着。思ったよりも折り合いはつきましたし、スムーズに前で競馬ができればいい走りをします。阪神外コースは疑問ですが積極的な運びでどこまでやれるかでしょう。
血統:B 距離:C コース:D ローテ:B
ミシェラドラータ
父 キンシャサノキセキ
母 クリールソレイユ
母父 フレンチデピュティ
兵庫JGで2着のマキャヴィティの甥にあたる血統。父のキンシャサノキセキは高松宮記念を連覇。産駒もシュウジなど短距離志向の強い馬が多いです。母系がフレンチデピュティ、ストームキャットも持つのでスピードが強く、距離的には1400m以下向きでしょう。2戦目で函館未勝利戦を脱して以降、不振が続きます。距離はマイル向きではないので厳しいかもしれませんが流れに乗ってどこまでやれるかでしょう。
血統:D 距離:D コース:D ローテ:D
レイべリング
父 Frankel
母 Noyelles
母父 Docksider
英芝7FのG3のチャートウェルフィリーズSを勝ったリリーズエンジェルの半弟で、イトコにオペラ賞勝ちのウィーアーなど様々な活躍馬が出る良血馬。香港ヴァーズを勝ったドミナントも同じファミリーです。父はフランケルなのでデインヒルを内包した種牡馬でグレナディアガーズやモズアスコット、ソウルスターリングなどを輩出。新馬戦は外枠から豪快に差し切り勝ち。ストライドが大きくて揉まれるのはどうかという感じなので外枠が希望でしょう。新馬向きの流れからG1に変わるので簡単ではないと思いますがハマれば大仕事もやってくれそうな雰囲気を感じます。マイルよりももう少し距離があった方が走りそうではあります。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
朝日杯フューチュリティステークス 2022 適性チェック上位4頭
✔︎ダノンタッチダウン
✔︎オールパルフェ
✔︎ティニア
✔︎ドルチェモア
以上の4頭をピックアップさせていただきます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
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