2024年5月4日(土) 京都競馬場 芝2200m 京都新聞杯 出走馬全頭の適性診断記事になります。
この記事は京都新聞杯への出走予定馬の適性を血統・距離・コース・ローテを細かく分析し、5段階(A・B・C・D・E)で評価。最後に厳選上位馬を挙げたいと思います。
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
血統の適性については下の血統適性評価基準をご覧下さい。
京都新聞杯 2024 血統適性評価基準
昨年から京都開催に戻ったダービーへの東上最終便。京都外2200mで行われます。
昨年はニジンスキー持ちが活躍。今年もニジンスキーの血に注目したい。
京都新聞杯 2024 出走馬適性チェック✔︎
アドマイヤテラ
父:レイデオロ
母:アドマイヤミヤビ
母父:ハーツクライ
母のアドマイヤミヤビはクイーンC勝ち馬。アドマイヤラヴィの半妹にあたる血統。父のレイデオロはキングカメハメハの後継のダービーと天皇賞・秋を制した名馬。母父ハーツクライで中長距離型の構成でしょう。脚長でストライドも大きく、内回りよりも外回りに向くと思いますし、前走を見てもゲートから進んでは行かないので2200mに伸びるのはプラスだと思います。速い上がりを求められない競馬になれば上位争いになれる存在だと思います。
血統:B 距離:A コース:B ローテ:B
インザモーメント
父:キズナ
母:ディルガ
母父:Curlin
リビアングラスの全弟にあたり、近親にシャックルフォードやレディジョアンのいる血統。母のディルガは忘れな草賞勝ち馬。父のキズナはディープ産駒のダービー馬で牡駒はパワー型になりやすい種牡馬。母父カーリンはドバイWCやBCクラシックなどを勝ったダートの世界的名馬。血統らしく斬れるというよりは持続力があるタイプで、広いコースが向くタイプでしょう。全兄同様京都巧者なのでここは好舞台でしょう。あまりにタイムが速くなり過ぎなければチャンス十分でしょう。
血統:A 距離:A コース:A ローテ:C
ウエストナウ
父:キズナ
母:ファヴォーラ
母父:Frankel
香港で活躍したゴールドファンの甥にあたる血統で、父のキズナはディープ産駒のダービー馬。母父フランケルは欧州のマイル〜中距離で無双した名馬。未勝利戦デビューの前走はそこそこ流れたラップを中団から差し切るレースで勝利。距離は伸びてもいいとは思いますが、京都向きかと言われると現状は微妙かもしれません。バテるようなタイプでは無いので上がり勝負よりは持続力が求められるレースで浮上を。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ヴェローチェエラ
父:リアルスティール
母:イプスウィッチ
母父:Danehill Dancer
オックスリップの半弟で、祖母はアベイドロンシャン勝ち馬のインペリアルビューティという血統。父のリアルスティールはディープ産駒で、ドバイTを制した名馬。フォーエバーヤングやレーベンスティールの父。母父デインヒルダンサーはデインヒルの後継種牡馬。現状は京都平坦の方がプラスになると思いますし、決め手比べになったら上位でしょう。距離短縮も魅力に感じますし、ここで賞金加算に期待。
血統:B 距離:A コース:A ローテ:B
オールセインツ
父:キズナ
母:エアシンフォニー
母父:ルーラーシップ
祖母エアデジャヴーなので、エアシェイディ、エアメサイアの甥で、エアスピネル、エアアンセムのいとこにあたる血統。父キズナに母父ルーラーシップはキリンジと同じ配合です。前走のデビュー戦はゴール前脅威の伸びで差し切り。中京の坂が良かったような気もしますから京都に変わるのは疑問ですが、上がりの掛かる競馬になればチャンスはあるかも。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
ギャンブルルーム
父:キズナ
母:シャンデリアハウス
母父:ヴァーミリアン
母シャンデリアハウスはJRA4勝。オレハマッテルゼやエガオヲミセテの甥で、曾祖母はダイナカールだから女傑エアグルーヴも同牝系にあたります。父のキズナはディープ産駒のダービー馬。ソングラインやアカイイト、ジャスティンミラノなどの父。母父ヴァーミリアンはエルコンドルパサーの後継種牡馬で、現役時代ダートで活躍。広いコース向きで、阪神外1800mで2勝を挙げています。距離延長は問題ないと思います。速い脚が使えるタイプではないでしょうから中弛みのないラップになった方がいいように感じます。揉まれない競馬で好走を狙いたい。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
キープカルム
父:ロードカナロア
母:ダンスアミーガ
母父:サクラバクシンオー
母ダンスアミーガはターコイズS2着馬で、ラウルピドゥの半弟にあたり、曾祖母がダンスパートナーなのでフェデラリストやロンギングダンサーが近親にいる血統になります。父ロードカナロアに母父サクラバクシンオーはファストフォースと同じ配合ですが、その奥のエルコンドルパサーや牝系の中距離志向が上手く出た印象。とはいえ、距離延長はプラスとは言い難いので、ロスの無い立ち回りで抜け出しを図りたい。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
ジューンテイク
父:キズナ
母:アドマイヤサブリナ
母父:シンボリクリスエス
ジャンプ重賞で活躍するジューンベロシティやフィリーズレビューで3着のジューンオレンジの半弟にあたり、エアカミュゼの甥で、いとこに関東オークス3着のトーセンガーネットがいる血統。近親にペールギュントやミッキースワローなどがいます。キズナ×シンボリクリスエスはソングラインやアカイイトと同じ配合になります。過去のレースを見ても斬れ味で勝負するタイプではないでしょうから上がりが掛かる展開待ちでしょう。京都よりも阪神急坂の方が向くような気も。距離はOK。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
スカイサーベイ
父:キタサンブラック
母:ヴィルジニア
母父:Galileo
ヴィクティファルスの半弟にあたり、シルバーステートやヘンリーバローズの甥にあたる血統。父はイクイノックスやソールオリエンスなどを輩出するキタサンブラック。母父はサドラーズウェルズ系のガリレオという構成。血統らしく重厚感があり、阪神内2000mの未勝利戦でデビュー勝ち。母系の影響かそれほど大きなストライドで走るタイプでは無いので内回りに向くタイプのように感じますが、一瞬の脚はいいものを持ってます。京都外でも4角から動いて早め先頭押し切りを。
血統:B 距離:A コース:C ローテ:B
タガノデュード
父:ヤマカツエース
母:タガノミューチャン
母父:ハーツクライ
母のタガノミューチャンはJRA芝・ダート1400mで4勝。タガノフィナーレの半弟にあたり、近親にはエイシンラージヒルがいる血統。父のヤマカツエースはキングカメハメハの後継で、グラスワンダー内包種牡馬。現役時代は金鯱賞や中山金杯、福島記念、NZTなどを制しています。母父はハーツクライでも母系自体がスピニングワールド×アンブライドルド×ストームキャットのスピードが強い血統構成。前走のアーリントンCはドスローの流れに大外枠と噛み合わず。距離があってもいい印象は受けましたが、2200mは少々長いかも。折り合いはひとつ課題にはなりそうです。
血統:C 距離:C コース:C ローテ:C
ハヤテノフクノスケ
父:ウインバリアシオン
母:サクラインスパイア
母父:シンボリクリスエス
カミノホウオーの全弟で、祖母のサクラアカツキはJRA6勝馬。父のウインバリアシオンはハーツクライの後継種牡馬で、日経賞と青葉賞勝ち馬。母系がロベルトのクロスが入り、全体でリファールのクロスを持ちます。持続力に長けてるので、距離は申し分ないでしょう。京都外回りは悪くないと思いますし、極度のスローにならなければ出番は十分にある存在です。
血統:C 距離 :A コース:A ローテ:B
ファーヴェント
父:ハーツクライ
母:トータルヒート
母父:Street Cry
母のトータルヒートはJRA5勝。サーマルソアリングの半弟にあたります。父がハーツクライで母系にシアトルスルーを持つのはドウデュースやハーツコンチェルトなどよく走るダービー向き血統。馬柱以上に力はあるとは思うのですが、天候や展開などに恵まれず。京都外回りは悪くない舞台だと思いますし、距離も問題ないでしょう。良馬場で巻き返しを。
血統:C 距離:A コース:B ローテ:B
プレリュードシチー
父:ハービンジャー
母:ソムニアシチー
母父:メイショウサムソン
母のソムニアシチーはJRA2勝。父ハービンジャーで、母父はメイショウサムソン、その奥がエルコンドルパサーと重厚な血統構成。未勝利勝ちは東京で、2戦目の京都2歳Sは外から長く脚を使っての2着。根性もあるし、競馬センスも抜群で、京都外回りも問題なくこなすと思います。2200mも守備範囲だと思いますが、懸念は体調による頓挫でここまで復帰が長引いたことでしょう。状態次第では勝ち負けになる存在だと思います。
血統:C 距離:B コース:B ローテ:D
べラジオボンド
父:ロードカナロア
母:ダンサーデスティネイション
母父:Dubai Destination
伊1000ギニーを制したダンサーデスティネイションを母に持ち、父は世界のロードカナロアという血統構成。カナロア産駒でも距離は中距離位は持ちそうですが、2200mは少し長いかもしれません。外回りなのはいいと思いますが、京都よりも阪神や東京向きなのかなという印象。前走は馬場、2走前はスローペースに泣いた感じですし、良馬場と道中のペースアップで好走を。
血統:C 距離:C コース:B ローテ:C
ライフセービング
父:ビーチパトロール
母:レインダンス
母父:ダンスインザダーク
フリージングレインやテーオーソロスの半弟で、いとこにリフトザウイングスのいる血統。父ビーチパトロールはレモンドロップキッドの後継種牡馬で、アーリントンミリオンなど芝中長距離で活躍した米国の名馬。母父は菊花賞馬のダンスインザダークという構成。この距離で勝っていますが、もう少し短い所に適性はありそう。一瞬の脚が凄いので、落ち着いた流れで競馬が出来れば長所が活きるのかなと思います。外回りよりは内回り向きでしょう。
血統:C 距離:B コース:C ローテ:C
京都新聞杯 2024 適性チェック✔︎上位馬4頭
✔︎インザモーメント
✔︎ヴェローチェエラ
✔︎アドマイヤテラ
✔︎ハヤテノフクノスケ
以上の4頭をピックアップさせて頂きます。
ブログの冒頭にも書きましたが、
適性チェック✔︎は能力や調子、調教、枠順、馬場、天気などのファクターは完全に度外視した競走馬の個性を取り上げるものとなりますので参考にする程度で見てもらえたら幸いです。
最終的な予想(本命馬)はレース当日の朝までに予想記事を投稿しますのでそちらもあわせてよろしくお願いします。
京都新聞杯 2024 ◎本命馬
今週末行われる重賞レース適性チェック✔︎
5月5日(日)東京11R NHKマイルC
5月5日(日)新潟11R 新潟大賞典
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