2024年3月23日　日経賞　出走馬適性チェック✔︎

2024年3月23日（土）　中山競馬場　芝2500m 日経賞　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事は日経賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

日経賞 2024 血統適性評価基準
日経賞 2024 出走馬適性チェック✔︎
日経賞 2024 適性チェック✔︎上位馬3頭
日経賞 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎

日経賞 2024 血統適性評価基準

中山芝2500mで行われる春の天皇賞へ向けたステップレース。

近2年はタイトルホルダーとボッケリーニのワンツー。キングカメハメハやトニービン、ノーザンテースト持ちに注目しておこうと思います。

日経賞 2024 出走馬適性チェック✔︎

アドマイヤハレー

　父：モーリス
　母：アドマイヤシーマ
母父：ディープインパクト

母のアドマイヤシーマはJRA3勝。イモータルの甥で、コロネーションCや米BCターフを制したシロッコが近親にいます。モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナやディヴィーナなどと同じ。母系にアカテナンゴも入り、重厚感のある身体付き。スタミナは豊富で2走前の迎春Sは少頭数のスローペースを道中から長く脚を使い、直線も余力十分に突き抜けました。前走は道悪で度外視でいいでしょう。距離は伸びても問題ないと思いますし、ここもスローで自ら動ける位置が取れるなら面白い存在に。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：B

ウインエアフォルク

　父：ゴールドシップ
　母：サクセスストレイン
母父：ティッカネン

母はクイーンC勝ち馬のサクセスストレイン。近親にはオーシャンSを制したネイティヴハートのいる血統。父のゴールドシップはステイゴールド系のスタミナ志向強めの種牡馬。母父ティッカネンはコジーンの後継で米BCターフなどを制した中長距離馬。全体的なスタミナ構成からも戦績通りに長いとこに合うタイプ。前走も3000mの重馬場を長く脚を使い3着。上がりの掛かるバテ合いになれば浮上はしそうですが、2500mでも少し忙しいかも。道悪は歓迎でしょう。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：C

クロミナンス

　父：ロードカナロア
　母：イリュミナンス
母父：マンハッタンカフェ

フラガラッハ、フェルメッツァ、エスティタートの甥にあたる血統で、現役2勝馬のラッジオの半兄にあたります。ロードカナロア×マンハッタンカフェはシャザーンと同じで、母系にトニービンを持つ分広いコースに向くタイプに感じます。重賞初挑戦の前走も道悪で内を通って3着なら力は通用。距離は本質的に長いかもしれませんが、スローペースで上がり勝負になってくれれば。道悪もこなしますが、綺麗な馬場でやるのが理想。

血統：B 距離：B コース：C ローテ：C

サザンナイツ

　父：トーセンラー
　母：トレサンセール
母父：Rip Van Winkle

ハートオブアシティやリヤンドメテオールの甥にあたり、仏GIIのウジェーヌアダム賞(芝10F)勝ちのプリティータイガーのいとこにあたる血統。父トーセンラーはディープインパクト産駒のマイルCS勝ち馬で、スピルバーグの全兄。母父のリップヴァンウィンクルはガリレオの後継でサセックスSやクイーンエリザベスⅡS、英国際S勝ち馬。3勝馬の格上挑戦ですが、同コースに勝ち鞍あり。もう少し短いところの方が合うとは思いますが、単騎で楽に行ってどこまで粘れるかでしょう。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：D

シュトルーヴェ

　父：キングカメハメハ
　母：アンチュラス
母父：ディープインパクト

アンティシペイトの半弟で、CCAオークス勝ち馬のワンダーレディアンエルの甥にあたり、いとこにキングリッドのいる血統。キングカメハメハ×ディープインパクトは同レースに出走のヒートオンビートやククナ、アンドヴァラナウトなどと同じ配合。前走のJCベストレース記念では馬群を割るような感じで鮮やかに差し切り勝ち。あれを見ると大箱向きな感じはしますが、ゴチャついても問題はなさそうで、流れ次第では突き抜けも。初の右回りでどうか。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：C

ヒートオンビート

　父：キングカメハメハ
　母：マルセリーナ
母父：ディープインパクト

桜花賞馬マルセリーナの仔で、ラストドラフトの半弟。長らく重賞善戦でワンパンチ足りず勝ち切れていませんでしたが、4走前の目黒記念で重賞初制覇。戦績通り大箱向きの中長距離馬で、中山2500mは適性と少しズレるイメージ。鉄砲も効くタイプではないと思いますから、ここを使って次が狙い目な気も。良馬場が理想。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：D

ホウオウリアリティ

　父：モーリス
　母：キョウエイトルース
母父：フジキセキ

サウンドトゥルーやルールソヴァール、アナザートゥルースの半弟にあたる血統。父のモーリスは日本と香港でGIを勝ちまくった名馬。母父フジキセキのスピードからも距離は2000m以下に向きそうな配合。前走の中山記念は向正面で上手く内に潜り込みましたが、内前決着でしたし大外枠が結果的に痛かった印象。今回は距離が長いですし、内枠からロスなく運びたいところ。中山自体は悪くないと思います。

血統：C 距離：C コース：B ローテ：C

ボッケリーニ

　父：キングカメハメハ
　母：ポップコーンジャズ
母父：ダンスインザダーク

宝塚記念や天皇賞秋を制したラブリーデイの全弟にあたります。中長距離でコースも大きく問わずGII、GIIIクラスなら崩れる走ってくるタイプ。血統的にも母系がトニービンとロベルトを持ち父はキングカメハメハで、昨年一昨年とこのレースでタイトルホルダーの2着に健闘。地力はこのクラスならトップだと思いますが、近3走の勝ち切れない甘さはこの馬の個性。ここでも当然勝ち負けですが、今回も誰かに足元をすくわれるかも。

血統：A 距離：B コース：B ローテ：A

マイネルウィルトス

　父：スクリーンヒーロー
　母：マイネボヌール
母父：ロージズインメイ

マイネルラウレアの半兄で、母のマイネボヌールは1400m~マイルで4勝。8歳牡馬のスクリーンヒーロー産駒で如何にも力を要する展開に強いタイプ。ヘイルトゥリーズンの重厚なクロスですし、コーナーでの機動性は問題なく中山は問題なくこなしてきます。前走は最内枠だったこともあり思い切って先手を取った結果5着。スローペースに付き合うくらいなら自身の持続力を活かした競馬をした方がいいのでしょう。ここも自ら踏んでいける競馬が出来れば上位でしょう。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B

マテンロウレオ

　父：ハーツクライ
　母：サラトガヴィーナス
母父：ブライアンズタイム

サウスビクトルやインスピレーションの下で、マイスタイルのイトコにあたる血統。母のJRA3勝はダート1000m、1200mで、それに父が長距離志向のハーツクライだから中距離馬に出るのは順当で、母系がブライアンズタイムとダンジグで機動力パワーを備えています。前走を見ると道中力んでる感じがしますし、実績以上に距離延長は微妙かも。ポテンシャル的には内で息が入れば上位を狙える1頭だとは思いますが、鞍上がどう立ち回るか。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：D