今週は新潟で行われる2歳重賞の新潟2歳Sが行われます。
過去にはハープスターやイスラボニータ、ケイデンスコールが出走し好走。昨年はセリフォスが制しています。
今年は11頭の登録があり混戦ムードが漂います。
この記事は新潟2歳Sへの出走予定馬の適性を血統・距離・コースを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力、調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
同日札幌メインレースのキーンランドCの適性チェックの記事も合わせてどうぞ!!
新潟2歳S 血統適性評価基準
新潟芝1600mは外回り、Aコースを使用します。
外回りコースということで長い直線での伸び合いに長ける血統と2歳戦での仕上がりの早さが重要となります。
近年はデインヒル持ちの好走、ストームキャットやトニービンの直線でのスピード持続力が活きるレースです。
新潟2歳S 全11頭 適性チェック
アイスグリーン 牡2 坂井瑠星 54㎏
父 モーリス
母 グリューネワルト
母父 スペシャルウィーク
半姉にディアンドル(父ルーラーシップ)、叔父にデイリー杯2歳S勝ち馬シェーンヴァルトのいる血統。父がモーリスということで本格化はまだ先か。母型に入るエリシオもどちらかというと底力の部類で新潟大箱のイメージとは少しズレます。
2走前の新馬戦は中団からレースを進め直線でジリジリ。前走の未勝利戦は小倉の1800mでスタートして前付け。直線で早めに抜け出すとしぶとく伸びて初勝利を挙げました。どちらかというと機動力があるタイプで小回り向き。瞬発力勝負になると分が悪いので前で進めて自分でレースを作ることが出来れば。
血統:D 距離:B コース:D
ウインオーディン 牡2 三浦皇成 54㎏
父 エピファネイア
母 ピエナビーナス
母父 フジキセキ
母のピエナビーナスはクイーンS勝ち馬で、父のエピファネイアはエフフォーリアやデアリングタクトとクラシックで活躍馬を輩出。母型もフジキセキにカーリアンだから仕上がりは早めだと思います。直線での切れと爆発力はありそうな血統構成はありますが距離はマイルではどうか。イメージは中距離向き。
新馬と未勝利の2戦の内容を見ると外枠からノビノビ走らせた方がいいタイプで加速には時間が掛かかるので早めに動きたいところです。ストライドは大きめで長い直線は向きますが距離が短くなる今回は追走が課題にはなりそうです。新潟の適性は高めです。
血統:C 距離:C コース:A
キタウイング 牝2 戸崎圭太 54㎏
父 ダノンバラード
母 キタノリツメイ
母父 アイルハヴアナザー
叔父にストーミーシー、叔母にトキメキがいる血統。両者ともアドマイヤムーン産駒で適距離が短めだが、本馬はダノンバラードが父になり、中距離〜マイルがベターでしょうか。母型はゼンノエシルドやモガミの入る血統で在来牝系ですから野芝の新潟は合いそうです。
新馬は福島の1200mで後方から追い上げ4着。前走は新潟のマイルに距離を伸ばし直線力強く伸びてハナ差で勝利。素晴らしい決め手を持ちますが前走の直線で内にモタれていたことが少々気がかり。折り合いがギリギリなのである程度流れる展開がほしいのと連闘でどうか。
血統:B 距離:C コース:B
グラニット 牡2 嶋田純次 54㎏
父 ダノンバラード
母 インティワタナ
母父 フサイチコンコルド
母のインティワタナは6月1週目の新馬勝ちの1勝馬。父ダノンバラードも同じく若駒から活躍した血統で仕上がりは早め。母型にスピードが足りないイメージがあり、このクラスではどうかというのと、理想は時計の掛かる小回りコース向きだと思います。距離はもう少し長いほうが合いそうです。
新馬は東京のマイルでしたが、外枠から先行して最後は苦しくなり3着。16番人気の低評価を覆しました。前走は福島の1800mの未勝利戦でしたが好スタートから先手を奪い、最後直線で突き放す快勝。マイペースで先行できればかなりしぶといタイプで競馬のセンスは高そうです。新潟の長い直線が合うかといえば微妙で、距離ももう少しあったほうが…。
血統:C 距離:C コース:C
シーウィザード 牡2 浜中俊 54㎏
父 ビーチパトロール
母 メリーウェザー
母父 メジロベイリー
3代母のザスキートはスキッフルを出し、フラガラッハやフェルメッツァなどを出す牝系で、母のメリーウェザーは中央で勝利こそないものの、新馬から安定して複勝圏内に入っていました。父のビーチパトロールは米国芝のG1勝ち。古馬になってから活躍していたものの今年の2歳戦ではビーチパトロール産駒の活躍も目立ち仕上がりは早いです。キングマンボ系特有の母型を引き出す特徴を持っていて、母父はメジロベイリーだからこの馬も早めから活躍するタイプ。母父メジロベイリーでパンパンの良馬場よりは多少時計の掛かる馬場が理想でしょうか。
函館の1800mの新馬戦をスローペースで最後までしぶとく粘って逃げ切り勝ち。スタートしてからの二の脚はよく外枠の方がいいタイプですが、1600mに距離の短縮とペースが課題か。新潟のコース形態は不向きに思えますが…。
血統:C 距離:D コース:D
スタンレー 牡2 吉田豊 54㎏
父 マクマホン
母 トーセンエポック
母父 キングカメハメハ
父のマクマホンは『トーセン』でお馴染みの島川オーナーの所有馬で、イタリア産。イタリアダービーとカタールダービーを制した馬で、サイアーラインを遡るとマルジュがいる血統。マルジュはサトノクラウンの父でその血が引き継がれているのであれば重い馬場に適性はありそう。母型もパワー寄りで芝なら雨が欲しいところ。
笠松デビューで新馬と1組を圧勝。中央に転厩して初戦ですが、距離を伸ばして着差を広げているあたりは侮れないと思います。タイムも優秀。マイルでも折り合い面は問題なさそうで後は芝が合うかどうか。できれば緩んだ馬場でやりたいところ。
血統:C 距離:B コース:C
タマモブラックタイ 牡2 角田大河 54㎏
父 デクラレーションオブウォー
母 タマモイヤリング
母父 ブラックタイド
父のデクラレーションオブウォーは英国クイーンアンSと英インターナショナルS勝ちでマイル〜中距離で活躍。母型はスプリント色とパワーといった感じで速い時計よりは力のいる馬場で短距離向きの血統。ジリっぽさが出そうである程度流れるペースを希望でしょうか。
新馬戦は小倉の1200mを軽斤量51㎏で先行し押し切り勝ち。見た目よりはスピード馬という感じではないですからマイルくらいまでなら対応はできそう。先行してしぶとさを活かせれば面白いと思います。
血統:C 距離:C コース:C
チカポコ 牝2 石橋脩 54㎏
父 ブラックタイド
母 アスペンアベニュー
母父 トワイニング
近親に桜花賞馬レジネッタがいる血統で、父ブラックタイドは中距離のパワー型。母のアスペンアベニューはフォーティナイナー系ですから根本的に短い距離向きで、力のいる短距離巧者が似合う血統構成です。
新馬戦は福島の1200mでしたが、先行しても少し追走で手が動く仕草もあったので本質は距離が伸びても大丈夫だとは思います。切れる脚が使えるイメージはないのでなるべく前でしぶとくが勝ちに近いと思います。器用さはあまり感じられないので直線の長い新潟コースは合うかもしれません。
血統:C 距離:B コース:A
バグラタス 牡2 菅原明良 54㎏
父 マジェスティックウォリアー
母 メジェルダ
母父 ディープインパクト
仕上がりの早い米国血統のマジェスティックウォリアー産駒で母父にディープが入り芝への対応も可能だと思いますが上のメディーヴァル(父アジアエクスプレス)は完全なダート短距離馬。母型にはストームキャットも入り直線でのスピード持続力は強化されるものの芝適正が課題。仕上がりと新潟コースは合っていますが…。
新馬戦は福島ダート1150mで逃げ切り勝ち。スピードがかなりあるので距離延長に対する折り合いは課題になると思います。芝でも通用しそうなフットワークですからひょっとするかもしれません。
血統:B 距離:D コース:C
ピンクジン 牝2 菊沢一樹 54㎏
父 ダノンバラード
母 オーミチェリッシュ
母父 キャプテンスティーヴ
母型にダイナガリバーやパーソロンが入る血統で母父のキャプテンスティーヴはドバイWCの勝ち馬。ダート血統に父のダノンバラードで芝の適正を出してきましたが、長い直線でのキレが少し足りないイメージの血統で時計のかかる馬場が合いそうです。直線の長いコースよりかは小回り向きでしょうか。
ここまで3戦して未勝利。ポテンシャルはそれなりのものがありながらも勝つにはもうワンパンチ足りません。走り方を見ていても力のいる馬場の方が向いていそう。溜めて切れるタイプでもなさそうで、マイルもこなせそうですが短い方が現状は合いそうです。
血統:D 距離:C コース:D
ロードディフィート 牡2 田辺裕信 54㎏
父 デクラレーションオブウォー
母 カディーシャ
母父 ダイワメジャー
父は上にも書いた通り欧州の中距離〜マイル戦で結果を残したデクラレーションウォーに母父はダイワメジャーだから仕上がりの早い芝のマイル以下に適性でベストは1400m。大箱よりも小回りで前で粘り込むイメージが合う血統構成。
新馬戦2着、未勝利戦1着の2戦の内容からも血統通りのイメージですが距離はマイルまでなら問題なさそうです。しぶとく伸びるタイプなので直線の長い新潟競馬場は合うんではないでしょうか。
血統:B 距離:C コース:B
新潟2歳S 厳選適性上位馬 1頭
今回は2歳戦で適性がハッキリ出る前でもあるので適性チェックの内容も混戦でした。
なので今回は敢えて1頭のみに厳選させていただきます。
①チカポコ
もう一頭個人的に気になっているのはウインオーディン。三浦騎手-鹿戸厩舎のラインは関屋記念を制したウインカーネリアンと一緒で、同じ新潟マイルの舞台で再現を期待してしまいます。
さて、新潟2歳Sの最終予想と買い目はパドックを見てからTwitterにてツイートしますのでよろしくお願いします!
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