2024年7月13日(土) 函館競馬場 芝1200m 函館2歳ステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は函館2歳ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
函館2歳ステークス 2024 血統適性評価基準
JRA最初の2歳重賞。函館最終週の芝1200mで行われます。
馬場状況や天候には左右されますがプリンスリーギフト系がよく絡むレース。道悪ならダート適性も加味。
函館2歳ステークス 2024 出走馬適性チェック✔︎
アースミューズ
父:フリオーソ
母:アースヴィグラス
母父:サウスヴィグラス
母アースヴィグラスはJRAダート1200mで2勝で、祖母はマーメイドS3着のアースシンボル。父フリオーソはNAR所属で帝王賞や川崎記念、JDDなどを制したロベルト系種牡馬。母父はダートスプリントの名血サウスヴィグラス。少し浮いた走りをしながらも新馬はダート1000mで快勝。あれをみると血統通りダート向きだとは思うので道悪の方が良いかも。1度競馬を使ってテンションがさらに上がってないかが鍵になりそうで、外枠の方が安心材料か。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ヴーレヴー
父:サトノクラウン
母:アルギュロス
母父:マンハッタンカフェ
祖母シルヴァースカヤなのでシルバーステートやヘンリーバローズの甥で、ヴィクティファルスのいとこ。近親にシックスセンスなどもいます。父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェはダービー馬タスティエーラと同じ配合。走ることにおいてセンスは高そうで、ゲートは一息でも二の脚はいいものを持っています。ハナに拘るタイプではないでしょうし、開催進んで馬場が悪くなるのも気にはならないでしょう。能力上位で。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:B
エメラヴィ
父:オルフェーヴル
母:ショウナンワヒネ
母父:シンボリクリスエス
ウェーブメジャーの半妹にあたる血統。父オルフェーヴルに母父シンボリクリスエスはオーソリティやソーヴァリアントなど良く走っています。母がダート短距離馬で、本馬もそのスピードを受け継いだ模様。まだ良くなる余地は残しているし、2戦目としての上積みは十分でしょう。ワンペース型だとは思うのでスムーズに回ってこれれば弾ける可能性も十分。洋芝道悪も歓迎でしょう。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:A
エンドレスサマー
父:アルアイン
母:コケレール
母父:Zamindar
母コケレールは仏GIサンタラリ賞勝ち馬で、ラヴィエベールやスティルディマーレの半弟にあたる血統。父アルアインはシャフリヤールの全兄で、皐月賞と大阪杯勝ち馬。コスモキュランダの父。母父ザミンダーはザフォニックの全弟で欧州スプリント戦で良績。血統とのイメージ通りな感じで、斬れるというよりはジワジワとスピードに乗っていくタイプのよう。内から抜け出すというよりは外から流れに乗せて味が出るのかなというイメージで、洋芝なら良馬場が理想。将来的にも距離は伸びて良さそうです。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
オイランブチ
父:タワーオブロンドン
母:リーズン
母父:ロードカナロア
アウトウッズやポールスターの姪で、近親にウェルカムニュースやグランデストラーダなど。4代母はハッピートレイルズという名牝系。父タワーオブロンドンはレーヴンズパスの後継でスプリンターズS勝ち馬。母父は日本と香港で大活躍のスプリンター、ロードカナロアという構成。字面通りの洋芝向きのスプリンターで、先週の新馬戦は3番手追走から直線抜け出しを測った結果失速。行き脚は付くので先行し自分の形に持ち込んでどこまでやれるかでしょう。相手関係は置いておいても、函館1200mはOK。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:D
オカメノコイ
父:パイロ
母:クレオール
母父:チチカステナンゴ
母クレオールはJRA2勝馬で、近親にはヒカルカザブエのいる血統。父パイロはエーピーインディ系のダート種牡馬。母父チチカステナンゴはパリ大賞典を制したカロのラインの種牡馬。先週のダート1000mで勝ち上がりこの舞台へ挑戦ですが、血統通りの脚抜きのいいダートでスピード勝負が合うタイプだとは思います。芝なら道悪でといったところでしょうし、距離も1200mに伸びるのはプラスにはならないかも。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
オンザブルースカイ
父:ミスターメロディ
母:フロリール
母父:クロフネ
ヒラボクビクトリーやグラミスキャッスルの甥で、ピースワンパラデイのいとこ。近親にはグローバルピースがいるので、ホエールキャプチャやパクスアメリカーナも同牝系にあたります。父ミスターメロディは大種牡馬スキャットダディの後継で、高松宮記念を制したスプリンター。母父クロフネは芝ダートで活躍した名馬。1度使った影響もあってかなり行きっぷりが良くなりましたが、新馬同様ゴール前で差される競馬が続いています。少し硬い走りなので、距離的にも制限はあるでしょうし、道悪の方が良さは出そう。重賞でペースが上がれば追い風にも。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
カルプスペルシュ
父:シュヴァルグラン
母:パロネラ
母父:ロードカナロア
祖母がモシーンなので、プリモシーンやダノンエアズロックの姪にあたる血統。父シュヴァルグランはハーツクライの後継種牡馬でジャパンCを制した名馬。母父ロードカナロアと牝系でスピードを補填したようなイメージなので、快速スプリンターというタイプではなくもう少し距離があっても良さそう。時計が掛かるのは歓迎だし、競馬は上手いので好位差しに回れれば勝ち負けがあってもいい存在でしょう。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
グランカメリア
父:イスラボニータ
母:ツバキエンジェル
母父:フォーティナイナーズサン
クラウンアイリスの甥で近親にタイセイグルーヴィのいる血統。父イスラボニータはフジキセキの後継で皐月賞勝ち馬。ヤマニンサルバムやコスタボニータを輩出。母父フォーティナイナーズサンにその奥がクロフネと米国色が強く、仕上がりは早いイメージ。新馬は負けはしましたが、番手に付けれる脚力もあります。伸び代はある身体付きに父譲りのストライドで揉まれなければ良さは出そうで、相手関係次第でやれる可能性はあると思います。使った上積みで上位を。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
サトノカルナバル
父:キタサンブラック
母:リアリサトリス
母父:Numerous
リアリストの半弟でジャスティンスカイの全弟。牝系を遡るとバラ一族と同じリヴィエールドリーがいます。キタサンブラック産駒の牡馬で脚先の軽いフットワーク。一瞬の脚が武器だとは思うので小回りコース自体は悪くないと思いますが、函館洋芝最終週の馬場は真価が問われそう。距離もそこまで融通は利かなさそうなのでスプリント戦も悪くは無いでしょう。良馬場で。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ジュードタキライト
父:ウインブライト
母:クイックメール
母父:タイキシャトル
母クイックメールはJRA3勝。キーンランドCを制したタニノマティーニの甥。父は新種牡馬ウインブライトで、母父は世界を制した名マイラー、タイキシャトル。恐らく良馬場スピード決着の方がいいスプリンターだと思いますが、3戦目で初勝利を挙げたように使いつつ良化。今回が4戦目で上積みがあるかどうかですが、綺麗な馬場でやれるなら楽しみはありそう。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:C
チギリ
父:レッドファルクス
母:ナチュラルダンス
母父:フジキセキ
マルカシャルマンの半妹で、ミュゼエイリアンの姪。曾祖母エリンバードは伊1000ギニー勝ち馬で、近親にはオークス馬エリンコートのいる血統。父レッドファルクスはスプリンターズSを連覇したスプリンター。函館1200mは実績通り問題はないでしょう。良馬場でスピードを活かす競馬の方が上位には来そうなので、好天を望みたい。
血統:B 距離:A コース :A ローテ:B
デコピン
父:タワーオブロンドン
母:セレナータ
母父:ストーミングホーム
いとこにバースクライ、近親にイギリスの名馬アダイヤーのいる血統。父タワーオブロンドンはレーヴンズパスの後継種牡馬のスプリンターズS覇者。母系もストーミングホーム、シングスピール、カーリアンと欧州の名血がズラりと並び、その字面通りの重厚なスプリンターになるイメージの馬体をしています。タフな馬場に強いでしょうから函館最終週は歓迎。時計が掛かってタフな競馬になれば出番はあるかもしれません。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:C
ニシノラヴァンダ
父:サトノアラジン
母:プルージャ
母父:Sidney’s Candy
エルゲルージの半妹にあたる血統。父サトノアラジンはディープ×ストームキャットのニックスで安田記念ウイナー。母父シドニーズキャンディはサンタアニタダービー勝ち馬でマイルを中心に活躍。1歩目から速いスタートセンスは武器だし、洋芝も歓迎の踋元。揉まれ弱さはあるだろうから単騎で行けた方が粘り込みの可能性は上がりそう。好条件だし重賞制覇も十分。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
ヒデノブルースカイ
父:ナダル
母:ブロンジェダーム
母父:ディープインパクト
セラフィナイトやアルトゥームの半弟で、祖母はスリープレスナイト。4代母は名牝系ケーティーズ。父ナダルはアーカンソーダービー勝ち馬で4戦無敗で引退したロベルト系種牡馬。母父ディープや牝系からもスピード色が強い体型に。距離は1200mでも問題は無いでしょうが、多少タフな馬場の方がこの馬にとってはプラスになるかもしれません。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
モズナナスター
父:モズアスコット
母:グランプリエンゼル
母父:アグネスデジタル
母は函館SSなど5勝を挙げたスプリンターのグランプリエンゼル。モズレジーナやモズピンポンの半妹で、父は新種牡馬モズアスコットで、現役時代は芝ダートのマイルGIを制した二刀流。母父も同じく二刀流で活躍したアグネスデジタル。イメージ的には洋芝よりも本場開催の大箱に向きそうなスピード馬ですし、ここも良馬場で前進を見込みたい。距離は1200mでOK。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
ヤンキーバローズ
父:エピファネイア
母:キャンディバローズ
母父:ディープインパクト
母キャンディバローズはファンタジーS勝ち馬で、クインズエルサの半弟で、ファインチョイスの甥。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレスやエピファニーと同じ。血統的にも走法、見た目的にも洋芝ドンと来い。あとは相手関係次第で上位争い。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ラインパシオン
父:シルバーステート
母:イナズマアマリリス
母父:スエヒロコマンダー
母イナズマアマリリスはファンタジーS勝ち馬で、カモンスプリングやミルトハンターの半妹にあたる血統。父シルバーステートはディープの後継種牡馬で、セイウンハーデスやリカンカブール、バトルボーンなどを輩出。母父スエヒロコマンダーはダンシングブレーヴの系譜で中距離重賞2勝馬。福島ダート1150mで勝ち上がりましたが、現状は芝はOK。ただ、距離的にはもう少しあってもいいイメージはありますし、時計が掛かるのがベターだと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
リリーフィールド
父:モズアスコット
母:ハイリリー
母父:アグネスタキオン
母のハイリリーはJRA3勝。ハイハローの半妹で、メドウヒルズの姪。父モズアスコットはフランケルの後継種牡馬で現役時代は芝ダートのマイルGIを制した二刀流。本質は新馬を制したようにダート短距離でしょう。距離はそこまで長くは持たないと思いますが、1200mは大丈夫。時計が要する馬場なら一発を秘めている存在でしょう。好勝負期待。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
函館2歳ステークス 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎エメラヴィ
✔︎カルプスペルシュ
✔︎チギリ
✔︎ヤンキーバローズ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
函館2歳ステークス 2024 ◎本命馬
ブログランキングに登録しています!よろしければポチポチお願いします!