2024年1月21日(日) 中山競馬場 芝2200m アメリカジョッキークラブカップ 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事はアメリカジョッキークラブカップへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
アメリカジョッキークラブカップ 2024 血統適性評価基準
中山最終週の芝2200mで行われる古馬重賞です。外回りを使用します。
毎年サドラーズウェルズやステイゴールド、ロベルトが好走。外回り特有の長く脚が使える馬に向くレースです。
アメリカジョッキークラブカップ 2024 出走馬適性チェック✔︎
アドマイヤハレー
父:モーリス
母:アドマイヤシーマ
母父:ディープインパクト
母のアドマイヤシーマはJRA3勝。イモータルの甥で、コロネーションCや米BCターフを制したシロッコが近親にいます。モーリス×ディープインパクトはジェラルディーナやディヴィーナなどと同じ。母系にアカテナンゴも入り、重厚感のある身体付き。前走の迎春Sは遅い流れを上手く捲って勝利。自ら動けるポジションなら面白い存在になりそうです。距離は長いところは合うと思うので、スローの斬れ勝負にならければここでも十分。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:C
カラテ
父:トゥザグローリー
母:レディーノパンチ
母父:フレンチデピュティ
祖母のレイサッシュはステイゴールドの妹で、サッカーボーイも出るファミリー。トゥザグローリーはキングマンボ系で母父フレンチデピュティなのでパワーが強い血統。父系がヌレイエフを持ち、母系がネヴァーベンドのラインを持つ重厚血統。年々ズブさが出てきて、2000mに距離を伸ばしてここの所は安定。2200mだと少し長いのと、本質大箱向きだとは思うのでその点は懸念。鉄砲は問題ないですし、道悪は歓迎。
血統:B 距離:D コース:C ローテ:B
クロミナンス
父:ロードカナロア
母:イリュミナンス
母父:マンハッタンカフェ
フラガラッハ、フェルメッツァ、エスティタートの甥にあたる血統で、現役2勝馬のラッジオの半兄にあたります。ロードカナロア×マンハッタンカフェはシャザーンと同じで、母系にトニービンを持つ分広いコースに向くタイプに感じます。ノベンバーSは究極の上がり勝負を外から差し切り。中山の実績も若い頃にありますが、東京向きなのは間違いなさそう。距離は1つ課題になりそうですが、スローの上がり勝負になれば上位争いは可能。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:C
サンストックトン
父:ワールドエース
母:シナル
母父:キングカメハメハ
母のシナルはJRA(ダ1700m)で2勝。サンアップルトンの半弟にあたる血統で、父のワールドエースは菊花賞や天皇賞を制したワールドプレミアの全兄にあたる種牡馬。母系はキングカメハメハにトニービンと中距離に向く血統で、昨年の同条件の迎春Sで2着があるように距離はこのくらいがベター。前走のディセンバーSは内を突く騎乗で、前が開かず大敗。割と脚長に映るし外からストライドを伸ばす競馬が出来れば巻き返しは可能でしょう。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
ショウナンバシット
父:シルバーステート
母:ギエム
母父:Medaglia d’Oro
スーパーフェザーの甥にあたる血統で、父はディープ×シルヴァーホークのシルバーステート。母父はメダグリアドーロ。母系全体的に米国スピード志向の強い血統構成ですが、脚長に映る見た目で距離は問題なくこなしてくると思います。速い上がりが使えないので中山のようなコースは歓迎ですが、外回りよりは内回り向き。道悪は得意で時計が掛かってくれば条件は整いそうです。
血統:A 距離:B コース:B ローテ:B
シルブロン
父:トーセンジョーダン
母:グレイシアブルー
母父:サンデーサイレンス
コーフィールドC勝ち馬のメールドグラースの半弟で、ローカルで活躍したグラスボンバーの甥。父のトーセンジョーダンはジャングルポケットの後継種牡馬で天皇賞・秋を制した名馬。ヌレイエフの4×3の光る配合で、野太く末脚が伸びる分東京などの長い直線が1番合う舞台ではあると思います。ステイヤーというイメージではないですし、距離短縮は悪くないでしょう。相手なりには走ってくるタイプだとは思いますし、差し込める展開になれば上位まで可能でしょう。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:B
チャックネイト
父:ハーツクライ
母:ゴジップガール
母父:Dynaformer
母はアメリカンオークス勝ち馬のゴジップガールで、父はトニービン内包のハーツクライ。母父はロベルト系のダイナフォーマーという構成。母系が出ている雰囲気でパワー型な分、瞬発力勝負よりは上がりが掛かる競馬に向くのかなと思います。ここまでのレースを見てもジリジリ長く脚を伸ばしていますし、遅いペースにならなければここでも好走可能でしょう。道悪では勝ってはいますが、良馬場の方がいいのかなと思います。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:C
ホウオウリアリティ
父:モーリス
母:キョウエイトルース
母父:フジキセキ
サウンドトゥルーやルールソヴァール、アナザートゥルースの半弟にあたる血統。父のモーリスは日本と香港でGIを勝ちまくった名馬。母父フジキセキのスピードからも距離は2000m以下が合うかなという印象。前走を見ても一瞬の脚は使えているので、距離ロスなくインを狙う感覚の方がいいかもしれません。タフな馬場の方が力は出せそうですし、重心がそこまで高い走りではないので道悪は熟すと思います。
血統:B 距離:C コース:B ローテ:C
ボッケリーニ
父:キングカメハメハ
母:ポップコーンジャズ
母父:ダンスインザダーク
宝塚記念や天皇賞秋を制したラブリーデイの全弟にあたります。中長距離でコースも大きく問わずGII、GIIIクラスなら崩れる走ってくるタイプ。血統的にも母系がトニービンとロベルトを持つので中山の中距離戦も問題ないでしょう。弱点が少ない反面、勝ち切れないイメージもありますが、8歳でも十分通用するでしょう。道悪も歓迎。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
マイネルウィルトス
父:スクリーンヒーロー
母:マイネボヌール
母父:ロージズインメイ
マイネルラウレアの半兄で、母のマイネボヌールは1400m~マイルで4勝。8歳牡馬のスクリーンヒーロー産駒で如何にも力を要する展開に強いタイプ。ヘイルトゥリーズンの重厚なクロスですし、コーナーでの機動性は問題なく中山は合うでしょう。前走のステイヤーズSは3着でしたがベストディスタンスでは無いと思いますし、2200mは歓迎でしょう。道悪は得意ですし、ここ最近の充実度からも上位争いは十分。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:A
モリアーナ
父:エピファネイア
母:ガルデルスリール
母父:ダイワメジャー
母のガルデルスリールはJRA2勝。ヒストリアノワールやカズポメラニアンの半妹で、ダノンフェニックスの姪。父エピファネイアは菊花賞やジャパンC勝ち馬で、ロベルト系の長距離志向の強い血統。母系がダイワメジャーにチーフズクラウンだからパワー型で、距離的にはマイルよりも中距離向きの血統。一瞬の脚を武器に紫苑Sは勝利していますが、内回りの流れる展開の方がいいとは思いますし、距離も少し長いのをロスなく回って帳消しに出来るかが課題になるのかなと感じます。
血統:B 距離:C コース:C ローテ:C
ラーグルフ
父:モーリス
母:アバンドーネ
母父:ファルブラヴ
スーパーアキラの甥で、4代母まで遡ると皐月賞馬のノーリーズンやシンザン記念を制したグレイトジャーニーが出る牝系。父モーリスは日本と香港でマイル〜中距離GIを勝ちまくった名馬。母父ファルブラヴは中山で行われたジャパンCを制しています。ロベルトのクロスと、サドラーズウェルズ≒フェアリーキング同血クロスを持つ血統ですし、ここの舞台は間違いなくドンピシャな1頭。馬個体的には距離の懸念はありますが、流れ込み警戒は必要な存在になると思います。
血統:A 距離:C コース:A ローテ:B
アメリカジョッキークラブカップ 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎マイネルウィルトス
✔︎ショウナンバシット
✔︎ボッケリーニ
✔︎ラーグルフ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
1月21日(日)京都11R 東海S
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