2023年12月28日(木) 中山競馬場 芝2000m ホープフルステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はホープフルステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
ホープフルステークス 2023 血統適性評価基準
JRA最後のG1レースは中山競馬場の芝2000mで行われる2歳戦です。
タフな馬場になりやすい時期でロベルトとダンジグのパワーが優勢。仕上がり面も考慮したいところ。
ホープフルステークス 2023 出走馬適性チェック✔︎
アドミラルシップ
父:ゴールドシップ
母:ヴィーヴァブーケ
母父:キングカメハメハ
ライラックの半弟で、ブラックホールの全弟にあたる血統。牝祖を遡るとスカーレット一族に繋がります。父がゴールドシップに母系がフジキセキやノーザンテーストが入るので、中山向きの血統でしょう。走り自体も内回りに向く走りだと思いますし、タフな条件は合いそう。キャリアの浅さはありますが舞台設定は悪くないですし、相手関係次第で上位もあるのかなと思います。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
アンモシエラ
父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母父:ゴールドアリュール
サンデュエルの半妹で、母はダート1150mで1勝。曾祖母フェアリードールですから近親にはトゥザヴィクトリーなどがいる名牝系。父のブリックスアンドモルタルはストームバードのクロスが光る種牡馬で、現役時代は米BCターフやアーリントンミリオンなどGIを勝ちまくっています。母父ゴールドアリュールにその奥がタニノギムレットと中距離志向は強く、ダート1800mで連勝中。たしかに見た目からもパワーはありますから中山は悪くないと思います。初芝での切れ負けは懸念も、時計が掛かってどこまでやれるかでしょう。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:D
インザモーメント
父:キズナ
母:ディルガ
母父:Curlin
リビアングラスの全弟にあたり、近親にシャックルフォードやレディジョアンのいる血統。母のディルガは忘れな草賞勝ち馬。父のキズナはディープ産駒のダービー馬で牡駒はパワー型になりやすい種牡馬。母父カーリンはドバイWCやBCクラシックなどを勝ったダートの世界的名馬。血統らしく斬れるというよりは持続力があるタイプで、広いコースが向くタイプでしょう。スローのヨーイドンは厳しいと思いますが、ある程度流れやすい中山2000mのペース自体は悪くないかなと思います。器用なタイプでは無いと思うのでその点は懸念材料か。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
ウインマクシマム
父:キタサンブラック
母:コスモアクセス
母父:ロージズインメイ
母のコスモアクセスはJRA4勝(芝1200m)。ウインピクシスの半弟にあたる血統で、父のキタサンブラックの長距離志向と牝系の短距離志向のブレンドでバランスの取れた配合に。ストライドの大きさからは広いコースが向くと思いますが、前走未勝利戦は逃げて危なげない勝利。素質は高いですし、マイペースに運べれば十分通用すると思います。距離もこのくらいが丁度よさそうですし、楽しみな1頭です。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
ヴェロキラプトル
父:スワーヴリチャード
母:ルーヴインペリアル
母父:Giant’s Causeway
インペリアルラインの半弟で、祖母ルーヴトリーはヴァントー賞勝ち馬。叔父に仏グランクリテリウム勝ち馬のルーソリテールやイスパーン賞を制したルーソヴァージュなどがいます。父のスワーヴリチャードは初年度産駒から好調で、コラソンビートやアーバンシックなどの父。母父ジャイアンツコーズウェイはストームキャットの後継にあたります。野路菊S勝ち馬で、跳びも大きく長い直線の方が向くと思います。能力は非凡なものがありますし、通用するとは思いますが、ここは揉まれない位置で立ち回りたい。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ゴンバデカーブース
父:ブリックスアンドモルタル
母:アッフィラート
母父:ディープインパクト
母のアッフィラートはJRA4勝馬で、祖母のレディオブヴェニスは米GIIのキャッシュコールマイル招待S勝ちなど。アクションスターの甥にあたります。父のブリックスアンドモルタルはストームバードのクロス持ちの種牡馬で、米BCターフやアーリントンミリオンなどGIを勝ちまくった名馬。サウジアラビアRCは直線だけでボンドガールやシュトラウスを置き去りにした勝利は圧巻でした。大箱マイルベストのような気もしますが、現段階では折り合いは問題なさそうですし、立ち回りひとつで中山2000mもこなせるとは思います。終いに賭ける競馬をするか、前で受けて立ち回るか。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:B
サンライズアース
父:レイデオロ
母:シャンドランジュ
母父:マンハッタンカフェ
セラフィックコールの半弟にあたり、祖母のハルーワソングはハルーワスウィートを輩出。いとこにヴィルシーナやシュヴァルグラン、ヴィブロスがいる血統です。レイデオロ×マンハッタンカフェは上にも書いたカフェグランデと同じ配合。走りは幼さがありながらスケールを感じます。広いコースの方が安定はしそうですが、中山のタフなコース自体は悪くないのかなとも思います。多頭数でどのような競馬になるかは未知ですが、上位に来れても驚かない1頭です。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
サンライズジパング
父:キズナ
母:サイマー
母父:Zoffany
グランシエロの半弟で、祖母のセリシアは仏GIIIのプシュケ賞(10F)勝ち馬。叔父にコントリビューターのいる血統です。父はキズナで、母父がデインヒルのラインのゾファニー。この手の血統構成だと距離が伸びて良さが出るタイプだと思います。距離延長は歓迎で、内回りコースよりは大箱に向くとは思いますが、芝は問題ないでしょう。先行出来れば粘り込みの可能性は十分。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
ショウナンラプンタ
父:キズナ
母:フリアアステカ
母父:Zensational
母は亜GIのセレクシオンデポトランカス大賞(ダート10F)勝ち馬のフリアアステカ。キズナ産駒の牡馬らしく520kg程の馬体です。母父のゼンセーショナルはアンブライドルドソングの後継のスピード馬。全体的に見るとディープ×アンブライドルドソング×ストームキャットのニックスで、その奥がニジンスキーの影響もあって脚長に映るので大箱に向く構成でしょう。競馬はまだまだ荒削りですが、末脚はいいものがあります。距離は2000mの方がいいと思いますが、中山なら新馬の時のような立ち回りが理想かも。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
シリウスコルト
父:マクフィ
母:オールドフレーム
母父:ゼンノロブロイ
サイモンコーラルの半弟で、曾祖母レディジョアンは米GIダ10FアラバマS勝ち馬。父のマクフィはドバウィの後継で、英2000ギニーや仏ジャック・ル・マロワ賞を制した欧州マイラー。オールアットワンスの父。母父ゼンノロブロイは秋古馬3冠馬。母系の奥にティズナウやアンブライドルドを持ちスピード適性に寄った配合に感じます。見た目からもパワーを感じますし、中山2000mの芙蓉Sを制しているのはアドバンテージになりそう。相手関係次第では上位も十分。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:A
シンエンペラー
父:Siyouni
母:Starlet’s Sister
母父:Galileo
米BCフィリー&メアターフなどGI7勝を挙げたシスターチャーリーの半弟で凱旋門賞や仏ダービーなどを制した名馬ソットサスの全弟。父のシユーニはピヴォタルの後継の欧州マイラー。母父もガリレオと重厚な構成ですが、母系にミスワキの4×4を持ちスピード面も補填されたバランスの良い構成。新馬戦は若さ溢れる走りでしたが完勝し、続く京都2歳Sでも後方から馬群の中から伸びてきた勝利と競馬に対するセンスは抜群。中山に変わることは悪くないですし、距離もこなしていますからここでも主役になれる存在でしょう。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
センチュリボンド
父:キズナ
母:マニクール
母父:ヘニーヒューズ
母のマニクールはJRAダート1200mで2勝。祖母のフェミニンガールは1200m~1600mで4勝を挙げています。キズナ×ヘニーヒューズのストームキャットのクロスが入る構成で、父と母共にパワー型で内回りで持続力を活かす競馬が合うタイプでしょう。黄菊賞先行し勝利。中山も問題ないですし、時計が掛かる競馬になればチャンスは十分あるかと思います。
血統:C 距離:A コース:A ローテ:B
タリフライン
父:サトノダイヤモンド
母:タリサ
母父:Pour Moi
叔母に仏GIサンタラリ賞を制したフェデリテがいて、近親にはダイワカーリアン。ダイヤモンドSを制したグロンディオーズや、めぐろきねん勝ち馬のムスカテールもこの一族です。父のサトノダイヤモンドはディープインパクトの後継で、菊花賞と有馬記念勝ち馬。母父はモンジューの後継で英ダービーを制したプールモア。ダイヤモンド産駒のこの時期らしい緩さはありますが、新馬の勝ちっぷりは大したものだなと言うのが印象。広いコースで距離は伸びて問題ないタイプだと思うので、中山コースは微妙ですが、将来性はありそうで楽しみな1頭です。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ディスペランツァ
父:ルーラーシップ
母:ルパンⅡ
母父:Medaglia d’Oro
ファントムシーフの半弟で、祖母のプロミシングリードは英10FGIプリティポリーS勝ち馬。父がルーラーシップに変わり、兄よりも成長は遅めの雰囲気で、大型馬らしくまだまだ緩さが目立ちます。その中でも阪神2000mの未勝利戦は後方から一捲りで完勝。京都2歳Sも捲り気味に外から脚を使いましたが、ゴール前は止まった印象。道中のポジショニングは課題で不器用な競馬しか出来なさそうですが、中山のような内回りコースは合うので、展開次第で流れ込みは十分。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:C
テンエースワン
父:ワールドエース
母:ダイワオンディーヌ
母父:クロフネ
ケツァルテナンゴの半弟で、母のダイワオンディーヌはJRAダートで4勝。父のワールドエースはワールドプレミアの全兄で、マイラーズC勝ち馬。母父クロフネは芝ダートでGIを制した名馬。ダートで勝ち上がり、もちの木賞3着からの参戦。ダートの方がベターではありますが、力の要する芝ならこなしては来るのかなと思います。なので中山コースは悪くないと思います。距離も問題ないとは思いますが、上位に来るなら展開の助けや一雨あった方がいいでしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:C
ホルトバージ
父:キンシャサノキセキ
母:プレインズウーマン
母父:Zensational
母はマヌエルJギラルデス賞(亜GIIIダ7F)勝ち馬のプレインズウーマン。曾祖母ディスピュートはアジュディケーティングの全妹で、ケンタッキーオークスなど米国ダート9FGIを4勝した名牝です。父のキンシャサノキセキは高松宮記念を連覇したサンデー系スプリンター。母父ゼンセーショナルはオールウェザーで活躍したスプリンターで、アンブライドルドソングの後継。全体的なスピード色が強い血統ですが、1800m中心でレースを選択。現状決め手が足らない感じで、伸びてはいるもののワンパンチ足らないレースが続いています。中山向きではないと思いますが、澱みない流れになりやすい点はいいかもしれません。上がりが掛かるレースでどこまでやれるかでしょう。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:D
ミスタージーティー
父:ドゥラメンテ
母:リッスン
母父:Sadler’s Wells
母のリッスンは英GIフィリーズマイル勝ち馬で、タッチングスピーチやサトノルークスの半弟にあたります。阪神JFを制したアスコリピチェーノが姪にいる血統。父ドゥラメンテはキングカメハメハの後継で、タイトルホルダーやリバティアイランド、スターズオンアース、ドゥレッツァなど活躍馬を多数輩出している種牡馬。母系はサドラーズウェルズにアイリッシュリバーと欧州の重厚な血統で、中距離志向は十分な構成。京都の2000mデビュー勝ち。競馬自体は若い分、奥がありそうに感じます。現状は時計が掛かった方がいいかもしれませんし、この時期の中山は悪くないでしょう。2戦目でどこまで馬に気が入ってくるかが鍵に。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
レガレイラ
父:スワーヴリチャード
母:ロカ
母父:ハービンジャー
曾祖母ウインドインハーヘアはディープインパクトやブラックタイドなどを輩出。ドゥラドーレスの半妹にあたり、ヴァルコスの姪で、ステレンボッシュのいとこにあたる血統。父のスワーヴリチャードはジャパンCと大阪杯を制したハーツクライの後継種牡馬。初年度からコラソンビートが重賞勝ちを収めています。母父ハービンジャーはデインヒルのラインのダンジグ系種牡馬。牝馬でも能力は牡馬にも通用するものは持ってます。広いコースがいいのは確かですが、距離は全く問題ないですし、適性を能力で上回る可能性は十分ある存在だと思います。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
ホープフルステークス 2023 適性チェック✔︎上位馬5頭
✔︎シリウスコルト
✔︎ウインマクシマム
✔︎サンライズアース
✔︎シンエンペラー
✔︎センチュリボンド
以上の5頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
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