2023年1月15日(日) 中京競馬場 芝2200m 日経新春杯 の出走馬全頭の適性診断の記事になります。
この記事は日経新春杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
日経新春杯2023 血統適性評価基準
3年連続中京芝2200mで行われる中距離GIIレース。
昨年はディープインパクトの血が上位を占めました。中京のスタミナパワー勝負になりやすいコースですからキングマンボやロベルトも好走傾向にあるのかなというレースです。欧州色の強い血を評価していくことにします。
日経新春杯2023 出走馬適性チェック✔︎
アフリカンゴールド
父 ステイゴールド
母 ブリクセン
母父 Gone West
ドバイWCを制したアフリカンストーリーの半弟で、ロンゴノットの半兄。父はステイゴールドでサンデー系の中でも欧州色が強くタフな馬場向きな血統で、母父はゴーンウエストで米国持続力の血統。母系にデインヒルを持ちパワーが強くて時計の掛る馬場が合います。昨年このレースで5着。次走に京都記念を勝ったようにスローで逃げれればといったところでしょう。近走はハナを奪えないレースが続くのでそこは懸念材料になるのかなと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
イクスプロージョン
父 オルフェーヴル
母 ファシネイション
母父 シンボリクリスエス
アプフーヴァルやエトワールの下で、祖母はリンカーンと同血のグローリアスデイズ。近親にエスポワールやアドミラブル、アリストテレスのいる血統になります。父はステイゴールドの後継オルフェーヴルでスタミナ豊かな血統に母父がロベルト系のシンボリクリスエスだから中京の中長距離に適した血統構成。母系にトニービンが入るように長いところの持続力も持ち、サンデーとテーストのクロスで底力もある配合。前走の中日新聞杯は決め手の差で7着に敗れました。このコースに良績はあるので、1ハロン延長はプラス材料でしょう。あとは力比べだと思います。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
キングオブドラゴン
父 ハーツクライ
母 ベガスナイト
母父 コロナドズクエスト
母のベガスナイトはJRAで3勝。きさらぎ賞を制したアメリカズカップの半弟で、イトコに加芝2400mGIノーザンダンサーTS勝ち馬のジャストアズウェル、曾祖母からはレーヴンズパスも出る良血馬。父がハーツクライで中長距離向きの血統に母父がコロナズドクエストだから米国向きのスピード持続力が合わさった血統。血統からは中山が向くタイプだと思います。前走のアルゼンチン共和国杯は逃げて迎えた直線で内に斜行しラチと衝突。18着でゴールしました。立て直しの1戦になりますが、中京の長いところはそれなりにイメージ合いますし、マイペースに運べればといったところでしょう。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:D
サンレイポケット
父 ジャングルポケット
母 アドマイヤパンチ
母父 ワイルドラッシュ
アドマイヤデウスやアドマイヤドバイの甥にあたる血統で、ワンダフルラッシュの半弟。父ジャングルポケットはダービーとジャパンCを制した中長距離馬で、豊かなスタミナを遺伝。母父がワイルドラッシュでスピードを補っている構成で、ベストは東京のような大箱コースでしょう。2200mになるのはプラスだと思いますし、左回りでスタミナ勝負になれば面白いのでは無いでしょうか。年齢的な面でも時計が掛かる方が結果は出そうです。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ダンディズム
父 マンハッタンカフェ
母 ビューティーコンテスト
母父 シングスピール
ムーンクレストやフォルテ、ダノンマッキンレーの半弟にあたる血統。父マンハッタンカフェはスタミナ型で自身が非根幹距離に強かった様に産駒もその傾向が出やすい種牡馬。母父はジャパンCを制したシングスピールでスタミナ豊かな血統と言えるのかなと思います。ゲートの出があまり良くなくて後方からになってしまいますが、最後は脚を使ってはいます。前走の中日新聞杯よりも1ハロン伸びるのはプラスだと思いますし、雨が降って時計が掛かってくれれば侮れないのかなとも思います。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:B
ハヤヤッコ
父 キングカメハメハ
母 マシュマロ
母父 クロフネ
祖母はシラユキヒメなので、シロニイやブッチーニなどの甥でイトコにソダシ、ママコチャ、近親にメイケイエールなどがいる白毛一族です。父キングカメハメハに母父がクロフネらしく、パワーがいる馬場に向き、ダートでも活躍経験があります。昨年の函館記念は重馬場でもスイスイ進んで完勝。時計が掛かった方がよくて一雨降れば一気にチャンスになるのかなと思います。距離は2200mなら圏内だと思いますし、叩き2戦目で前進を。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:A
プライドランド
父 ディープインパクト
母 ザズー
母父 Tapit
母のザズーは米GIダ8F、8.5Fを2勝。アルーシャの全弟にあたる血統で、父ディープインパクトに母父タピットはグランアレグリアの配合と同じ。さらに母系はゴーンウエストも持ち、持続力の高い血統。年齢的にもディープ産駒でも小回り向きになりやすく、本馬もそのタイプでしょう。距離は短い方が現状合うと思います。中京コース自体は特に問題ないと思いますから前が有利な展開になればといったところでしょう。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:C
プラダリア
父 ディープインパクト
母 シャッセロール
母父 クロフネ
母のシャッセロールはJRA3勝。ラディウスの甥で、ヴェントボニートの全弟。曾祖母はオークス3着のリトルオードリーという血統。父ディープインパクトに母父はヴァイスリージェント系のクロフネ。前走の菊花賞は血統的にも長かったので度外視も春先からの成長力には疑問。同コースで行われた神戸新聞杯は如何にも休み明けという感じで走らずでした。青葉賞勝ちも距離的には中距離向きにシフトしている印象も。色々と課題はありますが、本来のポテンシャルを出し切れるかが鍵にはなるでしょう。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
プリマヴィスタ
父 ハーツクライ
母 サンヴァンサン
母父 クロフネ
母のサンヴァンサンはJRAで3勝。祖母のルミネンスはJRA4勝で、チャロネグロの甥にあたる血統。父ハーツクライらしく中長距離向きで、2000mでも追走が忙しいことを考えたら2200mになることは大幅なプラス材料。母父がクロフネなので持続力とパワーには優れていますし中京は苦にしないでしょう。後方からの競馬になると思うので展開待ちにはなりますが、一発あってもおかしくはない存在でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
モズナガレボシ
父 グランプリボス
母 モズフリムカナイデ
母父 クロフネ
ソレイユダンスの甥で、4代母のキーパートナーはダンシングキイを輩出。ダンスインザダークらが近親にいるファミリーで、父グランプリボスはマイルを中心に活躍したサクラバクシンオーの後継。母父がクロフネだから持続力の高さとスピード能力が高い血統構成で、母系の奥にいるシャーペンアップ、ニジンスキーでスタミナ底力を補い中距離がちょうどいい配合。根本的に夏馬という印象で、休み明け等のローテが気になるところ。コース、距離は大きく心配はありませんから調整過程や当日の状態が鍵になるのかなと思います。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:D
ヤマニンゼスト
父 シンボリクリスエス
母 ヤマニンバステト
母父 ディープインパクト
母はJRA2勝。祖母のマダニナは3勝。ヤマニンウイスカーやヤマニンファラオの甥で、父はロベルト系のシンボリクリスエス。母父ディープインパクトに母系の奥はサドラーやブラッシンググルームとスタミナ豊かな血脈で、中長距離適性が高い血統構成。同コースの神戸新聞杯は内からすり抜けて2着を確保。続く菊花賞は後方から追い込んで6着まで追い上げました。本質的には持続力の高いステイヤーといった馬で、もう少し距離があった方がベターだとは思います。中京コースのようなタフな競馬場は合いますし、2走前のように上手く立ち回ることが出来れば面白い1頭でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
ロバートソンキー
父 ルーラーシップ
母 トウカイメガミ
母父 サンデーサイレンス
3代母のトウカイナチュラルはトウカイテイオーの母で、祖母はそのトウカイテイオーと同血。兄のクラークキーはJRAで4勝。父ルーラーシップはエアグルーヴを母に持ちトニービン内包の持続力の強いワンペース向きな馬を出す種牡馬。母系からも奥ゆかしい血統構成。前走のオールカマーは内伸びバイアスもありながら、ジェラルディーナと0.2秒差の2着と評価出来る内容。距離的には2200mくらいがちょうどいいのかなと思いますし、このコースでの実績もありますからまともに力を出せればここでも上位争いになるのかなと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
ヴェルトライゼンデ
父 ドリームジャーニー
母 マンデラ
母父 Acatenango
ワールドプレミアやワールドエースの半弟で、欧州で活躍したマンデュロの甥にあたる血統。兄はディープインパクト産駒でしたが、こちらはドリームジャーニー産駒に変わり、機動力に長けた血統。右回りより左回りの方が良い馬で、ジャパンCは内枠を活かして上手く立ち回りましたが3着。距離的には短縮するのはプラスになりそうですし、中京コースは鳴尾記念で制していますから、内枠引いて上手く運べれば勝ち負けになる力はあると思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ヴェローナシチー
父 エピファネイア
母 アモーレエテルノ
母父 ゼンノロブロイ
シュペルミエールの甥で、祖母はJRAで2勝。父はロベルト系のエピファネイアで菊花賞とジャパンCを制した種牡馬。母父は秋古馬3冠を制したゼンノロブロイで持続力が高い血統。母系のクロフネからも2走前の菊花賞は長かった様。中京2200は京都新聞杯で2着でこの時のレースが強い内容でした。展開には左右されますが、ハマれば相手なりには走ってくるタイプでしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
日経新春杯2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎イクスプロージョン
✔︎ロバートソンキー
✔︎ハヤヤッコ
✔︎プリマヴィスタ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
直近の重賞適性チェック✔︎記事
1/14 愛知杯🔽
1/15 京成杯🔽
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