10月30日に行われる天皇賞・秋。
過去にはエフフォーリア、アーモンドアイ、レイデオロ、キタサンブラックなど日本を代表する名馬達が制してきているチャンピオンG1です。
この記事は天皇賞・秋への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
前日牝馬限定2歳重賞のアルテミスSの適性チェックはこちらから見れます🔽
前日に行われるスワンSの適性チェックはこちらから見れます🔽
天皇賞・秋 血統適性評価基準
東京競馬場の芝2000mで行われるレース。
スピードも問われますがレースレベルと同様にかなりタフな競馬になりやすいです。
ディープインパクト産駒の馬券内率が高いですが、勝ち馬はほぼ非サンデー系の欧州血統のなっているレースです。
父ロベルト系や父キングマンボ系、デピュティミニスター持ちが良く絡むので注目して診断していきます。
天皇賞・秋 参考レース
出走予定馬が過去に出走した重賞レースの回顧分析の記事をリンクしておりますので、参考にどうぞ!!
日本ダービー🔽
宝塚記念🔽
札幌記念🔽
毎日王冠🔽
オールカマー🔽
小倉記念🔽
新潟記念🔽
天皇賞・秋 適性チェック
アブレイズ
父 キズナ
母 エディン
母父 ジャングルポケット
母のエディンはJRAの芝ダート中距離で5勝を挙げ、3代母のリリオは米仏G1で3勝したシーロの半姉にあたります。母父ジャングルポケットでトニービンを持ち、キズナが父なので大箱東京コースは向きます。母系の奥底はフォーティナイナーやタイキシャトルがいるようにスピードもあるので血統から見る距離適性は問題ありません。
前走の府中牝馬Sでは3番手の位置からしぶとく粘って5着。思ったより前に付けれたのは収穫ですが、その分最後甘くなっているのも事実。現状はマイル〜1800mがベターな気も。牡馬とのレースと、中1週のローテーションでの2度の輸送が鍵になると思います。
血統:C 距離:D コース:B ローテ:D
イクイノックス
父 キタサンブラック
母 シャトーブランシュ
母父 キングヘイロー
ヴァイスメテオールの半弟で、母はマーメイドSを勝ったシャトーブランシュ。父のキタサンブラックはガイアフォースやジャスティンスカイの父。母系にトニービンが入っているように血統面からも大箱の中長距離向きで、馬場が重たくなっても問題ない血統。
皐月賞、ダービー共に2着でもう1歩足りない印象がありますが、持っている能力は非凡。距離はもう少しあったほうが位置が取れると思いますが、東スポ2歳Sで上がり32.9をマークしているように一瞬の切れが凄いタイプ。外枠だと極端な競馬を強いられてしまうので内枠から馬群に入れて脚を溜める競馬がいいでしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
カデナ
父 ディープインパクト
母 フレンチリヴィエラ
母父 フレンチデピュティ
スズカコーズウェイの半弟で下にはテンダンスがいる血統。ディープインパクト産駒にフレンチデピュティでサングレーザーやステファノスのイメージに近く血統的にはこのコースに相性がいいです。
歳を重ねて長い直線では切れ負けするようになってきました。東京コースならマイルの方が現状は合っているのかなと思います。根本的にある程度流れて前が崩れたところを差し切る競馬が1番合っているので小回りの方が向きます。自分のリズムを崩さずどこまでやれるかでしょう。
血統:A 距離:D コース:D ローテ:D
カラテ
父 トゥザグローリー
母 レディーノパンチ
母父 フレンチデピュティ
3代母のレイサッシュはステイゴールドと兄妹で、更に遡るとサッカーボーイ出ているファミリー。父トゥザグローリーはキングマンボ系で、母系にデピュティミニスターを持つ血統なので血統的にはこの舞台に合います。
前走は久々の2000mに距離を延長し、しっかりと追走ができるようになり本来の強さが帰ってきました。東京コースのように広いコースの方が馬格もあるのであっているのかなと思います。あとは相手関係とどれだけ時計を詰めれるかが課題でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
シャフリヤール
父 ディープインパクト
母 ドバイマジェスティ
母父 Essence of Dubai
アルアインやダノンマジェスティ、ヒメノカリスの全兄弟で、母のドバイマジェスティは米国ダート7FG1勝ち馬。ディープインパクト×米国血統の成功パターンなのでこの舞台の適性はもちろん高いです。2400mでダービーやドバイシーマCを勝ってきていますが、本質は2000mくらいが合うのかなと思います。ドスローよりもある程度流れればかなり強いタイプ。久々と海外帰りと課題はありますがここでは優勝候補筆頭でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
ジオグリフ
父 ドレフォン
母 アロマティコ
母父 キングカメハメハ
母のアロマティコはJRA6勝で秋華賞やクイーンSで好走。従姉にアンデスクイーンがいる血統。母が小回りコースを得意としていたようにこの馬も同じで、コーナーで加速するのが上手なタイプ。エンジンの掛かりが遅いので父がドレフォンでも中距離向きでしょう。
ダービーは1頭浮いたポジションで上手く脚が溜まらず7着に敗れましたが、2000mの皐月賞を勝っているように距離は今回合うと思います。瞬発力勝負になるのは分が悪いので大箱よりも小回り向きだと思いますが、ある程度前に付けて早めに動く競馬が出来れば。脚部不安明けですから状態はチェックしたいところ。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ジャックドール
父 モーリス
母 ラヴリァーノ
母父 Unbridled’s Song
ディナースタの半兄で、従姉のアルヴァータは豪G1勝ち馬。父モーリスはこの舞台を勝っていて、母父アンブライドルドソングは昨年2着のコントレイルと同じ。ロベルト系は昨年エピファネア産駒のエフフォーリアが勝ったように適性は高いです。
徹底して2000mを使ってきていて、昨年秋から本格化。金鯱賞でG2を制すと大阪杯は5着。札幌記念で復帰するとパンサラッサを凌ぎ優勝。逃げなくてもこのクラスで通用することがわかったのは大きい収穫だったと思います。左回りの方で勝ち上がってきているのでコースは問題ないと思います。札幌記念から余裕のあるローテーションは魅力。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:A
ダノンベルーガ
父 ハーツクライ
母 コーステッド
母父 Tizway
母のコーステッドは米BCジュベナイルフィリーズターフで2着。ハーツクライに米国血統はトレンド。母系の奥にロミタスが入りサリオスをイメージさせますが、シアトルスルーのラインのマリブムーンが入り更にスピードを強化した構成。府中の2000mはイメージ合います。
皐月賞とダービー共に4着。能力は世代屈指と言われていましたが、右トモが良くなくて左回りの方が良かった春先からどこまで成長できたかが鍵になると思います。この馬は競馬よりも調整過程が難しく当日の状態をチェックするのは必須になると思います。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:C
ノースブリッジ
父 モーリス
母 アメージングムーン
母父 アドマイヤムーン
ローレルゲレイロの甥で、母のアメージングムーンはファンタジーSで3着。母系全体がマイル色が強く、父のモーリスも根本はマイラー。中距離もこなせる血統ですが、本質はマイルが合っているのかもしれません。
前走の毎日王冠は出遅れて後方から。最後は雪崩れ込むように5着でしたが前で受けた方が良さが出るタイプ。スタートが課題でしっかり決めて前付けしたいところ。折り合いも難しいのでクリアしなければならない項目が多いのが不安です。2勝しているコースですが、もう少し短い方が競馬はしやすいのかなと思います。中2週の使い詰めも初めてだと思うのでそこも懸念。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:D
バビット
父 ナカヤマフェスタ
母 アートリョウコ
母父 タイキシャトル
ダンツホウテイの甥で母系がタイキシャトルにヌレイエフ×ミルリーフで血統的にはかなりタフで、父もステイゴールド系のナカヤマフェスタだからスタミナ豊富で道悪が向く血統構成です。スピードが足らず血統的にはここの舞台向きとは言えず。
前走のオールカマーは久々でしたが逃げてしぶとく4着確保。トラックバイアスも向きましたし、中山がとにかく鬼の馬。東京は初めてですが、しぶとさを活かせる展開になれば面白いと思います。あとは時計との勝負でしょう。
血統:D 距離:B コース:D ローテ:C
パンサラッサ
父 ロードカナロア
母 ミスペンバリー
母父 モンジュー
ディメンシオンやエタンダールの下で、父ロードカナロアに母系にサドラーズウェルズやシャーリーハイツだとタイトルホルダーに近い配合で、しぶとくバテない走りができる血統構成。ロードカナロアはアーモンドアイの父でもあり、このレースでも適性を示しています。
大逃げして粘り込むスタイルで結果を残していますが、近走はスタートしてからのダッシュがつかないケースが目立っています。行き切れればしぶといので外枠の方がリスクは少ないのかなと思います。コーナーで減速をしないのが武器なので大箱が合うかといえば微妙で、時計勝負になるよりは重い馬場になった方が能力差が出ると思います。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:C
ポタジェ
父 ディープインパクト
母 ジンジャーパンチ
母父 Awesome Again
ルージュバックやケイブルグラムの下で、母のジンジャーパンチは米G1を勝ちまくった名牝。父ディープインパクトにオーサムアゲインはデピュティミニスターの子だからこのレースには合う血統構成です。
前走は毎日王冠で切れ負けし6着。毎日王冠はマイル馬の方に分があるレースですし、この結果も仕方がないところ。前走の速い流れの経験が活きれば好走してもおかしくはないです。ただ、本質的には周回コースの方が向いているのかなと思いますし、上がりがかかると厳しくなるのは事実です。金鯱賞から大阪杯のように使って良くなるタイプだと思いますから面白い1頭だと思います。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:B
マリアエレーナ
父 クロフネ
母 テンダリーヴォイス
母父 ディープインパクト
ワグネリアンや、カントルの姪で、母のテンダリーヴォイスはフェアリーSで3着。母系がディープインパクトにキングカメハメハで王道血統にクロフネが父。クロフネ産駒の牝馬はアエロリットがこのレースで好走していますし、デピュティミニスターのラインなので血統的には面白いと思います。
前走の小倉記念で5馬身差の圧勝劇。全てが噛み合ったとはいえ本格化の片鱗を見せたレースだったと思います。牝馬限定戦で結果を残してきているのが気掛かりなのと、小柄な馬なので初めての斤量56キロが課題になるのかなと思います。先行してスムーズに立ち回れるかが鍵ですし、大箱ワンターン向きかというと疑問が残ります。
血統:A 距離:A コース:D ローテ:C
ユーバーレーベン
父 ゴールドシップ
母 マイネテレジア
母父 ロージズインメイ
マイネルファンロンやマイネルトルファンと兄妹で、母母マイネヌーヴェルはフラワーC勝ち馬。ロージズインメイにブライアンズタイムが母系なので大箱よりも小回り向き。父もゴールドシップで距離がもう少しあった方が味が出そうです。
前走の札幌記念はパドックで下痢をしていたように体調が芳しくありませんでした。どこかで緩んだ時に外から動いていく競馬が理想なので血統通り距離が短いと思います。タフな競馬になって前が崩れれば差し込めるタイプなだけに展開次第です。
血統:D 距離:D コース:C ローテ:C
レッドガラン
父 ロードカナロア
母 ダンスオンザルーフ
母父 シンボリクリスエス
牝祖3代母はダンシングキイなのでダンスインザダークやダンスインザムードがいるファミリーで、父ロードカナロアで母父シンボリクリスエスだと持続力が高く、小回り向きの血統構成。中山のようなパワーのいるコースが合うのは戦績通り。
速い脚があるわけではなくダートっぽい持続力でワンペースな馬なので、前々で競馬ができれば面白いと思います。ヨーイドンだと切れ負けするので、ある程度流れてほしいところ。実績のある距離ですし、前走よりは走れてもおかしくはないと思います。
血統:C 距離:A コース:D ローテ:C
天皇賞・秋 適性チェック 上位馬4頭
✔︎ジャックドール
✔︎イクイノックス
✔︎ダノンベルーガ
✔︎ポタジェ
以上4頭をピックアップさせていただきます!
現段階では僕自身ジャックドールを本命にする予定でいます。枠順を見てからまた考えますが、豪華なメンバーなのでとても楽しみですね!!
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終予想はレース当日にパドックを見た後、Twitterにて買い目と共に公開しますのでよろしくお願いします!!
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