2024年3月16日(土) 中京競馬場 芝1400m ファルコンステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はファルコンステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
ファルコンステークス 2024 血統適性評価基準
中京芝1400mで行われる3歳限定の短距離重賞。
近年はダンジグ持ちがかなり強く、今年もダンジグの血を引く馬に注目したいと思います。
ファルコンステークス 2024 出走馬適性チェック✔︎
アンクルクロス
父:タリスマニック
母:ウインクルキラリ
母父:ダンスインザダーク
パシフィカス〜ビワハヤヒデ、ナリタブライアンやキャットクイル〜ファレノプシス、キズナの出るパシフィックプリンセス牝系で、父タリスマニックはサドラーズウェルズ系でもスピード志向の強い産駒を出す種牡馬。ダンジグやヘイローのクロスが入る血統で、小回り向きの短距離馬に。中京1400mは未勝利戦を制した舞台ですし、徐々にスピードも付いてきていますから、相手強化も先行して押し切りは可能。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:C
ヴァルドルチャ
父:スワーヴリチャード
母:ドメニカ
母父:Redattore
母のドメニカはブラジルの重賞を1400〜2000mで3勝。父スワーヴリチャードはハーツクライの後継で、レガレイラがGIを、コラソンビート、スウィープフィートが重賞を制覇し勢いのある種牡馬。母父レダトーレはアメリカやブラジルで活躍した名馬。マイルベターだとは思いますが、気が勝ったタイプですし距離は1400mでも問題ないでしょう。先行力と馬力がありますし、中京も魅力に感じます。あとは相手関係では。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
エイムフォーエース
父:サトノアラジン
母:ラストメッセージ
母父:ジャングルポケット
タイセイエピソードの半弟で、ストロングガルーダやダイワバーバリアンの甥にあたる血統。父のサトノアラジンはストームキャット内包のディープ産駒で、安田記念勝ち馬。母系がジャングルポケットにキングマンボ、オジジアンとパワーやスタミナ色が強くダート向きにも感じますが、ここ2走は芝でも速い上がりを使って差し込んで来てはいます。中京1400mは合いそうですし、前崩れの展開の助けは必要かもしれませんが、流れ次第では一発は秘めている存在でしょう。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
エンヤラヴフェイス
父:エイシンヒカリ
母:タイキアプローズ
母父:Devil’s Bag
浦和記念を制したサミットストーンの半弟で、曾祖母からはウェルシュマフィンが出るので近親にタイキシャトルのいる血統。父エイシンヒカリのスピードもありますし、距離はマイルでもギリギリという印象で、1400mに距離短縮はプラスになるでしょう。新馬戦は中京で勝っていますが、個人的には平坦向きのイメージで、この相手関係でどこまでやれるかでしょう。
血統:B 距離:A コース:D ローテ:B
オーキッドロマンス
父:ロジャーバローズ
母:エキナシア
母父:スニッツェル
ジュニパーベリーの半弟にあたる血統で、父のロジャーバローズはダービー馬。母父スニッツェルはデインヒルのライン。全体でダンジグの4×5×5を持ち、如何にもこのレースに向くスプリンター。距離は現状1400mで問題は無いですし、上手く先行出来れば上位争いは可能でしょう。この距離ならならスローがいいか。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
キャプテンネキ
父:ダイワメジャー
母:キャプテンガール
母父:キャプテンスティーヴ
オジョーノキセキやスイートクラウンの半妹で、曾祖母モガミポイントからはモガミヒメ〜ゼフィランサスやビッグテンビーと繋がるのでディープボンドやローレルゲレイロもこの牝系にあたります。ダイワメジャー産駒の牝馬で、体型的にも1400mはベストでしょう。大型馬ですし、中京はこなせると思いますが、イメージ的には京都向き。速い決着よりかは時計が掛かる決着が理想でしょう。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
クリスアーサー
父:ビッグアーサー
母:オートクリス
母父:シンボリクリスエス
マーティンオートの半弟にあたる血統。父ビッグアーサー産駒らしく胴の詰まった体型で、距離は短いところに合う印象なので、距離延長は懸念。とはいえ中京コースはベストコースだと思います。折り合い面が難しいと思うので、馬場は多少渋った方がいいかもしれません。
血統:C 距離:C コース:A ローテ:D
サトミノキラリ
父:ビッグアーサー
母:パレード
母父:ディープインパクト
祖母のハニーローズはアルゼンチンのスプリントGI勝ち馬で、関東オークスで2着だったサトノジョリーの甥にあたる血統になります。父のビッグアーサーはサクラバクシンオーの後継のスプリンター。母父のディープインパクトのしなやかさもあり、距離は1400mまでは圏内でしょう。中京よりも東京などの軽いコース形態に向くとは思いますが、良馬場で出来るならこの舞台でも通用してもいいでしょう。
血統:B 距離:B コース:C ローテ:B
シュトラウス
父:モーリス
母:ブルーメンブラット
母父:アドマイヤベガ
母はマイルCS勝ち馬ブルーメンブラット。ブルメンダールの全弟で、ヴェルデローゼやブルーメンクローネの半弟。父はモーリスとマイル適性の高い血統で近親にコジーンなど、スピードが強い牝系。気性的にもかなり一生懸命走ってしまうのがネックで、レースへ行っての折り合いが課題に。先頭に立てば抜けるとは思うので、とにかく内よりも外枠が欲しい。積んでるエンジン自体はとてつもないので、噛み合えばあっさりも。距離短縮は歓迎。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
ソンシ
父:Night of Thunder
母:Afdhaad
母父:Nayef
母アフダード。父は英2000ギニー勝ち馬のドバウィの後継種牡馬のナイトオブサンダーという血統。母父のネイエフはナシュワンの半弟でドバイSCや英チャンピオンS、プリンスオブウェールズSなどを勝った欧州の名馬。サドラーズウェルズやグリーンデザートのインブリードが強い欧州血統で、見た目もパワー型スプリンターというイメージです。競馬に行けば上手に走ってくれますし、キャリアを積む事に成長を感じられます。ゆくゆくは1200mが主戦場にはなると思いますが、現状は1400mも問題ないでしょう。中京も気になりません。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
タイキヴァンクール
父:エイシンヒカリ
母:タイキキララ
母父:キングヘイロー
ゲンパチルシファーのいとこにあたり、近親にはタイキエルドラドやタイキトレジャーなど。4代母のロイコンからはハッピートレイルズが出ますからシンコウラブリイやハッピーパス〜コディーノ、チェッキーノ等も同牝系にあたります。エイシンヒカリ産駒で母父キングヘイローだし、スピード色は強めの配合で、マイル以下に適性がありそうで、1400mに戻るのは歓迎でしょう。一瞬の脚はありますが馬群だと良さが出なさそうなので、中京だと良さが活きないかも。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
ダノンマッキンリー
父:モーリス
母:ホームカミングクイーン
母父:Holy Roman Emperor
母のホームカミングクイーンは英1000ギニー勝ち馬。半姉に愛GIのモイグレアスタッドステークス(芝7F)勝ち馬のシェールがいて、叔父に凱旋門賞など欧州GIを勝ちまくった名馬ディラントーマスのいる血統。父がモーリスで、母父ホーリーローマンエンペラーもデインヒルのラインの欧州スプリンターというところからもスプリント適性は高めの配合でしょう。競馬だとパニクってしまうのか呼吸をしないで走ってしまい前走は直線伸びを欠き5着。冷静に走れる気性面の成長が必要で適性面は問題ないと思いますが、その点が課題でしょう。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
ナムラアトム
父:リアルインパクト
母:サンクイーンⅡ
母父:Storm Cat
ナムラクレアの半弟にあたり、曾祖母のクードジェニーはマキャヴェリアンの全妹にあたる血統。近親にはバゴやマキシオスなどがいます。半姉ナムラクレアの父ミッキーアイルから父リアルインパクト産駒に変わり、ストライドがよりしなやかで1400mベストの印象。戦績のせいもありますが、平坦向きなイメージもありますし、中京で求められるパワー面が課題にはなりそうです。軽い馬場でやりたいところ。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ハクサンイーグル
父:ハクサンムーン
母:キャメロンロード
母父:デュランダル
ハクサンハーバーの全弟で、シゲルホサヤクのいとこにあたる血統。父ハクサンムーンは短距離重賞3勝のアドマイヤムーンの後継種牡馬。母父デュランダルはスプリンターズSやマイルCSを連覇した名馬。ゴリゴリのスプリント血統ですが、脚長なフォルムで1400m〜マイルがベストな印象。競馬自体は器用にこなしますし、中京コースも問題はなさそう。軽い芝の方が合うか。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
フェンダー
父:モーリス
母:プリンセスロック
母父:スウィフトカレント
ブトンドールの半弟にあたる血統。父のモーリスはマイルから中距離を舞台に世界で活躍した名馬。母父スウィフトカレントはヴィクトワールピサと同血で、小倉記念勝ちや天皇賞・秋で2着の実績馬。モーリス産駒らしい見た目で、短いステージが主戦場。気難しいところがあって競馬に行くとチグハグ。気持ちの問題だと思いますが、1400mに距離を伸ばして追走が出来るなら面白いか。兎にも角にもポテンシャルを引き出せるかが課題でしょう。中京よりは平坦京都が合いそうではあります。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ミルテンベルク
父:モーリス
母:ペルレンケッテ
母父:ディープインパクト
母のペルレンケッテはJRA4勝(芝1400m)。祖母のプンティラは独オークス馬。父モーリス×母父ディープインパクトはジェラルディーナ、ディヴィーナなどと同じ。性格がかなり前向きなので距離は1200m向きでしょう。1400mだと道悪になって折り合ってが理想か。中京は合うと思いますが、前走のようにそろっとゲートを出して、リズム重視で競馬をしたい。
血統:B 距離:C コース:A ローテ:C
ロジリオン
父:リオンディーズ
母:ビービーバーレル
母父:パイロ
ダブルウェッジの甥で、メイショウレガーロの近親にあたる血統。父リオンディーズに母系がパイロ×シルヴァーホーク×デヴィルズバッグとパワー型の血統構成ですが、ストライドがかなりしなやかで、東京1400mがベストな印象。中京コースだと東京よりは多少パフォーマンスは落としそうですし、末脚は堅実でも展開の助けはあった方がいいかも。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ファルコンステークス 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎アンクルクロス
✔︎ソンシ
✔︎オーキッドロマンス
✔︎シュトラウス
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
ファルコンステークス 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
3月16日(土)中山11R フラワーC
3月17日(日)中山11R スプリングS
3月17日(日)阪神11R 阪神大賞典
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