2024年1月28日(日) 東京競馬場 ダート1400m 根岸ステークス 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は根岸ステークスへの出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
根岸ステークス 2024 血統適性評価基準
フェブラリーSへ続く前哨戦。東京ダート1400mで行われます。
シアトルスルーの系譜が好走傾向にあるレース。後方からの差し込み決着に注意。
根岸ステークス 2024 出走馬適性チェック✔︎
アイオライト
父:ローレルゲレイロ
母:ステアアクトレス
母父:オペラハウス
イトコにエイムアンドピップのいる血統。父のローレルゲレイロは高松宮記念やスプリンターズSを制したキングヘイローの後継種牡馬。母父オペラハウスはサドラーズウェルズの後継でメイショウサムソンやテイエムオペラオーなどの父。ニジンスキーのクロスや父がリファールを持つ血統構成で、軽いダートに適性を持つ印象。距離自体は1400mはちょうどいいと思いますが、東京の直線をどう乗り切るか。
血統:C 距離:A コース:C ローテ:C
アルファマム
父:マジェスティックウォリアー
母:ダイオブサイド
母父:フジキセキ
ダイオプサイドはNARで8勝。祖母のミリオンベルはシリウスS(ダ1400m)2着馬。父のマジェスティックウォリアーはエーピーインディ系種牡馬で、母父のフジキセキとの配合はプロミストウォリアと同じ。母系がフォーティナイナーを持ちますしスプリント色が強い分時計決着には自信。溜めていいタイプで東京1400mはドンと来いな印象ですが、前が崩れる展開の助けは欲しいところ。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:C
アームズレイン
父:コパノリッキー
母:アームズトウショウ
母父:コロナドズクエスト
母のアームズトウショウはJRA2勝で、祖母のマザートウショウは函館3歳SやクイーンCなど重賞を3勝。クリダームのイトコにあたります。父のコパノリッキーはフェブラリーSなどダートGIを勝ちまくった名馬。母父コロナドズクエストはトラヴァースSなど米国ダート中距離以下で活躍。血統的にもダートのパワー型で、葵S以降ダートに矛先を戻して順調にオープン勝ちまで収めています。1400mもギリギリこなせるかなという感じはしますし、前走のりんくうSの勝ち方もインパクト十分。前が流れてくれた方が差し込みやすいか。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:C
エクロジャイト
父:ヘニーヒューズ
母:オージャイト
母父:キングカメハメハ
母のオージャイトはJRA3勝。障害で活躍したサナシオンの甥で、4代母からはマクフィも出る牝系です。父のヘニーヒューズはストームキャット系ダート種牡馬。母父キングカメハメハはパワー型でダート馬に完成。ニジンスキーを母系に持ち大箱向き。更にはネヴァーベンドのクロスも入るので逃げて粘り強いタイプ。マイルあたりがベストの雰囲気はありますが、東京コースは悪くないでしょう。時計が掛かった方がいいとは思います。
血統:C 距離:C コース:A ローテ:C
エンペラーワケア
父:ロードカナロア
母:カラズマッチポイント
母父:Curlin
サンライズラポールの半弟にあたる血統で、米ダ8.5FのGIアルシバイアデスS勝ち馬のダンシングラグズの甥。父ロードカナロアは日本と香港で活躍した名スプリンター。母父カーリンの北米のスピードにストームキャットのクロスが光る構成で、ダート1400mで4勝し、オープン入り。昇級初戦で重賞レースになります。広いコースは歓迎だと思いますが、差しの効くレースで展開に左右される懸念も。スピードの活きる馬場になる方がいいのかなと思います。能力は通用。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:C
オマツリオトコ
父:ヴィットリオドーロ
母:マツリバヤシ
母父:スマートボーイ
母のマツリバヤシはエーデルワイス賞2着。サーストンバーラムの下で、曾祖母サウンドからはハギノリアルキングの出る血統で、アドマイヤモナークもこの牝系にあたります。メダグリアドーロの系譜のヴィットリオドーロが父で、母父スマートボーイからもダートで活躍。1400mはベストですが、予てから左回りよりは右回りと書いてきたので東京コースは疑問。砂を被らないポジションを取れるかも鍵になるので枠も選ぶのかなと思います。
血統:B 距離:A コース:D ローテ:C
ケンシンコウ
父:パイロ
母:マトゥリアルカ
母父:クリプティックラスカル
母のマトゥリアルカはNAR10勝。兄弟や近親は地方で勝ち星を挙げるダートファミリーで、父もパイロとダート向き種牡馬ですから、この馬自身もダート馬に出ていて、エーピーインディ系らしく時計が速くなったり、スピードで押し切るローカル1700mで結果を残してきています。外枠希望で去年の同レース6着ならこの舞台は好条件でしょう。久々がどうかも前崩れで差し届く展開になればこの馬にもチャンスは十分。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:D
サンライズフレイム
父:ドレフォン
母:マストバイアイテム
母父:アフリート
ヨハン、ノーリス、ドライスタウトの半弟。父のドレフォンはストームキャット系種牡馬で、ジオグリフやデシエルトなどを輩出。母系もアフリートにフジキセキとスピードが強く、1400mで目下4連勝。終いの脚力は重賞でも通用するものを持ってますし、東京ダート1400mも難なくこなしてくるでしょう。勢いもありますし、外から揉まれずならイキナリでも。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
シャマル
父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母父:アグネスデジタル
母のネイティヴコードはダート短距離で3勝。シルヴァーコードやホウオウスクラムの甥で、曾祖母からはパールコードも出るのでアートハウスも近親にあたります。父スマートファルコンはダートで無双したゴールドアリュールの後継種牡馬。オーヴェルニュの父。母父アグネスデジタルは芝ダート兼用の1600~2000で活躍した名馬。母のスピード志向が強く短いところで結果を残してきています。昨年は競走中止や除外など色々あり、今回立て直しの一戦。状態自体は不安ですが舞台設定は合うと思います。力を出せれば勝ち負けになっても。軽い馬場なら尚良いのでは。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:D
タガノビューティー
父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母父:スペシャルウィーク
半兄のタガノブルグはNHKマイルC2着馬で、母はJRA1勝馬。父ヘニーヒューズはストームキャット系でダート志向の強い種牡馬。モーニンやニューモニュメントなどの父。母父スペシャルウィークだから母系にニジンスキーを持ち、大型馬でも斬れる脚を持ちます。元々1400mくらいが良かった印象はありますが、年齢を重ねズブさが出てきたので今はマイルくらいがちょうどいいかもしれません。それでも東京はベストコースだと思いますし、差しが届く展開ならいよいよ重賞制覇も。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
パライバトルマリン
父:Malibu Moon
母:Private Jet
母父:Smart Strike
米国で活躍したルッキンアトラッキーの姪にあたる血統。父マリブムーンはエーピーインディ系種牡馬で、日本の産駒ではオーロラテソーロやマドラスチェックなどを輩出。母父スマートストライクは北米トップサイアーで、スターズオンアースの母父。血統からは1400mは悪くないと思いますが、ローテーション的な面では不安があるので時計が掛かった方がいいかもしれません。馬格もあるので東京は良いでしょう。
血統:A 距離:B コース:A ローテ:D
ピアシック
父:Central Banker
母:Our Miss Jones
母父:Alphabet Soup
スパイツタウンの後継種牡馬のセントラルバンカー産駒で、母父はコジーンの系譜で米BCクラシック勝ち馬のアルファベットスープという構成。母系にシアトルスルーの入るスピード持続力に富む構成で、短距離馬に完成。オープン入りが7歳と時間を要し、本年で8歳。脚質的にも展開待ちですし、りんくうS、ジャニュアリーSと詰めて使ってる点も懸念材料か。
血統:B 距離:B コース:B ローテ:D
フルム
父:シニスターミニスター
母:サンタテレサ
母父:ドリームジャーニー
ジェベルムーサやカテドラルの甥で、曾祖母アニマトリスは仏GIIの12Fマルレ賞、GIIIの10Fノネット賞勝ち馬。父のシニスターミニスターはエーピーインディ系種牡馬で、テーオーケインズやインカンテーション、キングズガードなどの父。母父ドリームジャーニーはステイゴールド系グランプリホースでヴェルトライゼンデやスルーセブンシーズ、ドゥラヴェスーラの父。1400mはベターで、東京の長い直線もプラスになると思います。着実に力を付けていますし、展開次第で上位食い込みは可能でしょう。
血統:A 距離:A コース:B ローテ:B
ヘリオス
父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母父:フレンチデピュティ
ウォーターアンクの半兄で、近親にショウナンアルバやショウナンタレントなどがいる血統。父のオルフェーヴルはステイゴールド系で、ダートで活躍する産駒だとウシュバテソーロが代表。母父フレンチデピュティでスピード志向が強く、本馬のベストディスタンスは1400mに。ワンターンの東京はベスト舞台ですが、如何せん差し込み決着しやすいレースなので、軽いダートになった方が味は出るか。前々で運んで粘り込みを。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
ベルダーイメル
父:オルフェーヴル
母:ルリニガナ
母父:スニッツェル
母のルリニガナは芝1000~1200mで4勝のスプリンター。父のオルフェーヴルはステイゴールド系で、ウシュバテソーロや上にも書いたヘリオスなどダートでも活躍する産駒を輩出。母父スニッツェルはダンジグ系豪州スプリンター。本馬もスプリント適性は高く東京1400mなら軽いダートを希望。前崩れの展開で差し込みは可能でしょう。7歳でも侮れない存在。
血統:B 距離:B コース:A ローテ:B
ライラボンド
父:キズナ
母:ベガグレシヤス
母父:アドマイヤドン
テイエムオオタカの甥で、父のキズナはディープ系ダービー馬。牡馬産駒はパワー型に出る馬が多い種牡馬。母系もアドマイヤドンやネヴァーベンドとパワーやタフさに振れてる構成で本馬も馬格大きめなパワータイプに出ました。流れ的にはマイル以上よりはスプリント寄りに適性はありそうですし、1400mはいい条件でしょう。あとは力関係になると思いますし、展開の助けがあってどこまでやれるか。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:B
根岸ステークス 2024 適性チェック✔︎上位馬3頭
✔︎アルファマム
✔︎フルム
✔︎ヘリオス
以上の3頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
1月28日(日)京都11R シルクロードS
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