2023年7月9日　七夕賞　出走馬適性チェック✔︎

2023年7月9日（日）　福島競馬場　芝2000m 七夕賞　出走馬全頭の適性診断記事になります。

この記事は七夕賞への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階（A・B・C・D・E）で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。

適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。

血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。

七夕賞 2023 血統適性評価基準

福島芝2000m行われるハンデ重賞。

梅雨時でもありますから良馬場と重馬場で血統の傾向は変わってきます。昨年はルーラーシップ×ディープインパクトが1着3着。良馬場ならディープの血が強いが、渋ればミルリーフなど欧州重厚の血統が好走。その点を踏まえた評価をしていこうと思います。

七夕賞 2023 出走馬適性チェック✔︎

エヒト

　父：ルーラーシップ
　母：ヒーラ
母父：ディープインパクト

母のヒーラはJRA3勝。ドリームビリーバーの半兄で、ニューフロンティアやインナーアリュールの甥にあたります。ルーラーシップ×ディープインパクトはキセキやドルチェモアなどと同じ。母系の奥のデインヒル、サドラーからも斬れるというよりはコーナーからジワりと上がっていく小回り向きでしょう。昨年の覇者で今年もある程度速い決着になるのであれば連覇も十分。自ら動ける位置で競馬が理想でしょう。

血統：A 距離：B コース：A ローテ：C

カレンルシェルブル

　父：ハービンジャー
　母：カレンケカリーナ
母父：ハーツクライ

母はJRAで5勝。アカンサスの甥にあたる血統。父のハービンジャーはダンジグ系らしくパワーが強い血統で、産駒は小回りの持続力型が多いです。母系はハーツクライ×アンブライドルドソングの持続力血統。リファールの5×5×4のクロスととてもバランスがいい血統構成。福島民報杯で勝ったように小回りコースも問題なくこなします。割と斬れるタイプだし前半ゆったりした流れの方が良さは出そうです。乾いた綺麗な馬場でやるのが理想かなと思います。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：B

ガロアクリーク

　父：キンシャサノキセキ
　母：ゴールドレリック
母父：Kingmanbo

近親に世界的名牝マイラーのゴルディコヴァや、ヴェルメイユ賞勝ち馬のガリコヴァの居る血統で、父のキンシャサノキセキは高松宮記念連覇の名スプリンター。母系の重厚感からもマイル〜2000mがベストの構成でしょう。前走は約1年ぶりの復帰戦で、先行して最後失速。2000mはギリギリの印象ですし、前有利になる展開の助けは必要になるのかなと思います。福島は初ですが、問題なくこなせるでしょう。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：D

ククナ

　父：キングカメハメハ
　母：クルミナル
母父：ディープインパクト

母のクルミナルは桜花賞2着で、祖母のクルソラは亜GI2勝馬。ピオネロの姪で、アライバルの半姉にあたります。キングカメハメハ×ディープインパクトの王道血統で、舞台は大きく問わずでしょう。斬れ勝負よりも長く脚を使う持続力勝負の方が合うので、待たずに自ら動いていく競馬が良いのかもしれません。距離短縮で2000mになるのはいいと思いますし、自分のリズムを崩さず走れれば上位に来れてもいい1頭ではないでしょうか。時計が掛かる馬場の方がいいのかなと思います。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

グランオフィシエ

　父：キングカメハメハ
　母：マーブルカテドラル
母父：ダイワメジャー

母のマーブルカテドラルはアルテミスS勝ち馬で、祖母のヘルスウォールはチューリップ賞勝ち馬。アサクサダンディやオースミカテドラルの甥にあたります。父キングカメハメハに母父ダイワメジャーでスピード志向は強いものの、母系の奥がエリシオだから中距離馬に。脚長で斬れる走りをするタイプだから大箱向きのようにも。前走のように距離ももう少しあった方が競馬はしやすそうに感じます。

血統：C 距離：C コース：D ローテ：C

サンレイポケット

　父：ジャングルポケット
　母：アドマイヤパンチ
母父：ワイルドラッシュ

アドマイヤデウスやアドマイヤドバイの甥にあたる血統で、ワンダフルラッシュの半弟。父ジャングルポケットはトニービンの後継でダービーとジャパンCを制した中長距離馬で、豊かなスタミナを遺伝。母父がワイルドラッシュでスピードを補っている構成で、ベストは東京のような大箱のようにも。前走天皇賞･春はジリジリと伸びて8着。年齢的なジリっぽさが出てきてるので一気の距離短縮は疑問も、実績的にはGIでもやれていた好走歴もあるので侮れない1頭ではあります。

血統：C 距離：C コース：C ローテ：D

シフルマン

　父：ハービンジャー
　母：ラブリネスオブパリ
母父：サンデーサイレンス

祖母ファビラスラフインは秋華賞馬で、ギュスターヴクライの甥で、ブレイズアトレイルのイトコ。ハービンジャー×サンデーサイレンスはペルシアンナイトやドレッドノータスなどよく走る配合。昨年の小倉記念14着以来のレースになります。スローで前に付けれればしぶといタイプですから多頭数よりは少頭数向きでしょう。小回りは問題なく走れますから展開次第というイメージです。まずは無事に。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：C

ショウナンマグマ

　父：ザファクター
　母：レッドメアラス
母父：ステイゴールド

祖母のセイランクイーンは3勝馬で、母系はステイゴールド×メジロマックイーンのニックス。父はダートとオールウェザーの7FGI勝ち馬のザファクター。スピード×スタミナで中距離志向が強くて、母母母父がマグニテュードのスピードも活きて前で渋とさを活かす競馬が合います。昨年のラジオNIKKEI賞で2着と小回り向き。1800mがベターな気はしますが、2000mも許容範囲。道悪になるよりは良馬場の方が良さが活きるタイプなので天気には左右されるか。遅くならないペースでレースが出来れば面白い存在かと思います。

血統：B 距離：B コース：A ローテ：B

セイウンハーデス

　父：シルバーテースト
　母：ハイノリッジ
母父：マンハッタンカフェ

ペイシャノリッジの半弟で、ヒルノマドリードやセイウンプラチナの甥。父のシルバーステートはロベルト内包のディープ産駒でウォーターナビレラやロンなどの父。母父マンハッタンカフェはスタミナ志向の強い種牡馬で、母系の欧州色に父のスピードで中距離に向きます。2000mまでなら安定して走れていますし、今回も適性内。ニジンスキーのクロスで大箱向きに感じますが、機動力も持っていますし福島もこなせる範囲だと思うのでここでも当然有力視でしょう。

血統：C 距離：A コース：B ローテ：B

テーオーソラネル

　父：シルバーステート
　母：アドマイヤチャーム
母父：キングヘイロー

キタサンヴィクターの半弟で、アドマイヤフライトの甥。曾祖母はオトメゴコロだから近親にはキタサンブラックがいる血統になります。シルバーステート×キングヘイローはウォーターナビレラと同じで、母系にトニービンを持つので機動力を持つ中距離馬として確立。福島もこなせると思いますが、直線急坂に強いタイプのようにも。距離は合いますし、馬群に入っても競馬は出来るので上手く捌ければ面白い存在に。

血統：B 距離：A コース：C ローテ：C

トーラスジェミニ

　父：キングヘイロー
　母：エリモエトワール
母父；マンハッタンカフェ

ジョイスの叔父で、ジャンプ重賞勝ち馬エリモマキシムやダイオライト記念2着のトウシンイーグルのイトコにあたる血統。父のキングズベストはキングマンボ系で、英2000ギニー勝ち馬。エイシンフラッシュやワークフォースの父として知られます。母父マンハッタンカフェなので掛け合わせはミスニューヨークと同じ。道悪巧者で時計が掛かるタフな馬場になればという感じでしょうか。一昨年の勝ち馬ですが、ここ最近の走りを見ても…。というイメージですが、舞台設定は悪くないので一雨降ってどこまでやれるかだと思います。

血統：C 距離：B コース：B ローテ：C

バトルボーン

　父：シルバーステート
　母：コンカラン
母父：ジャングルポケット

母のコンカランはJRA3勝。祖母は亜GIポトランカス大賞典(亜1000ギニー)勝ち馬のクバター。リュクスポケットの半弟にあたります。父シルバーステートはロベルト内包ディープ産駒で、ウォーターナビレラやセイウンハーデスなどの父。母父ジャングルポケットだからスタミナも持ち、ロベルト也の機動力も持ち合わせた小回り持続力向きの配合でしょう。血統通り斬れるタイプではないですが、前目につけて力強いフットワークで押し切るスタイルで4連勝。負けたのは新馬でのダノンベルーガにのみで、着実に力を付けてきた印象。福島でも同じような競馬が出来れば十分通用出来る器だと思います。

血統：B 距離：A コース：B ローテ：C

ヒンドゥタイムズ

　父：ハービンジャー
　母：マハーバーラタ
母父：ディープインパクト

母のマハーバーラタは1勝馬で、リアンクールの半兄。デイトユアドリームの甥なのでタイセイドレフォンがイトコにいる血統。父のハービンジャーはデインヒル経由のダンジグ系で、小倉の様なスピードで押し切るタフな流れは合う種牡馬。母父がディープインパクトなのでケイティクレバーやプレサージュリフトと同じ配合。斬れるタイプというよりは長く脚を使うタイプで、小回りには向くと思います。脚質的にもかなり展開に左右されるところもあるので時計が掛かって欲しいところ。道悪は歓迎。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

フェーングロッテン

　父：ブラックタイド
　母：ピクシーホロウ
母父：キングヘイロー

母はJRA3勝。スプリンターズS勝ち馬のピクシーナイトの半弟で、近親にクィーンズバーンやダノンカモンがいる血統。父のブラックタイドはディープインパクトの全兄弟で、キタサンブラックの父。母父キングヘイローは優秀で、イクイノックスやディープボンド、ウォーターナビレラなどの母父。兄よりも馬力型の父だから中距離志向は強いも、母系のスピードがあるから1800mがベストと見ます。福島はラジオNIKKEI賞で勝ち鞍あり。コースは向くので、ここもマイペースで運べれば粘り込めるはず。

血統：C 距離：B コース：A ローテ：B

ホウオウエミーズ

　父：ロードカナロア
　母：エミーズスマイル
母父：アグネスタキオン

母のエミーズスマイルはJRA2勝。クラウンプライドの叔母にあたる血統で、姉のエミーズパラダイスはエンプレス杯で2着というダート一族。父がロードカナロアのスピードとパワー、母系のトニービンやホワイトマズルで距離を伸ばすことに成功。前走マーメイドSは速い流れで前が崩れて後方から差し込んだ3着。上がりが掛かればここでも十分通用してもおかしくないですが、雨が降ったら尚良さそうです。道悪は得意。

血統：B 距離：B コース：B ローテ：B

レッドランメルト

　父：ディープインパクト
　母：クイーンズアドヴァイス
母父：Orpen

母は亜芝5FGIII勝ち馬のクイーンズアドヴァイス。ディープインパクト×オーペン×サザンヘイローはサトノダイヤモンドと同じ配合で、母がスプリンターの分中距離くらいがちょうどいい構成だと思います。中山金杯は外を回って見せ場たっぷりの6着。あの時のような競馬が理想ではあると思いますが、1800mの方が最後まで走り切れるかもしれません。道悪は良くないので良馬場でやれれば。

血統：B 距離：C コース：B ローテ：B