2023年10月15日(日) 京都競馬場 芝2000m 秋華賞 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は秋華賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
秋華賞 2023 血統適性評価基準
3年ぶりに京都内回りで開催。
世代戦で能力が上回るケースも多いですが、内回りコースということもあるのでロベルトの機動力を評価するべきか。
秋華賞 2023 出走馬適性チェック✔︎
エミュー
父:ハービンジャー
母:スーリールー
母父:スペシャルウィーク
フラワーC勝ち馬で、以降はパッとしない戦績。前走紫苑Sは実績のある中山で期待はしたものの、やはり時計勝負に分が悪く。ハービンジャー産駒で母父スペシャルウィークだし、外からぶん回す形が合うのは違いないので、馬場が渋れば渋るほど浮上出来ると思います。京都自体は相性は微妙か。
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
キタウイング
父:ダノンバラード
母:キタノリツメイ
母父:アイルハヴアナザー
トキメキやストーミーシーなどの姪で、新潟2歳Sと年明けのフェアリーS勝ち馬。リファールのクロスと更にロベルトを持つ血統で斬れる脚も使えるのは魅力。高速決着になると流石に分が悪いので前が止まる展開になった時に差し込むタイプでしょう。内回りの方がいいと思いますし、せこくせこく立ち回って上位を。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
グランベルナデット
父:キズナ
母:ラブリーベルナデット
母父:Wilburn
忘れな草賞勝ち馬で、母は米国GII芝8.5F勝ち馬。キズナ産駒の牝馬で、母系のスピードを考えると2000mよりは短いところに適性を持ちそう。紫苑Sはそれなりに速いペースを外回して途中失速。叩いて良くなるとは思いますが、距離不安は多少なりともあるのでどのように立ち回るかでしょう。京都内回りは問題ないと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:B
コナコースト
父:キタサンブラック
母:コナブリュワーズ
母父:キングカメハメハ
桜花賞2着馬で、オークスは7着。キタサンブラック産駒の牝馬で、母や祖母からスピードを受け継いだマイラーでしょう。オークスはスタート直後の不利でポジションを下げてしまい、直線はジリジリ。桜花賞の時のような先行押し切りが合うのは間違いないだろうし、距離も2000mまでなら現状は圏内。気難しいところがありますが、休み明けは問題ないと思いますし、立ち回り次第では上位争いに。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
コンクシェル
父:キズナ
母:ザナ
母父:Galileo
アネモネS2着で、クラス的には3勝クラスにあたります。前走ローズSは落鉄の影響もあり12着大敗。シンシアウィッシュの全妹にあたる血統で父キズナ×母父ガリレオはバスラットレオンと同じ。揉まれずスムーズに逃げたら渋といタイプで、1勝クラス2勝クラスと連勝しています。2000mという距離は若干長いと思いますが、思い切って先手を奪って自分の形に持ち込んでどこまで粘れるかの競馬になるでしょう。京都内回りは良さそうです。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:C
ソレイユヴィータ
父:スクリーンヒーロー
母:スターペスミツコ
母父:カーネギー
スクリーンヒーロー産駒の牝馬で初勝利から3連勝で挑んた紫苑Sは12着。血統構成はスクリーンヒーロー×カーネギーとモーリスと同じですが、こちらの方が中距離適性の高さを感じます。紫苑Sはハイラップを先行し流石に潰れましたが、もう少し楽なペースで先行出来れば渋とい競馬はできるのかなと思います。京都内回りは流れ的に合いそうですが、同型との兼ね合いは気をつけなきゃならないのかなと思います。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:C
ドゥーラ
父:ドゥラメンテ
母:イシス
母父:キングヘイロー
クリスマスの姪で、クイーンSと札幌2歳S勝ち馬。ドゥラメンテ×キングヘイローでさらにその奥ステイゴールドとバランスは取れていて、札幌で良績が集まりますが、オークスでも3着と時計勝負になっても特に問題なくこなせると思います。機動力も十分あるのは前走で証明されているし、京都内回りは歓迎でしょう。多少湿っぽい馬場の方が迫れるか。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ドゥアイズ
父:ルーラーシップ
母:ローズマンブリッジ
母父:ディープインパクト
ルーラーシップ産駒で、母のローズマンブリッジは中山マイルで2勝。母父ディープインパクトはキセキやエヒト、ドルチェモアなどよく走る配合で、この血統らしく持続力勝負になれば浮上するタイプでしょう。オークスは出遅れて後方からで度外視は出来ると思いますが、この産駒だしスタートが悪くなる可能性も十分考えられるのが気になるところ。勝ち切れないタイプでも基本は堅実に走ってくる地力はあると思います。距離は申し分ないですし、スタートとポジション次第でそこそこやれる馬だと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
ハーパー
父:ハーツクライ
母:セレスタ
母父:Jump Start
ヴァレーデラルナの半妹のハーツクライ産駒。クイーンC勝ち馬で、オークスは2着。ハーツクライ産駒の母父が米国血統のエーピーインディ系ジャンプスタートという成功パターンの配合で、如何にも大箱に向くタイプでしょう。体型的にも中距離に向きますが、やはり課題は京都内回りでしょう。能力は上位ですが、舞台設定でどこまでやれるか。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
ヒップホップソウル
父:キタサンブラック
母:ダンスファンタジア
母父:ファルブラヴ
フェアリーS勝ち馬ダンスファンタジアの仔で、祖母はダンスインザムードという牝系。フラワーCは道悪で2着と時計が掛かった方がいい印象がありましたが、紫苑Sはハイラップを先行しかなり内容のいい2着。父キタサンブラックのスタミナからも中距離には向くし、持続力や機動力もかなり高いので京都内回りも適性十分。秋になり力をつけた印象で早め押し切りを狙えば面白い存在に。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
ピピオラ
父:モーリス
母:スルージエアー
母父:ダンスインザダーク
アドマイヤミヤビやルフトシュトロームのイトコ。モーリス産駒の成長力もあり、未勝利からトントン拍子で3勝クラスへ。タフな流れに合うので、京都内回りにはしっくり来るタイプ。力関係は劣る面はあると思いますが、並ばれてからもかなり渋といので消耗戦に持ち込んで粘りこみたい。距離は2000mがギリギリかも。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
フェステスバント
父:キズナ
母:フィオドラ
母父:Lord of England
リメンバーメモリーの全妹で、母系はミルリーフのクロスを持つフィオドラ。如何にもタフな馬場に強いパワー型血統で、前走も道悪の洋芝で粘り強く伸びて人気薄で勝利。細身で距離も伸びていいタイプに見えますし、スピード勝負では劣っても道悪になれば浮上できる馬の1頭だと思います。展開には左右されますが、京都内回りはそれなりに熟すでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
マスクトディーヴァ
父:ルーラーシップ
母:マスクオフ
母父:ディープインパクト
前走ローズSを世界レコードで制してこのステージへ。ルーラーシップ×ディープインパクトの持続力血統ですが、本馬は祖母ビハインドザマスクの影響もあり末脚鋭い大箱向きに。ローズSは正直ハマり過ぎた感はありますが、能力は高いと思います。距離は圏内だと思いますが、4つコーナーで同じことが出来るとは言い難く、理想は前が崩れる展開でしょう。
血統:B 距離:B コース:D ローテ:C
マラキナイア
父:ジャスタウェイ
母:カウアイレーン
母父:キングカメハメハ
ステイフーリッシュ、ラリュエルの半妹。ローズSで3着としっかり権利を取っての参戦。そのローズSですが、後方から展開も向いた感じはしますが、追い出してからの反応は1800mだと少し忙しそうだったので距離が伸びる分はプラスになりそう。母のカウアイレーンがロベルト内包で内回り自体もそう悪くはないと思います。決め手には若干劣りますが、後方待機から一発狙いが理想でしょうか。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ミシシッピテソーロ
父:ダノンバラード
母:ハピネスフォーユー
母父:A.P. Indy
ミエノサクシードの半妹で前走紫苑S5着から参戦。ダノンバラード産駒で時計が掛かるコース向きのイメージですが、新潟の上がり勝負でも勝ち切れるくらいの決め手は持ち合わせています。その反面距離はマイル前後がベターだとは思いますし、良さを活かすならワンターンの方が良いのかなと。京都内回り2000mに関しては適性外と見ていますが、大崩れはせず走ってくるタイプなだけに侮れない存在ではあります。
血統:C 距離:D コース:D ローテ:C
モリアーナ
父:エピファネイア
母:ガルデルスリール
母父:ダイワメジャー
前哨戦の紫苑Sをインパクトのある末脚で差し切り優勝し秋華賞へ。エピファネイア産駒のスタミナよりも母父のダイワメジャーの影響が強いタイプで、ベストディスタンスはマイル前後だとは思います。春先から脚は使うものの最後甘くなる面が目立って居ましたが、前走はインから溜めに溜めた結果のあの末脚。自分から勝ちに行けるタイプではなく展開ハマり待ちになるので何とも言えませんが、前が崩れる展開になって何処まで差し込めるかでしょう。前走の再現が出来るかと言われると…。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:B
ラヴェル
父:キタサンブラック
母:サンブルエミューズ
母父:ダイワメジャー
ナミュールの半妹で、アルテミスS勝ち馬。唯一リバティアイランドに土を付けたことがある馬です。キタサンブラック産駒の小柄な牝馬というイメージがありましたが、夏を超えて馬体は成長。距離は伸びていいタイプですし、前走のローズSは直線最後馬群で引っ張るシーンもあるので着順ほどは負けてはいないとは思います。能力は上位だと思いますしスムーズなら一発あってもいい存在だと思います。大箱向きなのは間違いないと思いますが、内回りなら前目で運んで勝負に出るのが吉か。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
リバティアイランド
父:ドゥラメンテ
母:ヤンキーローズ
母父:All American
母のヤンキーローズは豪州2歳女王。阪神JF、桜花賞、オークスを勝ち同世代のトップに君臨し、牝馬3冠を目指します。ドゥラメンテ産駒ですが、母系のスピードが強いのか筋肉隆々でゆくゆくはマイラーになっていく可能性も。タイプ的には当然大箱向きですが、流石に同世代なら能力で蹴散らすことは可能でしょう。余程の不利を受けなければ牝馬3冠馬になる率はかなり高そうです。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
秋華賞 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ドゥーラ
✔︎ヒップホップソウル
✔︎ピピオラ
✔︎ソレイユヴィータ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
10月14日(土)東京11R 府中牝馬S
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