2023年2月18日(土) 東京競馬場 芝3400m ダイヤモンドステークス の出走馬全頭の適性診断の記事になります。
この記事はダイヤモンドステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
ダイヤモンドステークス 血統適性評価基準
東京芝3400mで行われるJRAで2番目に長いマラソンレースです。
東京コースの長距離レースですからトニービンが良くて、キンカメ×トニービンの組み合わせが穴をあけています。スタミナも要求されるのでステイゴールド、サドラーズウェルズの血も好走傾向にあるので注目して評価したいと思います。
ダイヤモンドステークス 出走馬適性チェック✔︎
アスクワイルドモア
父:キズナ
母:ラセレシオン
母父:ゼンノロブロイ
母のラセレシオンはペルーサの全妹でJRA3勝。カレンアルカンタラの半弟にあたる血統で、父キズナはディープ産駒のダービー馬でソングラインやアカイイトの父。母父ゼンノロブロイは秋古馬3冠を達成した名馬で、持続力の強い血統。ブラッシンググルームの血が活きて粘り強く最後まで伸びる差し馬で、リファールのクロスも持つので大箱コースには向くタイプ。前走の中日新聞杯は前で受けて良さが出ず。後方からジワジワと伸ばすのがいいタイプだと思いますから一気の距離延長と後方待機策がハマれば。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
ウインキートス
父:ゴールドシップ
母:イクスキューズ
母父:ボストンハーバー
母のイクスキューズはクイーンC勝ち馬で、ウインイクシードの半妹にあたる血統。父のゴールドシップはステイゴールドの後継でスタミナの強い種牡馬で、母父ボストンハーバーはボールドルーラー系でパワー型。クロコスミアやファインルージュ、ラプタスなどの母父。中山2200mと東京2500mで好走歴があるので根本的なコース適性は問題ないと思います。ここまでの長距離は初めての経験ですが、ペースが落ち着けばこなせてもおかしくないと思っています。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
カウディーリョ
父:キングカメハメハ
母:ディアデラノビア
母父:サンデーサイレンス
重賞3勝ディアデラマドレの全弟で、ドレッドノータスやサンマルティンの半弟でクラヴェルの叔父。母のディアデラノビアも重賞を3勝。祖母のポトリザリスは亜オークスやナショナル大賞とGIを2勝といういう名牝。父はキングカメハメハでこのレースとも相性は良い種牡馬。完全に長距離路線に拘るローテーションですが、距離的にはもう少し短い中距離が合うのかなと思います。時計が掛かる決着が向くので東京コースだと少し厳しい気も。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:C
キスラー
父:ディープインパクト
母:シャンパンドーロ
母父:Medaglia d’Oro
母のシャンパンドーロは米ダ8FエイコーンSと7FテストSのGIを2勝。フォギーナイトの半弟で、叔父にベルモントS勝ち馬のルーラーオンアイスがいる血統。父ディープインパクトに母父がサドラーズウェルズ系のメダグリアドーロ。ディープに母系にサドラーを持つ配合はメイショウテンゲンがこのレースで2着。未勝利勝ち上がり以外はダートでの勝ち星ですが、軽いダート向きでもあるので芝自体は問題ないと思います。左回り大箱は合うタイプですし、超スピードが求められないこの距離なら流れひとつで上位に来てもおかしくはないと思います。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
シルブロン
父:トーセンジョーダン
母:グレイシアブルー
母父:サンデーサイレンス
母のグレイシアブルーはJRA3勝。豪GIコーフィールドC勝ち馬のメールドグラースの半弟にあたります。父のトーセンジョーダンはトニービンのラインの種牡馬で現役時代は天皇賞・秋を制し、天皇賞・春やジャパンCでも2着に好走したスタミナ豊富な血統。曾祖母がブルーノートでスプリントよりの牝系ですが、ヌレイエフを持ち兄弟や近親は中距離で活躍。近親よりも長いところが合う血統構成ですし、昨年4月から2400m以上の距離で3勝と一気に勝ち上がって来ました。距離は当然未知ですが、後方から長くいい脚を使えれば能力的にも勝ち負けに。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
スタッドリー
父:ハービンジャー
母:ウインフロレゾン
母父:フジキセキ
母のウインフロレゾンはJRA2勝。叔母にシャトーブランシュがいるので、イクイノックスやヴァイスメテオールがイトコにいる血統。父のハービンジャーはデインヒル経由のダンジグ系種牡馬でキングジョージなどを現役時代に制覇。ブラストワンピースやノームコア、ディアドラなど多数の活躍馬を輩出。母系にトニービンを持ちますが、母父がフジキセキですから中距離馬。淀みない流れを差し切る持続力勝負が合うタイプで上がりの掛かる競馬に向きます。東京スローだと分は悪いし、距離を如何に保たせるかが課題に。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:B
タイセイモナーク
父:ルーラーシップ
母:アソルータ
母父:ゼンノロブロイ
母のアソルータは2勝馬で、スーブルソーやルリアンの甥。曾祖母がバレークイーンなのでフサイチコンコルドやアンライバルドなど近親にいる血統。父のルーラーシップはこのレースと相性のいいキンカメ×トニービンの配合で、母父ゼンノロブロイも持続力の強いスタミナ寄りの血統。サドラーズウェルズも母系に持つし、長丁場を中心に好走暦があるのを考えたらここの舞台は合いますから、前でしぶとく粘れれば。
血統:A 距離:A コース:C ローテ:B
トーセンカンビーナ
父:ディープインパクト
母:カンビーナ
母父:Hawk Wing
母のカンビーナはアメリカンオークス勝ち馬で、京成杯AH勝ち馬のファルコニアの全兄にあたる血統。父ディープインパクトは言わずと知れた日本屈指の大種牡馬で、母父ホークウイングはエクリプスSなど英8Fと10FでGI2勝を挙げた種牡馬。母系のパントレセレブルが影響し、弟とは違いステイヤーに出ました。昨年のダイヤモンドSは3着ですし、長丁場なら後方からジリっぽいところがありつつも伸びてきます。年齢もありますし展開も上手くハマればここで好走してもおかしくは無いと思います。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:D
トラストケンシン
父:ハーツクライ
母:アフェランドラ
母父:エルコンドルパサー
京都新聞杯を勝ったベストメンバーやウイングレイテストの甥にあたる血統で、父のハーツクライはサンデー系でトニービン内包。母父エルコンドルパサーだからサドラーズウェルズを持ち、ユタカオーとブラッシンググルームを持つのでスタミナはかなり豊富な配合。全4勝は東京のコースで長めの距離もこなしてきました。初めての長距離挑戦になりますが、時計の掛かる決着になるのであれば可能性はあると思います。年齢的にも厳しいところはありそうですが、距離延長で変わってくれば。
血統:A 距離:C コース:A ローテ:C
ヒュミドール
父:オルフェーヴル
母:アヴェクトワ
母父:チチカステナンゴ
祖母のキストゥヘヴンは桜花賞馬で、タイムトゥヘヴンの甥にあたる血統。父オルフェーヴルはステイゴールド産駒の3冠馬で、母父チチカステナンゴだから小回り適性が高い血統構成。テーストのインブリードもあるので中団前目くらいを追走するのが理想も近走は後方からの競馬になっています。距離延長は歓迎だと思いますが、東京コース向きではないと思うのでその点どのように立ち回るかが課題でしょう。
血統:B 距離:B コース:D ローテ:C
ベスビアナイト
父:ルーラーシップ
母:モルガナイト
母父:アグネスデジタル
母のモルガナイトはJRA4勝で、ブラックスピネルやインフィナイトの半兄弟で、ダンビュライトやダイヤモンドS2着のラブラドライトの甥にあたる血統で曾祖母からはクリソプレーズも出る名牝系。ルーラーシップ産駒でトニービンを持ちますし、母父アグネスデジタルのパワー、母系のリヴァーマンからも距離は長い方が合います。松籟Sなどを勝つステイヤーで、前走のステイヤーSは休み明けの影響もあったか勝負どころでズブさを見せました。1度使われて上積みもあると思いますし、大箱コースの方が合うと思いますから再度見直しを。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
マリノアズラ
父:メイショウサムソン
母:クラウンイヴ
母父:ブラックタイド
祖母はJRA2勝で、シゲルジョウムやクラウンフレイムの姪にあたる血統。父メイショウサムソンはサドラーズウェルズ系の種牡馬で欧州血統らしくスタミナ型の血統。母父ブラックタイドはディープの全兄で、キタサンブラックの父。ブラッシンググルームのラインを持ちスタミナは豊富な血統で2400m以上を中心にローテを組んで勝ち上がってきました。前走のグレイトフルSは途中捲った馬が居て流れが向かない中での6着なら悲観する内容ではないと思います。この距離でも自分のペースでリズム良く運べれば上位に食い込めると思います。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ミクソロジー
父:オルフェーヴル
母:スターエンジェル
母父:アフリート
母はNAR3勝で、スターリングローズやゴールデンジャックの甥で、サイドワインダーのイトコにあたる血統。父オルフェーヴルはステイゴールド系。母父アフリートは現役時代カナダで活躍した種牡馬。母系がダンジグを持っていてパワーが強く、大箱よりも小回りのパワーがいるコースに向くタイプ。2000m以上のレースは安定感がありますし、距離的な問題もクリアはしていると思います。時計が掛かってきた方が良いタイプですが、ポテンシャルは高いと思いますし、強気の競馬が出来れば勝ち負けに。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:A
メイショウテンゲン
父:ディープインパクト
母:メイショウベルーガ
母父:フレンチデピュティ
母のメイショウベルーガは京都2400mGIIを2勝。メイショウミモザの半兄にあたる血統。父ディープに母父フレンチデピュティは小回り適性が高くなる配合で、母系もサドラーズウェルズを持つので時計が掛かる決着に向きます。3年前の2着馬で適性自体は高いと思いますが、雨が降って重い馬場になれば面白いタイプでしょう。展開の助けは必要だと思いますし、上がりが掛かる決着になれば。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
レクセランス
父:ディープインパクト
母:エクセランスII
母父:Champs Elysees
エクセランフィーユの半弟で、母のエクセランスIIは仏の重賞戦線で活躍。アンプルダンス賞勝ち馬。父ディープインパクトに母父はデインヒルのラインのシャンゼリゼ。血統的にはパワーのいる馬場が合うタイプで、阪神と中京に良績が集まります。前走の万葉Sでは4コーナーで外を回ってジリジリ伸びての4着。上がりは掛かった方がいいタイプだし、東京でもタフな展開を希望。
血統:D 距離:B コース:C ローテ:C
ヴェローチェオロ
父:ゴールドシップ
母:プレシャスライフ
母父:タイキシャトル
ハーグリーヴスの半弟で、サークルオブライフの叔父。イトコにはスティールパスやトレンドハンターがいる血統。父ゴールドシップはステイゴールド系でGIを6勝。ユーバーレーベンやウインマイティーの父。母系はタイキシャトルにストームキャットとスピード色が強く、中距離馬の血統構成。昨年のダイヤモンドSで5着後、ドバイGCに挑戦し7着以来のレース。昨年は中団内で脚を溜めてよく伸びてきましたが、今年の故障明けは懸念。本質は大箱に向くタイプではないと思いますから立ち回り次第でしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:D
ダイヤモンドステークス2023 適性チェック✔︎上位5頭
✔︎ベスビアナイト
✔︎シルブロン
✔︎タイセイモナーク
✔︎マリノアズラ
✔︎ミクソロジー
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェックは能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末に行われる重賞レースの適性チェック✔︎
2/19 フェブラリーステークス🔽
2/18 京都牝馬ステークス🔽
2/19 小倉大賞典🔽
ブログランキングに登録しています!よろしければポチポチお願いします!
コメント