2022年12月4日に中京競馬場で行われるダートG1のチャンピオンズC。
過去にはチュウワウィザードやクリソベリル、ルヴァンスレーヴ、ゴールドドリームなどダートの名馬の名が連なるレースです。
この記事はチャンピオンズカップへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
前日中山で行われるステイヤーズSの適性チェックはこちらから見れます🔽
前日阪神で行われるチャレンジCの適性チェックはこちらから見れます🔽
チャンピオンズカップ 2022 血統適性評価基準
中京ダート1800mで行われるタフなコース設定。
京都が改修の影響でシリウスSが中京ダート1900mで施行されているので血統的にはリンクするところがあります。
ヌレイエフのスタミナ、ロベルトのパワーが活きるコース設定。中京コースはヴァイスリージェント持ちも好走傾向があるので注目したい血統です。
チャンピオンズカップ 2022 重賞参考レース
過去に出走した重賞レースの回顧分析の記事をリンクしておりますので参考にどうぞ！
シリウスS🔽
みやこS🔽
武蔵野S🔽
レパードS🔽
ジャパンダートダービー🔽
チャンピオンズカップ 2022 出走馬適性チェック
オーヴェルニュ
父 スマートファルコン
母 ギュイエンヌ
母父 タニノギムレット
ヴォージュの半弟で、母のギュイエンヌはJRA3勝。父のスマートファルコンはゴールドアリュールの後継でヌレイエフを持ちます。母系もロベルト系のタニノギムレットが母父で、フジキセキもいるので、中京に向くダート血統です。戦績も中京巧者という感じで、東海Sや平安Sを勝っています。砂を被るとあまり良くないので枠順や並びに左右されますが、上手くハマれば上位も可能だと思います。軽い馬場になった方がチャンスは広がるかもしれません。
血統：A 距離：B コース：A ローテ：C
クラウンプライド
父 リーチザクラウン
母 エミーズプライド
母父 キングカメハメハ
母のエミーズプライドは地方で9勝。ホウオウエミーズやエミーズパラダイスの甥にあたります。父リーチザクラウンでスペシャルウィークが父系に入るとスピードよりもスタミナに寄る傾向があり、母系がキングカメハメハにホワイトマズルやトニービンなので、パワーやスタミナが強い血統の構成になります。ヌレイエフを母系に持つのでそれなりにこなす血統だとは思います。自分のリズムで先行出来れば強い反面、脆さもあるタイプだと思うので揉まれない競馬が理想では無いでしょうか。距離はもう少しあった方が良さは出るかもしれません。あとは前走からのお釣りがどれくらいあるかが課題にはなると思います。
血統：C コース：B 距離：B ローテ：C
グロリアムンディ
父 キングカメハメハ
母 ベットーレ
母父 Blu Air Force
フィリーズレビュー3着のナイントゥファイプの半弟で、母のベットーレは伊芝6FG3勝ち。母父のブルエアフォースはロベルト系の仏スプリンター。母系がスプリント色が強く、父がキングカメハメハなのでパワーとスピードというイメージではあります。ヌレイエフとロベルトは持っていますしこなせる血統だと思います。もともと芝を使うくらいの馬で、時計が速くなる馬場の方がむくと思います。先行して押し切るスタイルが合っているのでコースは違えど春のアンタレスSのような競馬が理想だと思います。宝塚記念以来になるローテがどう出るかは課題になりそうです。
血統：A 距離：B コース：B ローテ：D
サクラアリュール
父 ゴールドアリュール
母 シロガネーゼカフェ
母父 Gulch
サクラブライアンズやサクラエンパイアの半弟。ゴールドアリュール産駒で母系にもヌレイエフを持ち3×3のクロスでスタミナが要求されるレースに向く血統でしょう。母父がガルチなので流れにさえ乗れればスピード決着には対応はできそうです。左回りが基本的に合うので中京コースはプラスに働きますが、出遅れて位置が取れないのがネックで多頭数で差し込むには内を突くのが理想でしょう。
血統：A 距離：C コース：B ローテ：C
サンライズノヴァ
父 ゴールドアリュール
母 ブライトサファイア
母父 サンダーガルチ
地方で21勝を挙げたサイモンリッターの半弟で、サンライズバッカスの甥にあたる血統で、祖母のリアルサファイアはフラワーC勝ち馬になります。ゴールドアリュール産駒に母父がサンダーガルチで上に書いたサクラアリュールに構成が近くて、母系にロベルトも入るのでパワーも兼ね備えています。ポジションを取れる馬ではないので後方からになる分馬群を捌けないと厳しいコースですから東京のような大箱コースの方が向きます。距離が伸びるのは今はいいと思いますから展開次第になるでしょう。
血統：A 距離：C コース：C ローテ：C
サンライズホープ
父 マジェスティックウォリアー
母 オーパスクイーン
母父 スペシャルウィーク
小倉大賞典勝ちのあるサンライズベガの甥で、母のオーパスクイーンはJRA3勝。母父スペシャルウィークに母系はヌレイエフが入るのでスタミナ色強い血にマジェスティックウォリアーが父でシアトルスルーのクロスを持ちます。その影響もあって持続力が強いので、前目で持続力を活かして成績を出してきました。ここ最近は不振でしたが、前走出遅れからの後方から一気のまくり差しが決まって1年ぶりに重賞勝ちをしました。回顧分析にも書いたようにまくる競馬だと中京コースは流石に厳しいので昔のように前で気持ちを切らさず走れるのが理想だと思います。
血統：B 距離：B コース：C ローテ：C
シャマル
父 スマートファルコン
母 ネイティヴコード
母父 アグネスデジタル
母のネイティヴコードはJRAで3勝で、ホウオウスクラムの甥にあたる血統。父スマートファルコンに母父アグネスデジタルだとパワーとスピード、スタミナ共にバランスが良く、ダートなら軽くなった馬場の方が良さが出る血統構成だと思います。前走の南部杯は不良馬場の影響もあってマイルの距離をこなしてきたという印象が強くて、本質的には1200〜1400あたりが守備範囲でしょう。中京のタフなコースだと尚更最後脚が上がってしまう可能性もありますから雨が降ってほしいところです。
血統：B 距離：E コース：D ローテ：C
ジュンライトボルト
父 キングカメハメハ
母 スペシャルグルーヴ
母父 スペシャルウィーク
エアグルーヴの牝系で、兄にグルーヴィットがいる血統。母系にフレンチデピュティが入るので中京コースは向く血統で、ヌレイエフも父系から入りますから血統の相性自体は良さそうです。前走のシリウスSで重賞を初制覇した内容が良くて、勝負どころを外を回ってキッチリ勝ったのは評価できます。ここまで揉まれる競馬をしたことはないので真ん中枠くらいが理想でしょうか。パワーと持続力があるので当然中京コースは向きますから勢いに乗って上位争いへ。
血統：B 距離：A コース：B ローテ：B
スマッシングハーツ
父 ヘニーヒューズ
母 プリティメイズ
母父 ゼネラリスト
母のプリティメイズはJRAで5勝。アフォードの半弟で、父ヘニーヒューズは言わずと知れたダートの主流血統で、モーニンやアジアエクスプレスの父でもあります。母系が短距離志向が強いゼネラリストが母父なので本質は短い距離が合うような気もしますが、本馬は色んな条件で好走するのでネヴァーベンドの影響は少なからずありそうです。切れる脚を使えるタイプのダート馬なので中京コースのように内を掬えるコースは合うと思います。実際今年初めのアルデバランSの勝ち方が良かったですから直線まで馬群で持ったまま来れれば面白い1頭なのではと思います。
血統：D 距離：B コース：B ローテ：C
タガノビューティー
父 ヘニーヒューズ
母 スペシャルディナー
母父 スペシャルウィーク
タガノブルグやアイトーンの半弟で、父ヘニーヒューズに母父スペシャルウィークなのでニジンスキーのラインを持ちますからどちらかというと東京コース向きの血統構成になります。末脚自体はいつも安定していてポジションが取れない分展開に大きく左右されます。前走の武蔵野Sは前にいなければどうにもならない展開になってしまった分差し届きませんでした。今回は1ハロン延長。この距離を走るのは条件戦以来になります。器用な立ち回りができる馬ではないので外を回すような競馬だとコースの設計上差し届かないので不安はありますが前が止まるような展開次第では流れ込んできても不思議ではないと思っています。
血統：D 距離：C コース：D ローテ：C
テーオーケインズ
父 シニスターミニスター
母 マキシムカフェ
母父 マンハッタンカフェ
タマモブリュネットやオメガパールカフェの甥でテーオーラフィットの半兄。シニスターミニスターが父でエーピーインディの系統ですが、デピュティミニスターも持っていて中京には向く血統。母父がマンハッタンカフェで距離が伸びても大丈夫なスタミナの要素を持っています。ストームキャットも母系に入るのでスピード決着の方が向く分、地方よりも中央のダートの方が安定して走れているのかなと思います。左回りは基本的に安定した条件で、昨年の圧勝っぷりを見る限りは1番合った条件ではないでしょうか。昨年よりも臨戦過程は良さそうなので余程のことがない限りはと思います。
血統：B 距離：A コース：A ローテ：A
ノットゥルノ
父 ハーツクライ
母 シェイクズセレナーデ
母父 Unbridled‘s Song
ショウナンバビアナやハーツラプソディの下で、祖母のデザートストーマーは米BCスプリント勝ち馬で、米国芝マイルG1を2勝のベターラッキーの従兄弟にあたります。父ハーツクライに母父アンブライドルドソングなので芝寄りの血統構成で、母系の奥もストームキャットが入るので不良馬場ジャパンダートダービーを勝っているように軽い馬場向きです。左回りよりも右回りの方が良さそうで、コーナリングも上手なタイプではない分大箱コース向きだと思います。直線だけでスッと反応できるタイプではないだけに前目でしぶとく粘る競馬が好走パターンだと思います。雨が降って馬場が軽くなると良いでしょう。
血統：D 距離：C コース：D ローテ：B
ハピ
父 キズナ
母 クイーンパイレーツ
母父 キングカメハメハ
ダノンアイリスやダノンフォワードの甥で、祖母のカルフォニアネクターは米ダート7FのサンタイネスS勝ち。父キズナにキングカメハメハが母父でパワーが強く、時計がかかる馬場向きの血統で、ストームキャットのクロスで持続力を強化しているので長く脚を使えます。重賞で善戦はできるもののワンパンチ足りないというのが現状で、真っ向勝負するよりも2走前のシリウスSのように詰まる覚悟で内を突いた競馬をした方が勝ちには繋がるのかなと思います。距離は1800mよりももう少しあった方が競馬はしやすいかもわかりません。コンスタントに使っている分状態面での上がり目があるかどうかは気にしたいところです。
血統：B 距離：B コース：B ローテ：C
バーデンヴァイラー
父 ドゥラメンテ
母 ヴィートマルシェ
母父 フレンチデピュティ
祖母はキョウエイマーチでトライアンフマーチやインペリアルマーチの甥、マルシュロレーヌの半弟で、ナミュールやラヴェルの叔父にあたる血統です。父のドゥラメンテはキングカメハメハの後継種牡馬でヌレイエフのラインを持ちます。フレンチデピュティが母父なのでヴァイスリージェントのラインですから血統上は中京向き。血統的にもスピード色があるので軽い馬場向きだと思います。マーキュリーCは強い勝ち方でしたが、続くシリウスSは状態が悪すぎるという感じでスタートからポジションを取ることができませんでした。何よりもその状態面がどこまで回復しているのかと番手で競馬ができるかどうかが課題だと思います。距離的な問題もコース的な問題も特に不安はないと思っています。
血統：B 距離：B コース：C ローテ：D
レッドガラン
父 ロードカナロア
母 ダンスオンザルーフ
母父 シンボリクリスエス
ポルカマズルカの甥で、父ロードカナロアにシンボリクリスエスが母父だとダート向きのパワーがある血統構成でヌレイエフにロベルトを持っていますから字面上は十分ダートをこなせると思います。新潟大賞典や中山金杯を勝っていますが過去の記事にも書いていたようにダートの持続力っぽい走りをしますからこの挑戦は面白いと思います。初ダートなので色々注文は付きますが楽しみな一戦です。
血統：B 距離：C コース：C ローテ：B
レッドソルダード
父 マジェスティックウォリアー
母 レッドソンブレロ
母父 キングカメハメハ
スカーレットレディの一族で、ヴァーミリアンやサカラート、ソリタリーキングなどの甥にあたる名血。父がマジェスティックウォリアーでエーピーインディの系統なので持続力が高くその影響で気分良くいければ快勝する逃げ馬という印象です。距離はもう少しあった方がいいと思います。スタートして先手を取ることが優先的になる馬だと思うので内枠よりも外枠の方がいいかもしれません。
血統：C 距離：D コース：C ローテ：C
チャンピオンズカップ 2022 適性チェック 上位
✔︎テーオーケインズ
✔︎オーヴェルニュ
✔︎ジュンライトボルト
以上の3頭をピックアップさせて頂きます！
メンバー構成からも1強ムードが漂っていますが、昨年の最優秀ダートホースがどのような競馬を見せてくれるのかが楽しみですね！！
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想はレース当日にパドックを見た後にTwitterにて買い目と共に公開していますのでよろしくお願いします！！
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