2023年11月18日(土) 東京競馬場 芝1800m 東京スポーツ杯2歳ステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は東京スポーツ杯2歳ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
東京スポーツ杯2歳ステークス 2023 血統適性評価基準
来年のクラシック路線を占う重要な重賞レース。東京芝1800mで行われます。
ダービーに直結しやすいレースということもあるのでダービー血統を中心に。トニービンやシアトルスルー、ストームキャットに注目。
東京スポーツ杯2歳ステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
ガイアメンテ
父:ドゥラメンテ
母:ミュージカルロマンス
母父:Concorde’s Tune
母はBCフィリー&メアスプリント勝ち馬のミュージカルロマンス。兄弟はキラーコンテンツ、セリユーズなど全て勝ち上がっている優秀な血統。父はドゥラメンテで中長距離志向が強く、母系のスピードとバランスが取れている構成。中距離馬だとは思いますが、気性的にもかなり幼い面がある分競馬はもう少し短い方が楽だとは思います。前走の札幌2歳Sはレース前の消耗が激しかったし、馬場も渋って良さが出ず。フットワークも大きく東京の良馬場なら見直しは可能ですが、先にも書いた通り精神的な成長が欲しい。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
サークルオブジョイ
父:Constitution
母:マース
母父:Colonel John
母のマースはロデオドライブS(米GI芝10F)勝ち馬で、父のコンスティチューションはタピットの後継でフロリダダービーなど米国ダートGIを2勝。母父はダートとAWを中心に活躍したコロネルジョン。フレンチデピュティも母系に持つダート色が強めの血統ですが、阪神芝1800mの外回りコースで新馬勝ちを収めています。幼い面もありますが大箱向きの綺麗なストライドですし、距離も融通効くタイプで今後伸びても良さそうに感じます。よーいドンは良くないと思いますから、自分で競馬を作って長く脚を使う展開を作りたいところ。仕上がり面は早そう。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:B
シャンパンマーク
父:キズナ
母:メモリアルライフ
母父:Reckless Abandon
NHKマイルC勝ち馬のシャンパンカラーの半弟で、近親にワンカラットやジュエラーのいる血統。父がキズナに変わりますが、脚先の軽いタイプで新馬戦もスローの展開を先行して抜け出し快勝。ストームキャットのクロスを持つ配合で、距離は新馬戦から詰めても良さそうに感じますが、スタートがそこまで良くなかったのでその面の成長は必要そう。スムーズに追走出来ればここでも通用するポテンシャルはあると思います。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
シュトラウス
父:モーリス
母:ブルーメンブラット
母父:アドマイヤベガ
母はマイルCS勝ち馬ブルーメンブラット、父はモーリスとマイル適性の高い血統で近親にコジーンなど、スピードが強い牝系。かなり早い段階からケイコで時計を出し話題になり、新馬戦もその通りの走りで快勝。続く2戦目のサウジアラビアRCは出遅れ気味のスタートから道中引っ張りっぱなしの気の若さもあり、直線は弾けず3着に。距離延長はあまり良くないと思いますし、変に抑えるよりは行かせてしまった方が味は出そう。スピード能力は高いのでそれを活かせる競馬が出来れば。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
シュバルツクーゲル
父:キズナ
母:ソベラニア
母父:Monsun
ゼーゲンやシュヴァルツリーゼの半弟で、叔父にバイエルン大賞典勝ち馬のサイズモスが居て、近親にはバーデン大賞勝ち馬のザムムや、独ダービー馬シーザムーンも居るドイツの超一流牝系です。キズナ産駒の牡馬で母父モンズンはプッシュオンやホウオウプロサンゲなどと同じ配合。中山で新馬勝ちを収めましたが、豪快なフットワークですし、東京も問題なくこなせるでしょう。前走同様に先行してスっと抜け出す競馬が理想でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
ショウナンラプンタ
父:キズナ
母:フリアアステカ
母父:Zensational
母は亜GIのセレクシオンデポトランカス大賞(ダート10F)勝ち馬のフリアアステカ。キズナ産駒の牡馬らしく520kg程の馬体です。母父のゼンセーショナルはアンブライドルドソングの後継のスピード馬。全体的に見るとディープ×アンブライドルドソング×ストームキャットのニックスで、その奥がニジンスキーの影響もあって脚長に映るので大箱に向く構成でしょう。身体全体を上手く使い、沈み込むようなフォームですし、軽い芝は歓迎でしょう。距離は1800mは圏内ですし、ここを勝てば先々楽しみ。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:B
テリオスルル
父:アルアイン
母:ギエム
母父:Medaglia d’Oro
ショウナンバシットの半妹で、祖母のオーサムフェザーは米国ダート2歳女王で、スーパーフェザーが叔父に居る血統になります。父のアルアインは皐月賞と大阪杯を制したシャフリヤールの全兄。血統的にも持続力が武器の牝馬で、斬れるタイプではない分大箱向きかと言われると微妙。それなりに速いラップになって上がりが掛かって来ればというタイプでしょう。距離は問題なくこなすと思います。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ファーヴェント
父:ハーツクライ
母:トータルヒート
母父:Street Cry
母のトータルヒートはJRA5勝。ダートで躍進中のサーマルソアリングの半弟にあたります。父がハーツクライで母系にシアトルスルーを持つのはドウデュースやハーツコンチェルトなどよく走る配合。新馬戦の馬を見た感じは競走馬としてはまだこれからと言った感じの中で、ドスローを馬群でしっかり我慢させ、直線半ばで前が空くとスパッと斬れる脚を披露し快勝。奥はかなりありそうですし、東京も向くと思います。この3ヶ月間でどこまで成長しているか楽しみな存在です。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:B
フォルラ二ー二
父:エピファネイア
母:リナーテ
母父:ステイゴールド
母のリナーテはサトノダイヤモンドの半妹で、イトコにドゥラエレーデのいる血統。エピファネイア×ステイゴールドのどちらかというとスタミナ豊富な血統構成ですが、ヘイローの重厚なクロスも入りバランスは取れていて、前向きさが武器になっている印象。新馬戦は中山でしたが、2番手から楽に抜け出しての快勝。素質の高さを感じるレースでした。距離短縮は問題ないと思いますし、東京も自分の形に持ち込めれば対応可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
ミカエルパシャ
父:エピファネイア
母:ピースオブラヴ
母父:マイネルラヴ
母のピースオブラヴはマーメイドS2着馬。父エピファネイアは菊花賞やジャパンCを制した中長距離志向の高い種牡馬。母父マイネルラヴは1200m~1400mで活躍したスプリンター。ロベルトクロスを持つ構成で、中京の新馬戦は稍重の馬場を苦にせず逃げ切りと機動力とパワーを遺憾無く発揮。距離は1800mくらいが丁度良さそうで、ここも器用な立ち回りで。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
東京スポーツ杯2歳ステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎ファーヴェント
✔︎ガイアメンテ
✔︎シャンパンマーク
✔︎ショウナンラプンタ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
11月19日(日)京都11R マイルCS
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