2023年5月6日(土) 京都競馬場 芝2200m 京都新聞杯 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は京都新聞杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
京都新聞杯 2023 血統適性評価基準
ダービーへの最終便と言われる重賞。京都外2200mで行われます。
スピードよりもスタミナ持久力が問われやすいレースになる傾向もあり、ヌレイエフやトニービンの欧州志向が血統的には良さそうです。その点を踏まえた評価をしていきたいと思います。
京都新聞杯 2023 出走馬適性チェック✔︎
アスクドゥポルテ
父:ハービンジャー
母:ジャジャウマガール
母父:ハーツクライ
母のジャジャウマガールはJRA1勝。ファンタジストやボンボヤージのイトコにあたる血統。父のハービンジャーはキングジョージなどを制したデインヒルの系譜の種牡馬で、ブラストワンピースやノームコア、ペルシアンナイトなどの父。母父ハーツクライでトニービンを持ち、デインヒルのクロスで持続力に長けた血統構成で、斬れるというよりも長くいい脚を使うという点では京都の下りは合いそうです。タイプ的には内回りでのバテ合いに強いタイプだと思いますからある程度流れる展開の利は必要そう。距離延長は良いですし道悪になればチャンスでは。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
オメガリッチマン
父:イスラボニータ
母:エルカラファテ
母父:ディープインパクト
祖母はアルゼンチン牝馬チャンピオンのオジャグワで、サトノシャークの甥にあたる血統。父のイスラボニータは皐月賞を制したフジキセキの後継。母系がディープにストームキャット、ゴーンウエストと米国色が強く、末脚は切れ味もあります。前走の毎日杯は直線半ばで進路が無くなり不完全燃焼。見限れないし、距離は伸びても問題ないと思いますから末脚信じた騎乗が出来れば。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
サトノグランツ
父:サトノダイヤモンド
母:チェリーコレクト
母父:Oratorio
母は伊オークスや伊1000ギニー勝ち馬。ダノングレースやワーケアの半弟で、ヨークシャーオークスなどを勝ったシーオブクラスの甥で、ノーブルスコアのイトコにあたります。父のサトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念勝ち馬。母父オラトリオはデインヒルのラインでエクリプスSや愛チャンピオンSを勝っています。重厚感がありながらも母系のニジンスキークロスも効いて大箱でもジリジリ伸びます。スピード勝負よりも持久力勝負に向くタイプなのでスローの展開にならなければ上位可能でしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:B
ダノントルネード
父:ハーツクライ
母:シーウィルレイン
母父:Manhattan Rain
母は豪2歳女王のシーウィルレインで、父のハーツクライはトニービン内包のサンデー系大種牡馬。母父のマンハッタンレインはフェアリーキングの系譜。父ハーツクライにスピード力の母との配合でバランス的には取れていて、如何にも大箱でこそというタイプに感じます。後方から構えるスタイルだし距離延長は問題ないと思います。前走はフリームファクシと一騎打ちで敗れましたが力の要する馬場より軽いの方が合うと思うので良馬場でやりたい。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
ディープマインド
父:マインドユアビスケッツ
母:ディープデザイア
母父:アグネスタキオン
母のディープデザイアはJRA1勝で、ダイアモンドヘッドの甥にあたります。父のマインドユアビスケッツは米国ダートスプリンターで、デルマソトガケやホウオウビスケッツなどの父。母系にダンジグを持ち、パワーに寄った血統で、重馬場の2400mで勝ち上がり。機動力もあるから内々立ち回るのが勝利への近道でしょうか。距離短縮は問題ないですが、時計が掛かった方が良さが出そうです。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
トーホウレーゲン
父:フリオーソ
母:トーホウアスティ
母父:フレンチデピュティ
トーホウジャッカル、トーホウアマポーラの甥で、父のフリオーソは南関で大活躍した名馬。母父がフレンチデピュティだから基本的にはダート向きの血統構成で、今回が芝への初出走。スピードよりもバテずのタイプですから展開面の助けは必要でしょう。芝なら道悪になった方がチャンスはあると思います。距離延長に関しては大きく問題ないですが京都向きかと言われると…
血統:C 距離:B コース:D ローテ:C
ドットクルー
父:ディーマジェスティ
母:スターオブロゼッタ
母父:ロードカナロア
祖母はJRA3勝。ファミリーからは目立った活躍馬は出ていませんが、母系はロードカナロア×ワイルドラッシュ×サンデーとスピード血統で良血。父のディーマジェスティは皐月賞勝ち馬でロベルト内包のディープ産駒。アルメリア賞勝ち馬で外回りコース向きで外から一気に差し切る競馬を披露。毎日杯でもしっかりと脚を伸ばして抜け出したところを差され3着に。京都も合うタイプですが距離は少し長い印象も。如何にロスなく運んで追い出しを待てるかが鍵になりそうです。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:D
ファームツエンティ
父:キズナ
母:ダノンエレガント
母父:ブライアンズタイム
母のダノンエレガントはJRA3勝で、祖母のドリームカムカムはJRAで8勝と活躍。ヒラボクインパクトやエレナアヴァンティの甥にあたる血統で、父のキズナはディープ産駒のダービー馬でこのレースも制しています。母父ブライアンズタイムはロベルト系。なかなか勝ち切れない歯痒い競馬が続きましたが距離が伸びて良さが出ました。スパッと斬れるタイプではないので消耗戦になって押し上げる展開に左右されるタイプだと思いますからある程度速い流れになって欲しいところでしょう。牝系がスピードを持ちますし京都の下りがいい方に出れば。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
マイネルラウレア
父:ゴールドシップ
母:マイネボヌール
母父:ロージズインメイ
母のマイネボヌールはJRA4勝。マイネルウィルトスの半弟で、祖母は北九州記念勝ち馬のコスモフォーチュンという血統。父ゴールドシップはステイゴールド産駒のスタミナ豊かな種牡馬で、母父ロージズインメイだからユーバーレーベンと同じ配合。母系のマイネルラヴのスピードもあり中距離志向が強く、この血統のわりにはかなり切れる脚を持ちます。皐月賞は道悪を後方から内を走り大敗。やはり良馬場で斬れるタイプなだけに綺麗な馬場でやりたい。平坦京都で豪快に決めたい。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
マキシ
父:エピファネイア
母:ラキシス
母父:ディープインパクト
母のラキシスはエリザベス女王杯勝ち馬。祖母のマジックストームはモンマスオークス(ダ9F)勝ち馬で、サトノアラジンやフローレスマジックの甥にあたります。エピファネイア×ディープインパクトはアリストテレスやオーソクレースと同じ。母もこのコースでGI勝ちで血統的には合う構成でしょう。フリージア賞は向正面から長く脚を使ったものの勝ち馬に離され後方に差され3着。軽い芝よりは現状時計の要する芝の方が合いそうで、前が止まる展開が欲しい。
血統:A 距離:B コース:C ローテ:C
マコトヴェリーキー
父:オルフェーヴル
母:マコトブリジャール
母父:ストーミングホーム
母のマコトブリジャールは福島牝馬S、クイーンS勝ち馬。マコトガラハッドの甥で、父のオルフェーヴはステイゴールド系のスタミナ寄り種牡馬。母父ストーミングホームは欧米芝中距離GIを3勝と活躍。ティーハーフの父で、ブルベアイリーデの母父。持久力向きで母系のロベルトも入り阪神内回りの未勝利戦で勝ち上がり。競馬は上手いので京都外回りもこなしてくれると思います。直線抜け出してフワッとした面もあるので前に目標があった方がいいかもしれません。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
リビアングラス
父:キズナ
母:ディルガ
母父:Curlin
近親にシャックルフォードやレディジョアンのいる血統で、母のディルガは忘れな草賞勝ち馬。父のキズナはディープ産駒のダービー馬でこのレースも勝っています。母父カーリンはドバイWCやBCクラシックなどを勝ったダートの世界的名馬。パワーに寄った血統で稍重の芝で2連勝。軽い馬場の京都はイマイチな印象もありますが先行力は間違いなく武器になるので馬場が渋ってくれれば面白い存在ではないでしょうか。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
京都新聞杯 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎アスクドゥポルテ
✔︎ダノントルネード
✔︎マイネルラウレア
✔︎サトノグランツ
✔︎マコトヴェリーキー
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
5月7日(日)東京11R NHKマイルC
5月7日(日)新潟11R 新潟大賞典
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